基本情報技術者 2026年 科目A 問17
問題文
サービスA~Dの中で会員のリテンション率が最も高いものはどれか。なお、リテンションの対象は前月末から当月末まで継続して在籍した会員とし、当月新規会員は月末までの退会はないものとする。

選択肢
ア:サービスA
イ:サービスB(正解)
ウ:サービスC
エ:サービスD
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会員リテンション率計算【午前解説】
正解の理由
リテンション率は「前月末に在籍していた会員のうち当月末まで継続している割合」を指します。表の値から当月末に残っている前月会員数は「当月末会員数 − 当月新規会員数」で求められ、これを前月末会員数で割ることで率を出します。式で表すと です。各サービスを計算すると、最も高い値になるのは イ(サービスB、60%)です。
解法ステップ
- 変数を決める:前月末会員数を 、当月新規会員数を 、当月末会員数を とする。
- 前月から継続している会員数 を求める:(当月末のうち新規を除くと前月からの継続分になる)。
- リテンション率を計算する:。
- 全サービスで を計算し、最大のものを選ぶ。
(数値計算)
- A:
- B:
- C:
- D:
よって最高はサービスB(イ)。
選択肢別の誤答解説
- サービスA(ア)
誤りの原因:当月末会員数800だけを見て「減っているから低い」と判断しがち。正しくは新規500を差し引いて残存300を前月1000で割る。結果は30%で低い。 - サービスB(イ)
正答の理由:新規が比較的少なく(200)、当月末が800であるため前月から残った数が600と多く、リテンション率は60%で最高。 - サービスC(ウ)
誤りの原因:当月末が1100と大きいので高いと誤認しやすいが、新規500を差し引くと残存600を前月1500で割るため40%に留まる。 - サービスD(エ)
誤りの原因:当月末が1800で最も多いため誤って高評価しがち。しかし新規が1000と多く、残存は800で前月1500に対して約53.3%にとどまる。
よくある誤解
- 「当月末会員数をそのまま分母や分子に使う」こと:当月末人数には当月新規が含まれるため、新規を差し引かずに計算すると過大評価になる。
- 「分母を当月末にする/新規を分子に含める」混同:定義どおり分母は前月末会員数、分子は前月会員のうち残存した人数である点を忘れない。
- 新規会員が月内に退会する可能性を無視する前提の扱い:本問題は「当月新規会員は月末まで退会しない」と明記されている点に注意。
補足コラム
リテンション率はサービスの健全性を図る重要指標です。単月だけでなくコホート分析(入会月ごとに追う)を行うと、例えば初月のリテンションや3ヶ月目以降の定着などが可視化でき、施策の効果測定に有効です。また、リテンション率とチャーン率(離脱率)は表裏関係にあり、概念整理として両方を扱うと理解が深まります。
簡単な計算スニペット(参考)
data = {
'A': (1000, 500, 800),
'B': (1000, 200, 800),
'C': (1500, 500, 1100),
'D': (1500, 1000, 1800),
}
for k,(P,N,E) in data.items():
R = E - N
r = R / P
print(k, f'残存={R}, リテンション={r:.2%}')
FAQ
Q. 新規会員が月内に退会する場合は?
A. その場合は「当月末に在籍している新規」を考慮する必要があり、R = E - 当月末在籍の新規 となります。問題文の前提を必ず確認してください。
A. その場合は「当月末に在籍している新規」を考慮する必要があり、R = E - 当月末在籍の新規 となります。問題文の前提を必ず確認してください。
Q. リテンションとチャーンはどちらを使うべき?
A. 目的によります。継続力を見るならリテンション、離脱対策や改善効果を見るならチャーン(離脱率)を用いることが多いです。
A. 目的によります。継続力を見るならリテンション、離脱対策や改善効果を見るならチャーン(離脱率)を用いることが多いです。
Q. 分母が異なる期間で比べてよいか?
A. 同じ期間・同じ定義(例:月次、前月→当月)の指標で比較すること。期間や定義が変わると比較は不適切です。
A. 同じ期間・同じ定義(例:月次、前月→当月)の指標で比較すること。期間や定義が変わると比較は不適切です。
関連キーワード: リテンション率、継続率、チャーン率、コホート分析、KPI、会員指標

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