基本情報技術者 2019年 秋期 午前(科目A) 問15
問題文
RAIDの分類において、ミラーリングを用いることで信頼性を高め、障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
選択肢
ア:RAID1(正解)
イ:RAID2
ウ:RAID3
エ:RAID4
RAIDの分類:ミラーリングで信頼性を高め、障害時に冗長ディスクでデータ復元する方式はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:正解は ア RAID1。ミラーリングで全データを別ディスクに複製し、障害時に別ディスクから復元します。
- 根拠:ミラーリングは「同一データの完全複製」を保持する方式で、冗長ディスクからのコピーで即時復旧可能です。
- 差がつくポイント:RAID1は容量効率が50%でコスト高だが読み取り性能向上と復旧の単純さが利点です。
正解の理由
正解は ア(RAID1)です。RAID1は「ミラーリング(disk mirroring)」を用いるレベルで、同一データを2台以上のディスクに完全に複製します。障害(ディスク故障)が発生した場合、残存するミラーから新しいディスクへデータをコピーして復元(リビルド)します。問題文の「ミラーリングを用いる」「障害発生時に冗長ディスクでデータ復元」という記述はRAID1の特徴に一致します。
よくある誤解
- ミラーリング=高速化と誤解しがち:RAID1は読み取りで性能向上する場合があるが、書き込みは複製分の処理が必要で必ずしも高速化しません。
- パリティとミラーを混同:RAID3/4/5はパリティ方式であり、ミラーリング(RAID1)とは方式も復旧手順も異なります。
- 容量効率の見落とし:RAID1は実効容量が半分になる点を忘れると運用コストで差が出ます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「ミラーリング」「冗長ディスク」「データ復元」。
- ミラーリング=同一データを別ディスクに複製、これがRAID1の定義であることを照合する。
- 他選択肢(RAID2/3/4)はパリティ/ビット/バイト/ブロックストライピングの特徴がありミラーリングとは異なると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: RAID1(正解)
ミラーリングによりデータを完全複製し、故障時はミラーからのコピーで復元する方式。読み取り向上、書き込みは複製分の負荷あり。 - イ: RAID2(誤り)
ビット単位でのストライピングと誤り訂正符号(例:ハミング符号)を使う方式で、実運用ではほとんど使われません。ミラーリング方式ではありません。 - ウ: RAID3(誤り)
バイト/ビットレベルのストライピングと専用パリティディスクを使う方式で、ミラーリング(完全複製)とは異なります。 - エ: RAID4(誤り)
ブロックレベルのストライピングに専用パリティディスクを用いる方式。パリティによる冗長性であり、ミラーリング方式のRAID1ではありません。
補足コラム
- RAID1の特徴まとめ:冗長性が高くリード性能が向上するケースが多いが、書き込みは複製するため遅延が生じる可能性があります。実効容量は総容量の半分(2台ミラーの場合)。運用面ではホットスペアを用意しておくと自動でリビルドが開始され、可用性がさらに向上します。
- RAIDの選択基準:データ保護重視→RAID1、コスト効率と冗長性両立→RAID5/6、性能重視→RAID0(ただし冗長性なし)。業務要件に応じて選択してください。
- リビルド中のリスク:リビルド時間が長いほど、追加故障によるデータ損失リスクが高まるため、監視と速やかな交換が重要です。
FAQ
Q1: RAID1は何台のディスク故障まで耐えられますか?
A1: 基本は各ミラーセットで1台まで。2台同時に同一ミラーセットが故障するとデータ損失になります。複数ミラー構成やRAID10などで耐障害性を高められます。
A1: 基本は各ミラーセットで1台まで。2台同時に同一ミラーセットが故障するとデータ損失になります。複数ミラー構成やRAID10などで耐障害性を高められます。
Q2: RAID1とRAID0の違いは何ですか?
A2: RAID1はデータを複製して冗長性を確保します。RAID0はデータを分割(ストライピング)して性能向上を図りますが冗長性は無く、1台故障で全データが失われます。
A2: RAID1はデータを複製して冗長性を確保します。RAID0はデータを分割(ストライピング)して性能向上を図りますが冗長性は無く、1台故障で全データが失われます。
Q3: ミラーリングはSSDでも同じですか?
A3: 概念は同じですが、SSD固有のTRIMやウェアレベリング、リビルド挙動に注意が必要です。ベンダーやOSの対応状況を確認してください。
A3: 概念は同じですが、SSD固有のTRIMやウェアレベリング、リビルド挙動に注意が必要です。ベンダーやOSの対応状況を確認してください。
関連キーワード: RAID1、ミラーリング、冗長ディスク、データ復元、パリティ、RAID2、RAID3、RAID4

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