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基本情報技術者 2018年 春期 午前(科目A)72


問題文

コンビニエンスストアにおいて、ポイントカードなどの個人情報と結び付けられた顧客ID付きPOSデータを収集・分析することによって確認できるものはどれか。

選択肢

商品の最終的な使用者
商品の店舗までの流通経路
商品を購入する動機
同一商品の購入頻度(正解)

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顧客ID付きPOSデータ分析【午前解説】

正解の理由

ポイントカード付きのPOSデータには、顧客IDと各購入の日時・商品コード・数量といった取引情報が紐づいています。これにより「特定の顧客が同一商品をどれくらいの頻度で購入しているか」を顧客単位でカウントし、再購入間隔や頻度分布を算出できます。したがって「同一商品の購入頻度」を直接確認できるため、エが正解です。反対に、購入理由(動機)は購入時の選択背景を示すデータがないと推定できず、流通経路や最終的な使用者(購入者≠使用者)は別途の調査やサプライチェーン情報が必要になります。

解法ステップ

  1. 問題文から「ポイントカードなどの個人情報と結び付けられた顧客ID付きPOSデータ」が与えられている点を確認する。
  2. 顧客ID付きPOSで得られる典型的な項目(顧客ID、日時、商品コード、数量、店舗)を想定する。
  3. それらの項目で直接計算・集計できる分析(購入回数、購入間隔、購入額合計など)を洗い出す。
  4. 各選択肢が「直接観測可能か」「推定が必要か」を比較する。
  5. 直接観測可能な「同一商品の購入頻度」を正解とする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 商品の最終的な使用者
    解説:購買者が必ずしも使用者とは限らず、ギフトや代理購入を区別できないため直接確認はできません。
  • イ: 商品の店舗までの流通経路
    解説:流通経路は仕入れ・配送・物流管理データが必要で、POS販売記録だけでは追跡できません。
  • ウ: 商品を購入する動機
    解説:動機は購買行動の背景情報であり、POSトランザクションだけでは理由を特定できません(追加の調査が必要)。
  • : 同一商品の購入頻度
    解説:顧客IDと購入日時・商品コードを結び付ければ、個別顧客の同一商品に対する購入回数や再購入間隔を直接集計できるため正解です。

よくある誤解

  • 購入=使用と考える誤解:購入データは「誰が買ったか」と「いつ買ったか」を示すが、その商品を誰が使っているかまでは分かりません。ギフトや代理購入がある点を見落としやすいです。
  • 購買動機がわかると誤認する:レシートや商品コードからは「なぜ買ったか(必要性、衝動、セール)」は直接読み取れません。アンケートや行動ログの併用が必要です。
  • 流通経路と混同する:流通経路は仕入れや物流の記録(発注・入荷・配送情報)を見なければ追えません。POSは販売側の最終販売記録です。

補足コラム

ポイントカード付きPOSデータはマーケティング上非常に有用で、RFM分析(Recency, Frequency, Monetary)やLTV推定、セグメンテーションに活用されます。ただし個人情報保護の観点から匿名化・集計ルールの遵守が必要です。購買動機や使用実態を把握したい場合は、購買データに加えてアンケート、購買時の店舗ロケーション情報、会員プロファイルや外部データとの連携が求められます。さらに、再購入頻度を時系列解析やコホート分析で見ると、プロモーションの効果検証や商品ライフサイクル評価に役立ちます。

FAQ

Q: 顧客IDがない匿名POSでも頻度は取れますか?
A: 店舗単位や会計単位での頻度は取れますが、個別顧客ごとの再購入傾向は追えません。顧客を識別するIDが必要です。
Q: 購買頻度以外に顧客ID付きPOSでできる分析は?
A: 購入の季節性、商品バンドル、顧客ごとの買上金額合計、購買チャネル別分析などが可能です。
Q: 個人情報保護法の観点で注意すべき点は?
A: 収集目的の明示、利用範囲の限定、第三者提供の制限、必要に応じた匿名化・適切な管理が必要です。

関連キーワード: POSデータ、顧客ID、購買履歴、購買頻度、RFM分析、ロイヤルティプログラム、個人情報保護、コホート分析、マーケティング分析、再購入率
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