基本情報技術者 2019年 春期 午前(科目A) 問80
問題文
インターネットで利用される技術の標準化を図り、技術仕様をRFCとして策定している組織はどれか。
選択肢
ア:ANSI
イ:IEEE
ウ:IETF(正解)
エ:NIST
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IETFとRFCの標準化【午前解説】
正解の理由
正解: ウ(IETF)
IETF(Internet Engineering Task Force)はインターネット技術の標準化を実務的に担う組織で、プロトコル設計や運用ガイドをワーキンググループで議論し、Internet‑Draftを経てRFC(Request for Comments)として仕様を公開します。RFCはインターネットに関する事実上の標準文書や技術記録となるため、「RFCとして策定している組織」はIETFが該当します。
IETF(Internet Engineering Task Force)はインターネット技術の標準化を実務的に担う組織で、プロトコル設計や運用ガイドをワーキンググループで議論し、Internet‑Draftを経てRFC(Request for Comments)として仕様を公開します。RFCはインターネットに関する事実上の標準文書や技術記録となるため、「RFCとして策定している組織」はIETFが該当します。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「RFC」を見つける。RFCは誰が作るかが問われていると把握します。
- 各選択肢の役割を思い出す:ANSI(米国の標準調整機関)、IEEE(電気・電子の学会規格)、NIST(研究・ガイドライン)、IETF(インターネット技術の事実上の標準化)。
- 「RFC」を発行する主体はIETFであると結びつけ、選択肢からウを選ぶ。
- 迷う場合は「プロトコル設計や運用ルール=IETF」「物理層や無線LAN=IEEE」など層で区別する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ANSI
- 説明: American National Standards Instituteは米国内の標準調整や承認を行う団体ですが、インターネットのRFCを策定・発行する主体ではありません。RFCとは別の分野の標準作成に関与します。
- イ: IEEE
- 説明: Institute of Electrical and Electronics EngineersはIEEE 802(Ethernet, Wi‑Fi等)のような技術規格を策定する学会系団体で、RFCの発行は行いません。プロトコル層で重なる部分はありますがRFCの発行主体ではない点が誤りです。
- ウ: ウ(IETF)
- 説明: IETFはインターネット技術の標準化作業を実施し、Internet‑Draftを経てRFCを公開します。よって本問の正解です。
- エ: NIST
- 説明: National Institute of Standards and Technologyは米国の研究機関でガイドラインや暗号標準(FIPS)等を出しますが、RFCの発行主体ではありません。
よくある誤解
- ANSIやIEEEがRFCを出していると思う誤解: IEEEはIEEE Std.(例: 802.11)など独自の規格を作成しますが、RFCはIETFの発行物であり組織が異なります。
- NISTは標準化団体だと考える誤解: NISTはガイドラインやFIPSなどを発行する研究機関で、RFC発行の主体ではありません。
- RFC=法律や必須標準と思い込む誤解: RFCには提案、情報、標準化トラックなど種類があり、必ずしも全てが強制力のある「標準」ではありません。
補足コラム
- RFCの発行フロー: IETF内のワーキンググループで仕様を検討 → Internet‑Draftとして公開 → 可決や改訂を経てRFCに登録されることが多いです。RFC自体はRFC EditorとIETFのプロセスにより管理されます。
- 役割分担のイメージ: IETFは「インターネットの運用とプロトコル」に特化、IEEEは「物理層やリンク層の規格(例: 802.x)」、ANSIは「標準化活動の認証・調整」、NISTは「政府向けの技術指針やセキュリティ基準」が主な領域です。
- 実務上の関係: ある技術はIEEE標準として物理層を規定し、IETFがその上位に位置するプロトコルの運用ルールをRFCで定める、といった形で両者が補完的に使われます。
FAQ
Q1: RFCは誰でも書けますか?
A1: 原則としてInternet‑Draftは誰でも投稿できますが、IETFで広く受け入れられるには技術的議論とレビューが必要です。RFC化には編集・承認プロセスが含まれます。
A1: 原則としてInternet‑Draftは誰でも投稿できますが、IETFで広く受け入れられるには技術的議論とレビューが必要です。RFC化には編集・承認プロセスが含まれます。
Q2: RFCはすべて標準ですか?
A2: いいえ。RFCにはInformational、Experimental、Standards Trackなど種類があり、すべてが標準(Internet Standard)というわけではありません。
A2: いいえ。RFCにはInformational、Experimental、Standards Trackなど種類があり、すべてが標準(Internet Standard)というわけではありません。
Q3: IANAとIETFの違いは何ですか?
A3: IETFは技術仕様の議論と文書化を行う組織で、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)はポート番号やプロトコル番号、DNSルートなどの資源管理を担当します。両者は連携しますが役割は異なります。
A3: IETFは技術仕様の議論と文書化を行う組織で、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)はポート番号やプロトコル番号、DNSルートなどの資源管理を担当します。両者は連携しますが役割は異なります。
Q4: 試験で迷ったらどう判断する?
A4: 「RFCを発行するか」を基準に選ぶと良いです。RFC発行=IETFが即座に連想できれば正解になります。
A4: 「RFCを発行するか」を基準に選ぶと良いです。RFC発行=IETFが即座に連想できれば正解になります。
関連キーワード: RFC、IETF、IANA、RFC Editor、プロトコル、標準化、IEEE 802、ANSI、NIST、Internet‑Draft

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