基本情報技術者 2016年 秋期 午前(科目A) 問36
問題文
人間には読み取ることが可能でも、プログラムでは読み取ることが難しいという差異を利用して、ゆがめたり一部を隠したりした画像から文字を判読して入力させることによって、プログラムによる自動入力を排除するための技術はどれか。
選択肢
ア:CAPTCHA(正解)
イ:QRコード
ウ:短縮URL
エ:トラックバックping
##: 画像をゆがめたり一部を隠した画像から文字を判読して入力させる技術はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:画像をゆがめたり一部を隠した画像から文字を読み取らせ、人間判別する技術は CAPTCHA(キャプチャ)です。
- 根拠:OCR や自動入力ツールはノイズや歪み、部分隠蔽に弱く、意図的な加工で自動判別を困難にできます。
- 差がつくポイント:文字型・画像選択・音声・行動解析など種類と、利便性と攻撃耐性のトレードオフを理解すること。
正解の理由
問題文は「ゆがめたり一部を隠した画像から文字を判読して入力させる」と明示しており、これは人間には読めるがプログラム(OCR やボット)には読みづらくすることで自動入力を排除する仕組みを指します。この定義に合致する技術が CAPTCHA です。CAPTCHA は「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart」の略で、まさに人間とプログラムを区別するために用いられます。
よくある誤解
- CAPTCHA は万能だという誤解:近年の機械学習の進展で文字型 CAPTCHA の一部は突破されやすくなっており、常に最新の対策が必要です。
- QRコードや短縮URL が認証技術だと誤解する:これらは情報の符号化や利便性向上が目的で、自動入力排除を目的とした技術ではありません。
- トラックバックping をセキュリティ対策と混同する:トラックバックはブログ間通知の仕組みであり、ボット排除とは無関係です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:「ゆがめたり一部を隠した画像」「文字を判読して入力」「プログラムによる自動入力を排除」
- 各選択肢の目的を確認:CAPTCHA(人間判別)、QRコード(データ格納)、短縮URL(リンク短縮)、トラックバックping(ブログ通知)
- キーワードと一致する説明を選ぶ:上記の特徴は CAPTCHA の定義に合致するため正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: CAPTCHA — 正解。画像の歪みや部分隠蔽で人間だけが判読できる仕組みで自動入力を排除する技術です。
- イ: QRコード — 不正解。QRコードは情報を二次元バーコードとして符号化・読み取りするための技術であり、ボット排除が目的ではありません。
- ウ: 短縮URL — 不正解。リンクを短くするサービスで、可読性やトラッキングを目的とするもので自動入力排除とは関係ありません。
- エ: トラックバックping — 不正解。ブログの相互通知機能であり、認証やボット検出の技術ではありません。
補足コラム
CAPTCHA は初期の「ひずんだ文字を読む」タイプから進化し、画像選択型(指定された物を選ぶ)、音声 CAPTCHA、行動解析による判定(reCAPTCHA のスコア方式)など多様化しています。特に Google の reCAPTCHA は、ユーザーのマウス動作やブラウザ情報でリスク判定を行い、ユーザー体験を損なわずに自動化を検出するアプローチを取っています。一方で、アクセシビリティ(視覚障害者向け音声版など)や機械学習による突破に対する継続的な対策が課題です。
FAQ
Q1: CAPTCHA と OCR の違いは何ですか?
A1: OCR は画像中の文字を自動で読み取る技術で、CAPTCHA はその自動読み取りを妨げるよう設計された認証手段です。相補的な関係です。
A1: OCR は画像中の文字を自動で読み取る技術で、CAPTCHA はその自動読み取りを妨げるよう設計された認証手段です。相補的な関係です。
Q2: 画像 CAPTCHA は機械学習により突破されることがありますか?
A2: はい。単純な文字歪曲型は最新の ML モデルで解読される例があるため、複合的な手法や行動解析型との併用が推奨されます。
A2: はい。単純な文字歪曲型は最新の ML モデルで解読される例があるため、複合的な手法や行動解析型との併用が推奨されます。
Q3: アクセシビリティ面はどう対処すべきですか?
A3: 音声 CAPTCHA や代替認証(メール、SMS、2 段階認証)を用意し、障害を持つユーザーが利用できるようにすることが重要です。
A3: 音声 CAPTCHA や代替認証(メール、SMS、2 段階認証)を用意し、障害を持つユーザーが利用できるようにすることが重要です。
Q4: 問題文のヒントで見分けるコツは?
A4: 「ゆがめ」「一部を隠す」「文字を判読して入力させる」といった表現は典型的に CAPTCHA を指します。他の選択肢は用途が明確に異なります。
A4: 「ゆがめ」「一部を隠す」「文字を判読して入力させる」といった表現は典型的に CAPTCHA を指します。他の選択肢は用途が明確に異なります。
関連キーワード: CAPTCHA、OCR、ボット、画像認証、reCAPTCHA、アクセシビリティ

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