基本情報技術者 2019年 秋期 午前(科目A) 問14
問題文
次に示す接続のうち、デイジーチェーンと呼ばれる接続方法はどれか。
選択肢
ア:PCと計測機器とをRS-232Cで接続し、PCとプリンタとをUSBを用いて接続する。
イ:Thunderbolt接続ポートが2口ある4Kディスプレイ2台を、PCのThunderbolt接続ポートから1台目のディスプレイにケーブルで接続し、さらに、1台目のディスプレイと2台目のディスプレイとの間をケーブルで接続する。(正解)
ウ:キーボード、マウス及びプリンタをUSBハブにつなぎ、USBハブとPCとを接続する。
エ:数台のネットワークカメラ及びPCをネットワークハブに接続する。
デイジーチェーン接続方法【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:複数機器が1本のケーブルで順に接続される方式をデイジーチェーンと呼び、
イのThunderboltディスプレイ間の直列接続が該当します。 - 根拠:Thunderboltは下流/上流ポートを持ち機器を直列に繋げるパススルー機能を提供し、
1台目経由で2台目へ信号を渡せるため「鎖状」接続になります。 - 差がつくポイント:USBハブやネットワークハブは中央集権型のスター(階層型含む)であり、
RS-232Cは基本的に1対1接続である点を見分けてください。
正解の理由
ThunderboltディスプレイがPC→1台目→2台目と順にケーブルで接続される方式は、各機器が次の機器へ信号を渡す直列構成です。これは「デイジーチェーン(daisy chain)」の定義そのもので、複数機器を連鎖状に接続するトポロジを満たします。Thunderbolt(およびDisplayPortのMSTを利用する環境)はパススルーや下流ポートを持ち、複数ディスプレイや周辺機器を1つのホストポートから連続的に接続可能です。したがって選択肢イが正解です。
よくある誤解
- USBハブに複数機器を接続する形を「デイジーチェーン」と誤解する人が多いですが、これは中央ハブを介したスター(またはツリー)型で直列ではありません。
- ネットワークハブ/スイッチ接続も複数機器を繋ぎますが、各機器がハブに直接接続されるスター型でありデイジーチェーンとは異なります。
- HDMI出力を次のモニタへ渡す「出力端子」を持つ例を見てデイジーチェーンと混同しがちですが、HDMIは一般にMSTをサポートせず隔たりがあります(DisplayPort/MSTやThunderboltが要件)。
解法ステップ
- 「デイジーチェーン」の定義を確認する:機器が直列(鎖状)に接続されること。
- 各選択肢の接続トポロジを図でイメージする:直列か中央集権かを見分ける。
- 使用される規格の特徴を照合する:Thunderbolt/DisplayPortはデイジーチェーン可能、USBは通常ホスト-ハブ型、RS-232Cは点対点、ネットワークはスター。
- 直列接続を満たす選択肢を正答とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: PCと計測機器をRS-232C、PCとプリンタをUSBで接続する構成は異種インタフェースの並列接続であり、直列のデイジーチェーンではありません。RS-232Cは基本的に1対1の点対点接続です。
- イ: イは正解です。Thunderboltポートを介してディスプレイをPC→1台目→2台目と直列に接続するため、デイジーチェーンの定義に合致します。
- ウ: キーボード・マウス・プリンタをUSBハブに接続しハブをPCに繋ぐ方式はハブ中心のスター(階層的にツリー)トポロジであり、機器が順次信号を渡すデイジーチェーンではありません。
- エ: ネットワークカメラとPCをネットワークハブに接続する構成は明確なスター型で、各機器はハブに直接接続されるためデイジーチェーンではありません。
補足コラム
- Thunderboltのデイジーチェーンは物理的に最大6台程度(規格により異なる)をサポートし、PCIeやDisplayPortの帯域を共有します。
- DisplayPortのMST(マルチストリームトランスポート)を使えば複数ディスプレイをチェーン接続できますが、HDMIは一般にMST非対応なのでチェーン接続の可否はインターフェース依存です。
- デイジーチェーンは配線がシンプルでデスク周りが整理されますが、帯域や電源、故障時の影響範囲(上流機器が落ちると下流も影響を受ける)に注意が必要です。
FAQ
Q1: USBでもデイジーチェーンは可能ですか?
A1: 一般的なUSBデバイスはホスト→ハブ→デバイスの階層(スターに近い)で、USBデバイス自体が下流ポートを持つ例は稀です。USB-CやThunderbolt対応デバイスではチェーンが可能な場合がありますが、規格とポート構成を確認してください。
A1: 一般的なUSBデバイスはホスト→ハブ→デバイスの階層(スターに近い)で、USBデバイス自体が下流ポートを持つ例は稀です。USB-CやThunderbolt対応デバイスではチェーンが可能な場合がありますが、規格とポート構成を確認してください。
Q2: HDMIでモニタを直列に繋げばデイジーチェーンですか?
A2: 基本的にHDMIはMSTをサポートしないため、単純にHDMIケーブルで次のモニタへ出力しても多くはチェーン接続になりません。DisplayPortやThunderboltの機能が必要です。
A2: 基本的にHDMIはMSTをサポートしないため、単純にHDMIケーブルで次のモニタへ出力しても多くはチェーン接続になりません。DisplayPortやThunderboltの機能が必要です。
Q3: デイジーチェーン接続で性能が落ちますか?
A3: 帯域は複数機器で共有されるため高解像度ディスプレイや転送負荷によっては性能制約が生じ得ます。機器数や解像度、規格の最大帯域を確認してください。
A3: 帯域は複数機器で共有されるため高解像度ディスプレイや転送負荷によっては性能制約が生じ得ます。機器数や解像度、規格の最大帯域を確認してください。
関連キーワード: デイジーチェーン、Thunderbolt、DisplayPort、MST、USBハブ、ネットワークハブ、RS-232C、トポロジ、HDMI、USB-C

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