基本情報技術者 2018年 春期 午前(科目A) 問74
問題文
ロングテールの説明はどれか。
選択肢
ア:Webコンテンツを構成するテキストや画像などのディジタルコンテンツに、統合的・体系的な管理、配信などの必要な処理を行うこと
イ:インターネットショッピングで、売上の全体に対して、あまり売れない商品群の売上合計が無視できない割合になっていること(正解)
ウ:自分のWebサイトやブログに企業へのリンクを掲載し、他者がこれらのリンクを経由して商品を購入したときに、企業が紹介料を支払うこと
エ:メーカーや卸売業者から商品を直接発送することによって、在庫リスクを負うことなく自分のWebサイトで商品が販売できること
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ロングテール現象【午前解説】
正解の理由
選択肢イは「インターネットショッピングで、売上の全体に対して、あまり売れない商品群の売上合計が無視できない割合になっていること」と説明しており、ロングテールの本質を正確に表しています。ロングテールは売れ筋の少数(ヘッド)と、多数の低頻度アイテム(テール)による累積効果を指し、特にオンライン販売やデジタル配信で顕著になる概念です。物理的制約が小さいオンライン市場では多数のニッチ商品が販売継続可能で、合計売上が大きくなるため、この説明が適切です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:「あまり売れない商品群の売上合計が無視できない割合」→分布の裾野を示す語句を探す。
- 各選択肢を既知概念と照合:CMS、アフィリエイト、ドロップシッピング、売上分布(ロングテール)などに分類する。
- 定義に一致する説明を選択:ロングテールの定義に合致するのは「多数の低頻度アイテムの累積効果」を述べた選択肢。
- 不正解の理由を確認して除外:流通手法や報酬モデルは別概念であるため除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: Webコンテンツを構成するテキストや画像などのディジタルコンテンツに、統合的・体系的な管理、配信などの必要な処理を行うこと
→ これはCMS(コンテンツ管理システム)やコンテンツプロダクションの説明であり、ロングテールの概念とは無関係です。 - イ: インターネットショッピングで、売上の全体に対して、あまり売れない商品群の売上合計が無視できない割合になっていること
→ これが正解。ロングテールは多数のニッチ商品の累積が全体に対して重要な割合を占める現象を指します。 - ウ: 自分のWebサイトやブログに企業へのリンクを掲載し、他者がこれらのリンクを経由して商品を購入したときに、企業が紹介料を支払うこと
→ これはアフィリエイト(成果報酬型広告)の説明で、流通分布の概念ではありません。 - エ: メーカーや卸売業者から商品を直接発送することによって、在庫リスクを負うことなく自分のWebサイトで商品が販売できること
→ これはドロップシッピング(直送型の販売方式)の説明で、在庫リスクや物流モデルに関する用語です。
よくある誤解
- 「ロングテール=売れない商品を無理に在庫すること」:在庫を持つ/持たないは流通モデルの話で、ロングテールは売上分布の特徴です。
- 「ロングテールはすべてのビジネスで有利」:ニッチ商品を活かすにはマーケティング、推薦、流通コスト最適化が必要で、無条件に有利とは限りません。
- 「長期的に売れない=価値が低い」:検索・集客でロングテールキーワードやニッチ商品が意外な高付加価値を生む場合があります。
補足コラム
ロングテールは2000年代にクリス・アンダーソンが提唱し、デジタル化と流通コスト低下によって重要性を増しました。実務上の示唆は次の通りです。
- 商材戦略:ヒット商品(ヘッド)に加え、膨大なニッチ商品(テール)を扱うことで総売上を伸ばす。
- 集客・SEO:ロングテールキーワード(複合検索ワード)を狙うと、競争が緩くコンバージョン率が高い場合がある。
- 在庫・物流:在庫コストを抑えるためにプリントオンデマンドやドロップシッピング、マーケットプレイス活用が有効。
- 推薦システム:レコメンドやパーソナライズでテール商品の露出を高め、累積売上を生み出す。
数学的には「右裾が長い分布」を指し、対数プロットで直線に近い場合が多い(べき乗則に近い挙動)ですが、実務では必ずしも厳密なべき分布を前提としません。
FAQ
Q1: ロングテールとパレートの法則(80:20)は矛盾しますか?
A1: 矛盾しません。パレートは「少数が多くを占める」傾向を示しますが、ロングテールは残り多数の累積が無視できない場合を強調します。両者は分布の観察ポイントが異なります。
A1: 矛盾しません。パレートは「少数が多くを占める」傾向を示しますが、ロングテールは残り多数の累積が無視できない場合を強調します。両者は分布の観察ポイントが異なります。
Q2: ロングテールを狙うなら全商品を扱うべきですか?
A2: 全てを扱うことが最善とは限りません。扱う商品の選定は流通コスト、マーケティング能力、推薦精度に依存します。
A2: 全てを扱うことが最善とは限りません。扱う商品の選定は流通コスト、マーケティング能力、推薦精度に依存します。
Q3: ロングテールはどの業種で有効ですか?
A3: デジタル配信、出版社、オンライン小売、マーケットプレイスなど、在庫・流通コストが低減できる業種で特に有効です。
A3: デジタル配信、出版社、オンライン小売、マーケットプレイスなど、在庫・流通コストが低減できる業種で特に有効です。
関連キーワード: ロングテール、長尾効果、ロングテール理論、ロングテールキーワード、eコマース、アフィリエイト、ドロップシッピング、CMS、マーケティング、SEO、売上分布

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