基本情報技術者 2016年 春期 午前(科目A) 問67
問題文
SWOT分析を説明したものはどれか。
選択肢
ア:企業のビジョンと戦略を実現するために、財務、顧客、業務プロセス、学習と成長という四つの視点から検討し、アクションプランにまで具体化する。
イ:企業を、内部環境と外部環境の観点から、強み、弱み、機会、脅威という四つの視点で評価し、企業を取り巻く環境を認識する。(正解)
ウ:事業を、分散型、特化型、手詰まり型、規模型という四つのタイプで評価し、自社の事業戦略策定に役立てる。
エ:製品を、導入期、成長期、成熟期、衰退期という四つの段階に分類し、企業にとって最適な戦略策定に活用する。
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SWOT分析【午前解説】
正解の理由
選択肢の中で、企業を内部環境と外部環境の観点から「強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)」の四つに評価する記述は、まさにSWOT分析の定義そのものです。したがって正解は イ です。SWOTは戦略立案や環境認識のための基本的なフレームワークであり、外部要因と内部要因を対比して意思決定に結びつける点が本質です。
解法ステップ
- 問題文でキーワード(内部環境、外部環境、強み、弱み、機会、脅威)を探す。
- そのキーワード群が並んでいる選択肢を選ぶ。並びが一致すれば正解の可能性が高い。
- 他の選択肢のキーワード(財務・顧客・業務プロセス=バランス・スコアカード等)と照合して除外する。
- 最終確認として、選んだ選択肢が「分析の目的(環境認識→戦略立案)」に一致しているか確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「財務、顧客、業務プロセス、学習と成長」という四つの視点はバランス・スコアカード(Balanced Scorecard)の説明です。SWOTとは別物で、組織の業績管理と戦略の可視化に用いられます。
- イ: 正解。内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)で企業を評価し、環境認識と戦略立案に活用するフレームワークの説明です。
- ウ: 「分散型、特化型、手詰まり型、規模型」といった分類は一般的なSWOTの区分ではなく、事業ポートフォリオや事業タイプに関する独自分類のように見えますが、標準的なフレームワークの定義とは一致しません。
- エ: 「導入期、成長期、成熟期、衰退期」は製品ライフサイクル(Product Life Cycle、PLC)の説明です。市場段階に応じた製品・価格戦略の検討に用いられます。
よくある誤解
- SWOTは「やるだけで戦略が決まる」と考える誤解:分析は気づきを与えるが、具体的なアクション(優先順位や実行計画)を設定しないと意味が薄くなります。
- 強み/弱みを外部と混同する誤り:例えば「市場でのブランド力」を外部と判断する受験者がいるが、ブランド力は内部資源の一部と捉えるのが一般的です。
- 他のフレームワークと混同する誤解:選択肢アのような記述はバランス・スコアカード、エは製品ライフサイクル(PLC)であり、それぞれ用途が異なります。
補足コラム
SWOT分析は簡潔で実用性が高いため戦略策定の初期段階で頻繁に使われます。実務ではSWOTをそのまま使うのではなく、次のように拡張して活用することが多いです。
- SO(強みを活かして機会を取る戦略)/WO(弱みを補って機会を取る戦略)/ST(強みで脅威に対抗)/WT(弱みと脅威の回避)へ具体化する。
- 外部分析にはPEST分析(政治・経済・社会・技術)を併用し、外部の機会・脅威の根拠を補強する。
- SWOTは定性的になりがちなので、重要度や実行可能性をスコア化して優先順位をつけることが差を生みます。
FAQ
Q1: SWOTは誰でもすぐ使えますか?
A1: はい。手軽に実施できますが、事実に基づくデータと関係者の多面的な意見を集めることが精度向上の鍵です。
A1: はい。手軽に実施できますが、事実に基づくデータと関係者の多面的な意見を集めることが精度向上の鍵です。
Q2: SWOTとPESTの違いは何ですか?
A2: SWOTの「機会・脅威」は外部環境を指しますが、その詳細分析にPEST(政治・経済・社会・技術)を使い、外部要因の具体的要素を整理します。
A2: SWOTの「機会・脅威」は外部環境を指しますが、その詳細分析にPEST(政治・経済・社会・技術)を使い、外部要因の具体的要素を整理します。
Q3: SWOTの限界は?
A3: 定性的で主観が入りやすく、施策への落とし込みが不十分だと意味が薄くなります。定量データや具体的KPIと結びつけることが重要です。
A3: 定性的で主観が入りやすく、施策への落とし込みが不十分だと意味が薄くなります。定量データや具体的KPIと結びつけることが重要です。
Q4: 試験での押さえどころは?
A4: 「強み/弱み=内部」「機会/脅威=外部」という基本ルールと、他フレームワーク(バランス・スコアカード、PLC、BCGなど)との違いを素早く識別する点です。
A4: 「強み/弱み=内部」「機会/脅威=外部」という基本ルールと、他フレームワーク(バランス・スコアカード、PLC、BCGなど)との違いを素早く識別する点です。
関連キーワード: SWOT分析、内部環境、外部環境、機会と脅威、バランス・スコアカード、製品ライフサイクル、PEST分析、戦略策定

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