基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A) 問63
問題文
ワークフローシステムを用いて業務改善を行ったとき、期待できる効果として適切なものはどれか。
選択肢
ア:顧客の購入金額に応じて、割引などのサービスを提供できる。
イ:自社と取引先とのデータ交換の標準規約が提供できる。
ウ:書類の申請から決裁に至る事務手続の処理速度が上がる。(正解)
エ:保管する商品の倉庫内での搬入搬出作業の自動化が可能となる。
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ワークフローシステム効果【午前解説】
正解の理由
正解: ウ
ワークフローシステムは「誰が」「どの順序で」「どの条件で」承認や処理を行うかを定義して自動的に回す仕組みです。申請の受付から承認者への割当、期日管理、進捗可視化、催促通知、決裁完了までのルートを電子化することで、手続きにかかる待ち時間や転送ミスを減らし、処理速度を向上させます。これが設問で期待される効果に直接合致します。
ワークフローシステムは「誰が」「どの順序で」「どの条件で」承認や処理を行うかを定義して自動的に回す仕組みです。申請の受付から承認者への割当、期日管理、進捗可視化、催促通知、決裁完了までのルートを電子化することで、手続きにかかる待ち時間や転送ミスを減らし、処理速度を向上させます。これが設問で期待される効果に直接合致します。
解法ステップ
- 問題文の主語(ワークフローシステム)と期待効果の候補を機能面で照らし合わせる。
- ワークフローの代表的な機能(ルーティング、状態管理、通知、承認履歴)を確認する。
- 各選択肢がワークフローの機能に当てはまるか、別技術(CRM、EDI、WMS、ロボット)に属するかで切り分ける。
- 最も直接的に該当するものを選ぶ(申請→決裁の処理速度向上)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 顧客の購入金額に応じて、割引などのサービスを提供できる。
→ 顧客の購買履歴やセグメントに基づく割引はCRMやレコメンド、マーケティングオートメーションの領域であり、ワークフローの主要機能とは異なります。 - イ: 自社と取引先とのデータ交換の標準規約が提供できる。
→ 取引先間のデータ交換規約(EDI標準やAPI仕様)は業界標準化やB2Bプラットフォームの範疇で、ワークフローが直接「規約を提供」するわけではありません。 - ウ: 書類の申請から決裁に至る事務手続の処理速度が上がる。
→ 正解。ワークフローは申請の流れを自動化し、ルート設定・通知・ステータス管理で承認待ち時間や手戻りを削減できます。 - エ: 保管する商品の倉庫内での搬入搬出作業の自動化が可能となる。
→ 倉庫の物理搬送やロボット制御はWMS(倉庫管理システム)や産業用ロボットの領域で、ワークフロー単体では実現しません。
よくある誤解
- ワークフロー=すべての自動化と思い込む誤解:ワークフローは業務プロセスの流れを制御するものであり、物理作業や設備制御までは自動化できません。
- データ連携規約の生成が可能と誤認するケース:ワークフローは業務手順の管理であり、B2Bの標準規約(EDIなど)を「提供」する機能は本質的に含みません。
- 導入だけで改善完了と考える誤解:単にシステムを入れるだけでは効果が薄く、プロセス見直しや権限設計が必要です。
補足コラム
ワークフローシステムの主要な機能には、プロセス定義、タスク割当、ステータス表示、履歴・ログ、通知(メールやポップアップ)、期限管理、条件分岐、承認ルートの自動変更などがあります。業務改善効果としては処理時間短縮、滞留(ボトルネック)削減、担当者間の情報齟齬低減、監査証跡の確保が期待できます。一方で、物理的作業や外部組織間の規約作成は別技術を組み合わせる必要があります。近年はワークフロー+RPAやAPI連携でより自動化の範囲を広げる事例が増えていますが、導入前に業務プロセスの見直し(BPR)を行うことが重要です。
FAQ
Q1: ワークフローとRPAの違いは何ですか?
A1: ワークフローは業務プロセスの流れと承認ルールの管理が主で、RPAはヒューマン操作を模倣して定型業務を自動実行するツールです。組合せると効果的です。
A1: ワークフローは業務プロセスの流れと承認ルールの管理が主で、RPAはヒューマン操作を模倣して定型業務を自動実行するツールです。組合せると効果的です。
Q2: ワークフロー導入で必ず処理速度は上がりますか?
A2: 設計次第です。既存の非効率プロセスをそのまま電子化すると改善効果は限定的で、業務見直しと例外対応の設計が鍵です。
A2: 設計次第です。既存の非効率プロセスをそのまま電子化すると改善効果は限定的で、業務見直しと例外対応の設計が鍵です。
Q3: 外部とのデータ交換はワークフローでカバーできますか?
A3: ワークフロー自体は内部プロセスの制御が主体で、外部とのデータ交換はAPIやEDI連携機能で補う必要があります。
A3: ワークフロー自体は内部プロセスの制御が主体で、外部とのデータ交換はAPIやEDI連携機能で補う必要があります。
Q4: ワークフローで倉庫の自動搬送は可能ですか?
A4: 物理搬送はWMSやロボット制御が担う分野で、ワークフローはそのオペレーション指示やエスカレーションに関与するに留まります。
A4: 物理搬送はWMSやロボット制御が担う分野で、ワークフローはそのオペレーション指示やエスカレーションに関与するに留まります。
関連キーワード: ワークフロー、業務改善、業務効率化、承認プロセス、BPM、業務可視化、RPA、案件管理、プロセスマネジメント

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