情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問03
問題文
JPCERT/CC “CSIRTガイド(2015年11月26日)”では、CSIRTを活動とサービス対象によって六つに分類しており、その一つにコーディネーションセンターがある。コーディネーションセンターの活動とサービス対象の組合せとして、適切なものはどれか。

選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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コーディネーションセンター【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
コーディネーションセンターは、CSIRT(Computer Security Incident Response Team:コンピュータセキュリティインシデント対応チーム)が相互に連携するための「調整役」です。具体的には、インシデント対応の過程で複数のCSIRT間の情報交換や調整を行います。したがって「活動:CSIRT間の情報連携・調整」「サービス対象:他のCSIRT」を示す ア が適切です。
解法ステップ
- 設問が問う役割を「活動(何をするか)」と「サービス対象(誰に提供するか)」で分けて読む。
- 「コーディネーション=調整・仲介」という語感を手掛かりにする。
- 調整・仲介の相手は通常「他のCSIRT」であるため、この組合せを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:正しい。コーディネーションセンターはCSIRT同士の情報連携や調整を行い、主な対象は他のCSIRT(調整を受ける組織)です。
- イ:誤り。記載されている「傾向分析・マルウェア解析・注意喚起」は分析・警告を行う役割で、対象が「関係組織,国又は地域」となっているため、これは主に地域や組織向けの情報発信型・分析センター(例:ナショナルCSIRTやアラート発信組織)の説明に合います。コーディネーションセンターとは役割が異なります。
- ウ:誤り。自社製品の脆弱性対応やパッチ作成はPSIRT(Product Security Incident Response Team:製品セキュリティ対応チーム)に該当します。サービス対象が「自社製品の利用者」である点もPSIRTの特徴です。
- エ:誤り。組織内CSIRTの機能を有償で外部に提供するのは「CSIRTをサービスとして提供する事業者(CSIRT-as-a-Service や MSSP:Managed Security Service Provider)」で、コーディネーションセンターの本来の対象(他のCSIRT)とは違います。
よくある誤解
- 「調整=被害対応を直接行う」と混同する
調整役は情報の仲介・連携促進が主で、必ずしも現場での技術的対応(マルウェア駆除やパッチ作成)を実行するわけではありません。実行は各CSIRTや専門チームが行います。 - 「ターゲットは一般企業や利用者」と思い込む
コーディネーションセンターは主に他のCSIRTを対象に動くため、最終的な注意喚起や対処の受け手は各CSIRTが担当する組織や利用者になります。
補足コラム
CSIRTには役割別に複数のタイプがあります。代表的なものを簡単に示すと:
- コーディネーションセンター:CSIRT同士の情報共有・調整(本問)
- ナショナル/リージョナルCSIRT:国や地域の被害傾向を分析し通知する(政府機関や大規模組織向け)
- PSIRT(製品対応):製品の脆弱性対応やパッチ提供を行う(ベンダー)
- CSIRT-as-a-Service / MSSP:外部組織向けに有償でCSIRT機能を提供する事業者
運用イメージ:複数企業が同じ攻撃に遭ったとき、コーディネーションセンターが情報を集め、どの組織へどう連絡するか調整します。各社のCSIRTがそれぞれ対策を実施する流れです。
FAQ
Q1: コーディネーションセンターはどこに置かれることが多いですか?
A1: 国・業界団体・大企業の間で設置されることが多く、JPCERT/CCのような組織が代表例です。中小企業同士の連携を支援するための地域的なセンターもあります。
A1: 国・業界団体・大企業の間で設置されることが多く、JPCERT/CCのような組織が代表例です。中小企業同士の連携を支援するための地域的なセンターもあります。
Q2: コーディネーションセンターに連絡すべき状況は?
A2: 複数組織にまたがる攻撃や情報共有が必要な事案、あるいはどの機関に通報すべきか分からない場合に相談します。職場では情報窓口(総務・情報管理者)が一次窓口となり、必要ならコーディネーションにエスカレーションします。
A2: 複数組織にまたがる攻撃や情報共有が必要な事案、あるいはどの機関に通報すべきか分からない場合に相談します。職場では情報窓口(総務・情報管理者)が一次窓口となり、必要ならコーディネーションにエスカレーションします。
Q3: CSIRTは1つの組織で複数のタイプを兼ねられますか?
A3: はい。組織の規模や予算によって、同じCSIRTが分析・通知・調整など複数の役割を兼務することがあります。ただし役割を明確に分け、連携ルールを決めておくことが重要です。
A3: はい。組織の規模や予算によって、同じCSIRTが分析・通知・調整など複数の役割を兼務することがあります。ただし役割を明確に分け、連携ルールを決めておくことが重要です。
関連キーワード: CSIRT、JPCERT/CC、コーディネーションセンター、インシデント対応、PSIRT、MSSP、情報連携、脆弱性対応

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