基本情報技術者 2019年 秋期 午前(科目A) 問61
問題文
情報化投資において、リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし、最適な資源配分を行う際に用いる手法はどれか。
選択肢
ア:3C分析
イ:ITポートフォリオ(正解)
ウ:エンタープライズアーキテクチャ
エ:ベンチマーキング
##: 情報化投資のリスク・価値でカテゴリ分けし資源配分を行う手法はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:リスクや期待価値を基準に投資を分類し、最適な資源配分を行う手法は ITポートフォリオである。
- 根拠:ポートフォリオは複数の投資を類似性でグループ化し、リスクとリターンのバランスに基づいて配分方針を決定できるため管理が効率化される。
- 差がつくポイント:価値・リスク・重要度の評価基準を明確化し、定期的な再評価とバランスルールを運用に組み込むことが合否を分ける。
正解の理由
正解: イ
ITポートフォリオは、情報化投資(システム、プロジェクト、資産など)を「リスク」と「投資価値(期待リターン)」などの軸でマトリクスに配置して分類し、どのカテゴリにどれだけ資源(予算、人員)を割くかを決める手法です。ポートフォリオ管理により、リスク分散や高価値案件への重点配分、運用系の維持に必要な投資の確保といった最適化が可能になります。問題文の「リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし、最適な資源配分を行う」という要件に最も合致するため正解です。
ITポートフォリオは、情報化投資(システム、プロジェクト、資産など)を「リスク」と「投資価値(期待リターン)」などの軸でマトリクスに配置して分類し、どのカテゴリにどれだけ資源(予算、人員)を割くかを決める手法です。ポートフォリオ管理により、リスク分散や高価値案件への重点配分、運用系の維持に必要な投資の確保といった最適化が可能になります。問題文の「リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし、最適な資源配分を行う」という要件に最も合致するため正解です。
よくある誤解
- 3C分析と混同する:3C分析は顧客・競合・自社の戦略分析であり、投資のリスク/価値に基づく配分を扱うものではありません。
- エンタープライズアーキテクチャ(EA)と同一視する:EAは業務とITの構造を設計・整合させる枠組みであり、投資の優先順位付け・配分を直接決める手法ではありません。
- ポートフォリオとプロジェクトポートフォリオ管理(PPM)を完全に同じと考える:概念は近いが、ITポートフォリオは「資産や投資全体の分類と戦略的配分」が焦点で、PPMは主にプロジェクトの実行管理に重点を置きます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「リスク」「投資価値」「カテゴリ分け」「資源配分」等があるか探す。
- 各選択肢の目的を短く定義する(例:3C=市場分析、ベンチマーキング=比較分析)。
- 問題の要件と照合して最も合致する選択肢を選ぶ(ここでは「投資の分類と配分」を目的とするもの)。
- 試験では選択肢の語義に注意、似て非なる概念(EA・PPMなど)を除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 3C分析 — 顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)を分析するフレームであり、投資のリスクや価値に基づく資源配分を行う手法ではありません。よって不正解。
- イ: イ — ITポートフォリオは投資をリスクや期待価値で分類し、配分方針を決める手法であり問題文の要件に一致します。正解です。
- ウ: エンタープライズアーキテクチャ — 業務・情報・技術の整合を図る設計手法であり、投資のカテゴリ分けと配分のための直接的な手法ではないため不正解。
- エ: ベンチマーキング — 外部や他社との比較による改善点抽出の手法で、投資をリスク・価値で分類して資源配分を行う目的の手法ではありません。
補足コラム
- よく用いられる分類例:Run(維持) / Grow(拡大) / Transform(変革)や、リスク(低〜高)×価値(低〜高)の4象限マトリクス。
- 定量評価の例:各投資に対し「期待価値」「リスク」「事業重要度」をスコア化し、重み付けした合計で優先度を算出します。例:。
- 簡単なスコア例(Python):
projects = [
{"name":"A","value":8,"risk":3,"imp":7},
{"name":"B","value":5,"risk":6,"imp":9},
]
weights = {"value":0.5,"risk":-0.3,"imp":0.2}
for p in projects:
score = p["value"]*weights["value"] + p["risk"]*weights["risk"] + p["imp"]*weights["imp"]
print(p["name"], round(score,2))
- 運用上のコツ:定期的な再評価、ポートフォリオ全体の分散(リスク集中回避)、ガバナンスによる投資決定ルールの明文化。
FAQ
Q1: ITポートフォリオとプロジェクトポートフォリオ管理(PPM)はどう違いますか?
A1: ITポートフォリオは資産や投資全体の戦略的な分類と配分が目的で、PPMは主にプロジェクトの選択・優先順位付け・執行管理に焦点を当てます。重なりますが目的と対象が異なります。
A1: ITポートフォリオは資産や投資全体の戦略的な分類と配分が目的で、PPMは主にプロジェクトの選択・優先順位付け・執行管理に焦点を当てます。重なりますが目的と対象が異なります。
Q2: リスクを定量化する具体的方法は?
A2: 発生確率×影響度で金額やスコアに換算する方法や、定性的ランク(高/中/低)を数値化して重み付けする方法が一般的です。
A2: 発生確率×影響度で金額やスコアに換算する方法や、定性的ランク(高/中/低)を数値化して重み付けする方法が一般的です。
Q3: 試験で見抜くコツは?
A3: 問題文の「目的語」を読む(ここでは「カテゴリ分けし、最適な資源配分」)。選択肢の用語の「本来の目的」を即座に想起できれば正答に近づきます。
A3: 問題文の「目的語」を読む(ここでは「カテゴリ分けし、最適な資源配分」)。選択肢の用語の「本来の目的」を即座に想起できれば正答に近づきます。
関連キーワード: ITポートフォリオ、ポートフォリオマネジメント、PPM、投資評価、リスク評価、資源配分、Run/Grow/Transform、ヒートマップ、ガバナンス

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