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基本情報技術者 2015年 春期 午前(科目A)77


問題文

ABC分析手法の説明はどれか。

選択肢

地域を格子状の複数の区画に分け、様々なデータ(人口、購買力など)に基づいて、より細かに地域分析をする。
何回も同じパネリスト(回答者)に反復調査する。そのデータで地域の傾向や購入層の変化を把握する。
販売金額、粗利益金額などが高い商品から順番に並べ、その累計比率によって商品を幾つかの階層に分け、高い階層に属する商品の販売量の拡大を図る。(正解)
複数の調査データを要因ごとに区分し、集計することによって、販売力の分析や同一商品の購入状況などの分析をする。

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ABC分析【午前解説】

正解の理由

選択肢の中で、は「販売金額、粗利益金額などが高い商品から順番に並べ、その累計比率によって商品を幾つかの階層に分け、高い階層に属する商品の販売量の拡大を図る」とあり、これはABC分析の定義そのものです。ABC分析は品目を寄与度の高い順に並べ、累積比率によりA(重要)/B/ C(重要度低)に分類して在庫管理や販売戦略に優先順位を付ける手法であり、ウの記述と一致します。

解法ステップ

  1. 問題文で「累計比率」「階層に分ける」「販売金額、粗利益」といったキーワードを探す。
  2. 各選択肢のキーワードと照合し、ABC分析の定義と合致するものを選ぶ。
  3. 合致しない選択肢は別手法(地域グリッド、パネル調査、要因別集計)として除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア:地域を格子状に分けて人口や購買力で分析するのはジオマーケティングやハフモデル、区域分割の話でABC分析ではありません。
  • イ:同じパネリストに繰り返し調査する手法はパネル調査(パネルデータ解析)で、傾向分析に使うがABCとは別です。
  • :正解。売上・粗利等で並べ、累積比率に基づきA/B/Cに分類して重点管理する手法を正しく説明しています。
  • エ:複数データを要因ごとに区分して集計する説明はクロス集計や要因分析であり、ABC分析の定義ではありません。

よくある誤解

  • 「ABC分析は地域分析や格子による空間解析である」:地域分割はセグメンテーション手法やグリッド分析であり、ABC分析とは無関係です。
  • 「反復調査(パネル)を指す」:パネル調査は時系列での変化把握であり、ABC分析の分類ロジックとは目的も手法も異なります。
  • 「要因ごとに区分して集計するのがABC」:要因分析やクロス集計は別の分析(RFM、コホート分析、クロス集計)で、ABCは単一指標の寄与度でランク付けします。

補足コラム

ABC分析の具体的運用例と計算式を示します。まず売上高でソートし、累積比率を計算します。累積比率は例えば次の式で表せます。

例:品目A=50、B=30、C=20(合計100)なら累積比率はA=50%、A+B=80%、A+B+C=100%です。しばしばAを上位70〜80%まで、Bを次の15〜25%、Cを残りとする閾値設定が使われますが、業種や目的により最適な比率は変わります。ABC分析はパレートの法則(80/20)と親和性があり、在庫削減や重点販売の意思決定に有効です。

FAQ

Q1. ABCの閾値は固定ですか?
A1. 固定ではありません。業界特性や在庫回転、利益率を考慮し70/20/10や80/15/5等を使い分けます。
Q2. ABC分析はどの指標で行うべきですか?
A2. 売上高、粗利益、利益率、在庫金額など分析目的に直結する指標で行います。複数指標を併用する場合は優先順位を明確にしてください。
Q3. ABCとXYZ分析の違いは?
A3. ABCは「重要度(寄与度)」で分類、XYZは需要変動の「安定性」で分類します。両者を組み合わせて管理精度を上げる運用も一般的です。

関連キーワード: ABC分析、パレート図、累積比率、在庫分類、売上分析、在庫管理、購買分析、品目ランク付け
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