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基本情報技術者 2019年 春期 午前(科目A)65


問題文

投資案件において、5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合、四つの案件a〜dのうち、最もROIが高いものはどれか。ここで、割引率は考慮しなくてもよいものとする。
基本情報技術者 2019年 春期 午前(科目A) 問65の問題画像

選択肢

a(正解)
b
c
d

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ROIによる投資評価【午前解説】

正解の理由

正解:
ROIの定義を本問では「純利益(総利益−投資額)÷投資額」として計算します。各案の計算は次の通りです。
  • a:総利益 、投資額 、純利益 、ROI
  • b:総利益 、投資額 、純利益 、ROI
  • c:総利益 、投資額 、純利益 、ROI
  • d:総利益 、投資額 、純利益 、ROI
以上より最も高いROIはaの35%であり、選択肢アが正解です。

解法ステップ

  1. 各案件について5年間の総利益を合計する。
  2. 総利益から初期投資額(年1の投資)を引き、純利益を求める。
  3. ROIを純利益÷投資額で計算する(百分率で表現)。
  4. すべての案件のROIを比較し、最大のものを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

正解:
  • ア(a): 総利益135、投資100、純利益35 → ROI = 。最も高いため正解です。
  • イ(b): 総利益240、投資200、純利益40 → ROI = 。利益は大きいが投資額が大きく割合が低い。
  • ウ(c): 総利益360、投資300、純利益60 → ROI = 。総額は大きく見えるが投資比率で劣る。
  • エ(d): 総利益525、投資400、純利益125 → ROI = 。高いがaの35%には届かない。

よくある誤解

  • 総利益÷投資額だけで比較してしまう:純利益ベース(総利益−投資)で評価するのが一般的なROI定義である点を忘れやすいです。
  • 割引(時間価値)を自動で考慮してしまう:問題文で「割引率は考慮しなくてよい」とある場合は単純合算で良い点を混同しがちです。
  • 平均年利益や回収年数のみで判断する:平均年収益が高くても初期投資に対する割合(ROI)が低いケースがあり、両方を見る必要があります。

補足コラム

ROIは単純で使いやすい指標ですが、次の点に注意が必要です。まず時間価値を無視するため、長期間のキャッシュフロー比較にはNPV(正味現在価値)やIRR(内部収益率)の方が適切な場合があります。税金や減価償却を考慮しない会計上の利益ベースの使い方も誤解を招きます。本問のように「割引率は考慮しない」と明示がある場合は単純ROIで問題を解くのが試験的には正解です。

FAQ

Q1. ROIの定義はいくつかありますか?
A1. はい。一般的には「(総利益−投資)÷投資」が多いですが、ケースによって「総利益÷投資」を使うこともあります。本問では前者で計算しても後者で比較しても順位は同じです。
Q2. 割引率を考慮すると順位が変わることはありますか?
A2. はい。将来の収益の時間価値を評価するとNPVやIRRで比較すべきで、順位が変わる可能性があります。本問は割引不要と明示されています。
Q3. ROIだけで投資判断してよいですか?
A3. 単純比較には有用ですが、期間、リスク、資本コストなども併せて判断するのが実務的には重要です。

関連キーワード: ROI、投資評価、回収率、総利益、純利益、NPV、IRR、割引率、投資判断
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