基本情報技術者 2018年 秋期 午前(科目A) 問34
問題文
インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドの拡張を行い、テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにしたものはどれか。
選択肢
ア:HTML
イ:MHS
ウ:MIME(正解)
エ:SMTP
##: インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドの拡張を行い、テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにしたものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→電子メールのヘッダを拡張し音声・画像など非テキストを扱えるようにした規格は MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)です。
- 根拠→MIME は Content-Type や multipart、Content-Transfer-Encoding 等のヘッダを定義し添付や文字セット、エンコーディングを扱えるため該当します。
- 差がつくポイント→SMTP は転送プロトコル、HTML は文書表現、MHS は別系統のメッセージ規格である点を明確に区別できることが重要です。
正解の理由
正解は ウ(MIME)です。
MIME は電子メールに「どんな種類(タイプ)のデータを入れるか」「どのように符号化して送るか」を定義する規格で、メールのヘッダに Content-Type, Content-Transfer-Encoding, MIME-Version などを追加して非テキスト(画像・音声・アプリケーションデータ等)を扱えるようにします。RFC 2045〜2049 で規定され、multipart(複数パート)や base64/quoted-printable といったエンコーディング手法により添付ファイルや国際化文字のやり取りを可能にします。したがって設問の「ヘッダフィールドの拡張」「音声・画像などの扱い」に該当するのは MIME です。
MIME は電子メールに「どんな種類(タイプ)のデータを入れるか」「どのように符号化して送るか」を定義する規格で、メールのヘッダに Content-Type, Content-Transfer-Encoding, MIME-Version などを追加して非テキスト(画像・音声・アプリケーションデータ等)を扱えるようにします。RFC 2045〜2049 で規定され、multipart(複数パート)や base64/quoted-printable といったエンコーディング手法により添付ファイルや国際化文字のやり取りを可能にします。したがって設問の「ヘッダフィールドの拡張」「音声・画像などの扱い」に該当するのは MIME です。
よくある誤解
- SMTP が添付ファイルを扱うと考える誤解:SMTP はメールの転送プロトコルであり、データの表現方法(MIME)は別規格です。
- HTML がメールの形式そのものと勘違いする:HTML は表示(マークアップ)であって、添付やヘッダ拡張の規定ではありません。
- MHS を「メールの拡張」として混同する:MHS(X.400 系等)は別のメッセージ体系であり、MIME とは目的や適用範囲が異なります。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「ヘッダフィールドの拡張」「音声、画像など非テキスト」を確認する。
- 選択肢の機能を短く整理する(HTML=文書、SMTP=転送、MIME=データ種別・エンコーディング、MHS=別規格)。
- 「ヘッダ拡張で非テキストを扱う」を満たす規格は MIME であると選定する。
- 他選択肢が転送プロトコルや文書表現である点を理由に除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: HTML — 文書を構造化・表示するマークアップ言語であり、メール本文の表示形式には使われてもヘッダの拡張やエンコーディング規定そのものではありません。
- イ: MHS — Message Handling System(X.400 系など)を指すことがあり、電子メールの転送体系や別規格であって MIME の機能説明には当たりません。
- ウ: MIME — 正解。ヘッダ拡張(Content-Type 等)と添付ファイルや非テキストの扱いを定義します。
- エ: SMTP — 正しい運用上のプロトコル(Simple Mail Transfer Protocol)で、メッセージの送受信経路を担うがデータ型やヘッダ拡張の定義は行いません。
補足コラム
MIME の代表的なヘッダ例と構成(簡略):
MIME-Version: 1.0 Content-Type: multipart/mixed; boundary="boundary123" --boundary123 Content-Type: text/plain; charset="utf-8" Content-Transfer-Encoding: quoted-printable 本文テキスト --boundary123 Content-Type: image/png; name="photo.png" Content-Transfer-Encoding: base64 Content-Disposition: attachment; filename="photo.png" (iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAA...) --boundary123--
- multipart/alternative, multipart/related などで本文と代替表現や埋め込み画像を構成します。
- S/MIME は MIME を利用して暗号化や署名を行う拡張技術で、セキュリティを付加します。
- 添付は通常 base64 でエンコードされ、quoted-printable は主にテキストの文字セット問題に用いられます。
FAQ
Q1: SMTP と MIME はどちらが上位ですか?
A1: 目的が異なります。SMTP はメールを転送するプロトコル、MIME はメール内のデータの表現方法を定義します。SMTP のメッセージ本体中に MIME で形式化されたデータが入ります。
A1: 目的が異なります。SMTP はメールを転送するプロトコル、MIME はメール内のデータの表現方法を定義します。SMTP のメッセージ本体中に MIME で形式化されたデータが入ります。
Q2: 画像や音声はどうやってメールに入るのですか?
A2: MIME の Content-Type で媒体タイプを指定し、Content-Transfer-Encoding(通常 base64)でバイナリをテキスト化して本文に含めます。
A2: MIME の Content-Type で媒体タイプを指定し、Content-Transfer-Encoding(通常 base64)でバイナリをテキスト化して本文に含めます。
Q3: メールで日本語を正しく表示させるには?
A3: Content-Type ヘッダに charset="utf-8" や charset="iso-2022-jp" を指定し、適切なエンコーディング(quoted-printable や base64)を使います。
A3: Content-Type ヘッダに charset="utf-8" や charset="iso-2022-jp" を指定し、適切なエンコーディング(quoted-printable や base64)を使います。
関連キーワード: MIME、Content-Type、multipart、base64、Content-Transfer-Encoding、Content-Disposition、S/MIME、メール添付、ヘッダ拡張

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