基本情報技術者 2018年 春期 午前(科目A) 問73
問題文
セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。
選択肢
ア:生産性を上げるために、大量生産が必要なもの
イ:製品の仕様が長期間変わらないもの
ウ:多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの(正解)
エ:標準化、単純化、専門化による分業が必要なもの
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セル生産方式【午前解説】
正解の理由
セル生産方式は複数工程や機械、人を一つの「セル(班)」にまとめ、同一または類似製品群をセル内で完結して生産する方式です。多能工化により工程間の待ちや搬送を減らし、段取り替えや切替が短くなるため、多品種・小ロットでのフレキシブルな生産に強みがあります。したがって「多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの」が最も合致します。以上より正解は ウ です。
解法ステップ
- 問題文で「セル生産方式の利点が生かせる対象」を確認し、キーワードを把握します(多種類・フレキシブル等)。
- 各選択肢のキーワード(大量生産、長期間不変、多種類、標準化・分業)を短く対比します。
- セル生産の特徴(多能工、セル内完結、段取り短縮、在庫削減)と照合します。
- 最も特徴と一致する選択肢を選ぶ(該当は「多種類かつフレキシブル」)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 生産性を上げるために、大量生産が必要なもの
- 誤り。大量生産はライン生産や連続生産が向くため、セルの利点(柔軟性や切替短縮)は活かしにくいです。
- イ: 製品の仕様が長期間変わらないもの
- 誤り。仕様が固定で大量に流すならライン生産が有利で、セルの「柔軟対応」という強みが不要になります。
- ウ: 多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
- 正解。セルは多能工・セル内完結で切替短縮や少量多品種に強く、要求と整合します。
- エ: 標準化、単純化、専門化による分業が必要なもの
- 誤り。これは工程分割・職能別分業の思想で、セルの多能工・柔軟性とは逆です。
よくある誤解
- セル生産は「効率化=大量生産向け」と誤解しやすいが、実際は大量の流れ作業(ライン生産)とは目的が異なります。
- 製品仕様が長期間変わらない=安定生産向けと考えがちだが、セルは仕様変更や個別対応に強い特性を持ちます。
- 「標準化・単純化による分業」と混同しやすいが、セルは多能工による柔軟な役割分担を重視します。
補足コラム
セル生産方式はトヨタ生産方式などリーン生産の文脈で語られることが多く、Group Technology(類似部品をまとめる考え)や多能工育成と結びついて導入されます。例としては、受注仕様で頻繁に切替が発生するオーダーメイド家具、小ロット多品種の電子機器組立ライン、自動車部品の多品種小ロット生産などが当てはまります。一方、導入には多能工育成やレイアウト変更などの初期投資と教育コストが必要です。
FAQ
Q: セル生産は中小企業向きですか?
A: はい。小規模で多品種少量の受注生産を行う中小企業では効果が出やすく、在庫削減や納期短縮でメリットが得られます。
A: はい。小規模で多品種少量の受注生産を行う中小企業では効果が出やすく、在庫削減や納期短縮でメリットが得られます。
Q: セル生産とライン生産は併用できますか?
A: 併用可能です。製品特性に応じて、標準化された量産はライン、変種対応はセルと区分して運用することが一般的です。
A: 併用可能です。製品特性に応じて、標準化された量産はライン、変種対応はセルと区分して運用することが一般的です。
Q: セル導入のデメリットは何ですか?
A: 多能工教育コスト、初期のレイアウト変更費用、管理が難しくなる場合がある点が挙げられます。
A: 多能工教育コスト、初期のレイアウト変更費用、管理が難しくなる場合がある点が挙げられます。
関連キーワード: セル生産方式、セル生産、多能工、フレキシブル生産、少量多品種、段取り短縮、リードタイム削減

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