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情報セキュリティマネジメント 2016年 秋期 午前(科目A)41


問題文

システムの移行テストを実施する主要な目的はどれか。

選択肢

確実性や効率性の観点で、既存システムから新システムへの切替え手順や切替えに伴う問題点を確認する。(正解)
既存システムの実データのコピーを利用して、新システムでも十分な性能が得られることを確認する。
既存の他システムのプログラムと新たに開発したプログラムとのインターフェースの整合性を確認する。
新システムが、要求された全ての機能を満たしていることを確認する。

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移行テストの目的【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

移行テスト(移行テスト:既存システムから新システムへ切り替える際の手順や問題点を確認するテスト)は、実際の切替え作業が確実かつ効率的に行えるかを確認することが主目的です。つまり、切替え手順、順序、依存関係、ダウンタイム、ロールバック(中止して元に戻す手順)などを検証します。したがって選択肢が正解です。
選択肢の他は、移行テストの「主要な目的」ではなく、それぞれ別の種類のテストで扱う内容だからです(具体的には性能確認は性能テスト、インターフェース整合性は結合テスト、全機能確認は総合/受入テスト)。

解法ステップ

  1. 「移行テスト」が何を確認するかを定義する。→ 切替え手順や移行に伴う影響が対象。
  2. 各選択肢が何のテストを示すかを分類する。
    • 切替え手順や手続き → 移行テスト
    • 実データでの性能 → 性能テスト(performance test:処理能力や応答速度を測る)
    • 他システムとの整合性 → 結合テスト(integration test:複数部品間の連携を確認)
    • 要求機能の全確認 → 総合テスト/受入テスト(system/acceptance test)
  3. 問題文が「主要な目的」と問うているので、移行に直接関係する作業(切替え手順等)を選ぶ。
この流れで考えれば、迷わずを選べます。

選択肢別の誤答解説

  • : 正しい。切替え手順、問題点(例:順序違いで依存サービスが停止する等)、リハーサルやロールバック手順の検証が対象。
  • イ: 誤り。既存データでの性能確認は「性能テスト」の役割です。移行テストでは、性能の簡易チェックを行うことはありますが、主要目的ではありません。
  • ウ: 誤り。他システムとのプログラム間の整合性は「結合テスト(integration test:部品やシステム間の連携を確認するテスト)」で確認します。移行テストは切替え時の手順やデータ移行の可否が中心です。
  • エ: 誤り。新システムが要求された全機能を満たすかを確認するのは「総合テスト/受入テスト(system/acceptance test)」の目的です。移行テストは機能網羅よりも「切替えが安全に行えるか」を検証します。

よくある誤解

  1. 「移行テストで全ての機能をチェックする」と考える誤解
    → 移行テストは切替えの手順やデータ移行の確認が中心です。全機能チェックは別フェーズで行います。
  2. 「性能確認=移行テスト」と混同する誤解
    → 本番データでの細かい性能検証は性能テストの領域。移行テストでやるのは切替え後に極端な性能劣化が起きないかの簡易確認です。
  3. 「リハーサルは不要」または「一度で十分」と考える誤解
    → 実際のリリース前には最低1回はフルリハーサル(ドレスリハーサル)を行い、手順や所要時間、担当連携を確認するのが安全です。

補足コラム

実務での運用イメージ(短く)
  • ドレスリハーサル:本番と同じ手順で一度通して実行します。関係者(運用、DBA、アプリ担当、業務担当)を揃え、所要時間や問題点を洗い出します。
  • 移行用チェックリスト(runbook):作業手順、実施者、承認者、監視項目、ロールバック手順、連絡先を明記します。これにより実行時の混乱を防げます。
  • データ移行の注意点:データ変換の精度確認、欠損や重複の検出、権限・暗号化の引継ぎを確認します。可能なら本番に近い「ステージング環境」で試すと安全です。
  • セキュリティ観点:移行中のデータ流出や権限ミスが起きやすいので、アクセス制御と通信の暗号化を確認してください。

FAQ

Q1: 移行テストで性能もチェックすべきですか?
A1: 主要目的は手順の検証ですが、切替え直後に極端な性能問題が出ないかを簡易的に確認するのは有用です。詳細な負荷試験は別途性能テストで実施します。
Q2: 本番データは使って大丈夫ですか?
A2: 本番データは機密情報を含むため、利用する場合はマスキング(個人情報の匿名化)などの対策を講じるか、アクセス制御を厳格にしてください。可能なら本番に近いサンプルデータで検証します。
Q3: 移行で最も重要な失敗防止策は?
A3: 明文化された手順(runbook)とロールバック手順を用意し、関係者でドレスリハーサルを行うこと。加えて、実行時の責任者と連絡ルートを明確にすることです。

関連キーワード: 移行テスト、切替え手順、データ移行、ドレスリハーサル、ロールバック、結合テスト、性能テスト、受入テスト、リリース管理、運用手順確認
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