基本情報技術者 2017年 秋期 午前(科目A) 問65
問題文
BI(Business Intelligence)を説明したものはどれか。
選択肢
ア:企業内外のデータを蓄積し、分類・加工・分析して活用することによって、企業の意思決定の迅速化を支援する手法(正解)
イ:企業内の慣行などにとらわれず、業務プロセスを抜本的に再構築することによって、コスト・品質・サービスなどを改善する手法
ウ:企業内の業務の流れを可視化し、業務改善サイクルを適用することによって、継続的な業務改善を図る手法
エ:企業内の異なるシステムを互いに連結し、データやプロセスの統合を図ることによって、システムを全体として効率よく活用する手法
BI(Business Intelligence)を説明したものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:正解は ア。BIは企業内外のデータを蓄積・分類・加工・分析して経営判断の迅速化を支援する手法です。
- 根拠:問題文の「蓄積」「分類・加工・分析」「意思決定の迅速化」がBIの本質を示し、データウェアハウスやダッシュボードと整合します。
- 差がつくポイント:選択肢中の「抜本的再構築」「継続的改善」「システム連結」はそれぞれBPR、BPM/業務改善、EAIに対応するためBIと混同しないこと。
正解の理由
BIは大量の構造化・非構造化データを収集(蓄積)し、ETLで整形(分類・加工)して分析・可視化することで、経営や業務の意思決定を支援する総称です。選択肢アはまさに「データの蓄積・加工・分析」と「意思決定の迅速化」に言及しており、BIの定義に一致します。したがって正解は ア です。
よくある誤解
- 「データを繋げる=BI」:システム連結(選択肢エ)はEAIやESBの領域で、データ統合はBIの一部に過ぎません。
- 「業務プロセスの抜本再設計がBI」:選択肢イはBPRであり、目的と手段が異なります。BIは意思決定支援であり業務プロセスそのものの再設計ではありません。
- 「可視化=全てのBI」:ウのような業務可視化・継続改善はBPM/業務改善に近く、BIは分析基盤やツール群を含む広義の概念です。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワードを拾う(蓄積・分類・加工・分析、抜本的再構築、可視化、異なるシステムの連結)。
- BIの定義(データ収集→整形→分析→可視化→意思決定支援)と照合する。
- BIとよく似た用語(BPR、BPM、EAI)を対応させ、該当する選択肢を除外する。
- 最も定義に合致するものを選ぶ(今回なら蓄積から分析まで言及するア)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 企業内外のデータを蓄積し、分類・加工・分析して活用することによって、企業の意思決定の迅速化を支援する手法。
→ これがBIの定義であり正解です。データウェアハウス、ETL、OLAP、ダッシュボード等を包含します。 - イ: 企業内の慣行などにとらわれず、業務プロセスを抜本的に再構築することによって、コスト・品質・サービスなどを改善する手法。
→ これはBPR(Business Process Reengineering)で、BIとは目的と手法が異なります。誤り。 - ウ: 企業内の業務の流れを可視化し、業務改善サイクルを適用することによって、継続的な業務改善を図る手法。
→ こちらはBPM(Business Process Management)や業務改善(PDCA)に該当し、BIの一部機能とは異なります。誤り。 - エ: 企業内の異なるシステムを互いに連結し、データやプロセスの統合を図ることによって、システムを全体として効率よく活用する手法。
→ これはEAI(Enterprise Application Integration)やESBの説明で、システム連携の領域。BIの説明ではありません。
補足コラム
BIの典型的な構成要素はデータ収集層(ログ・外部データ)、データウェアハウス(DW)、ETL処理、分析エンジン(OLAPやデータマイニング)、可視化・ダッシュボード、KPI管理です。近年はセルフサービスBIやクラウドBIが普及し、データサイエンスや機械学習と連携して高度な意思決定支援に進化しています。試験では定義や代表的な機能を押さえておけば十分です。
FAQ
Q: BIとデータウェアハウス(DW)の違いは何ですか?
A: DWはデータを蓄積・統合する基盤で、BIはそのデータを使って分析・可視化し意思決定を支援する総称です。DWはBIの一部です。
A: DWはデータを蓄積・統合する基盤で、BIはそのデータを使って分析・可視化し意思決定を支援する総称です。DWはBIの一部です。
Q: BIとデータ分析(Data Analytics)は同じですか?
A: 重なる部分は多いですが、BIは「意思決定支援のための仕組み・ツール群」を指し、データ分析は分析手法そのものにより重点があります。
A: 重なる部分は多いですが、BIは「意思決定支援のための仕組み・ツール群」を指し、データ分析は分析手法そのものにより重点があります。
Q: 問題で見分けるコツは?
A: 「蓄積」「分析」「意思決定」があればBI、「抜本的再構築」はBPR、「継続的改善」はBPM、「システム連結」はEAIを疑うとよいです。
A: 「蓄積」「分析」「意思決定」があればBI、「抜本的再構築」はBPR、「継続的改善」はBPM、「システム連結」はEAIを疑うとよいです。
Q: 代表的なBIツールは?
A: 例としてTableau、Power BI、Looker、Qlikなどがあり、ダッシュボードやセルフサービス機能が特長です。
A: 例としてTableau、Power BI、Looker、Qlikなどがあり、ダッシュボードやセルフサービス機能が特長です。
関連キーワード: BI、ビジネスインテリジェンス、データウェアハウス、ETL、OLAP、ダッシュボード、KPI、BPR、BPM、EAI

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