情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問15
問題文
入室時と退室時にIDカードを用いて認証を行い、入退室を管理する。このとき、入室時の認証に用いられなかったIDカードでの退室を許可しない、又は退室時の認証に用いられなかったIDカードでの再入室を許可しないコントロールを行う仕組みはどれか。
選択肢
ア:TPMOR (Two Person Minimum Occupancy Rule)
イ:アンチパスバック(正解)
ウ:インターロックゲート
エ:パニックオープン
🔒 解説は解答すると表示されます
アンチパスバック【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
入退室に使うIDカードの「使用履歴を管理して不整合な入退室を禁止する仕組み」がアンチパスバックです。具体的には、ある場所に「入室」したカードでなければ「退室」を受け付けない、または退室していないカードで再入室を許さないように状態(入/出)を追跡します。したがって選択肢のうち、イが該当します。
ポイントは「カードの状態を記録して論理的にブロックする」点です。これにより、同じカードを使って不正に複数人が次々と入場することや、入室手続きがされていないカードで退室することを防げます。
解法ステップ
- 問題文の要旨を把握:入室時のカードでないと退室させない、あるいは退室していないカードで再入室させない、という制御。
- 選択肢の意味を確認:
- 物理的な二人ルール、ゲートの物理構造、緊急開放機能、カードの状態管理…どれが「カードの使用履歴を見て判定」するかを考える。
- 「カードの履歴(入→出の順)を管理する」のはアンチパスバックであると判断。
選択肢別の誤答解説
-
ア: TPMOR (Two Person Minimum Occupancy Rule)
「TPMOR」は一般に重要区域で常に最低2名を配置する安全ルール(2人ルール)です。カードの使用履歴を基に入退室をブロックする仕組みではありません。 -
イ: アンチパスバック
「アンチパスバック」は入退室の順序(例:入→出)を記録・チェックして不整合な入退室を禁止します。問題文の制御内容と一致します。 -
ウ: インターロックゲート
「インターロックゲート」は物理的に扉やゲートを連動させ、同時に複数の扉が開かないようにする装置です(例:片側の扉が閉まるまでは次の扉を開けない)。物理的制御であって、カード履歴の整合性チェックとは別物です。 -
エ: パニックオープン
「パニックオープン」は火災や避難時に非常口を即座に開放する機能です。緊急時の開放を指す用語で、通常の入退室制御を禁止・許可する仕組みとは関係ありません。
よくある誤解
-
アンチパスバックは物理的に人の移動を完全に止めるわけではない
→ カードの状態を論理的にブロックしますが、尾行(テイルゲーティング:他人の後に無断で入ること)は防げないことが多いです。物理ゲートと組み合わせる運用が必要です。 -
アンチパスバック=ターンスタイルやゲートそのものと混同しやすい
→ アンチパスバックは「ルール・システム(カードの状態管理)」で、ターンスタイルやインターロックは「物理的装置」です。併用して効果が高まります。
補足コラム
アンチパスバックには運用上の種類があります。代表例:
- ハードアンチパスバック:不整合があるとカードを完全に拒否し、管理者の解除が必要になる方式。セキュリティは高いが運用負荷も増す。
- ソフトアンチパスバック:一時的に警告を出し、例外処理やログを残しつつ通過を許す方式。運用は柔軟だが悪用リスクが残る。
職場での運用イメージ:出勤時にカードをタッチして「入」状態にし、退勤時にカードをタッチして「出」状態にする。カードの紛失や打刻漏れがあれば、セキュリティ担当がログを確認し一時的な例外処理や再発防止の指導を行います。
FAQ
Q. カードを忘れた場合はどうする?
A. 運用ルールとして、来訪者用の一時カードや管理者による手動入力/解除の手順を用意します。ログと理由を残しておくことが重要です。
A. 運用ルールとして、来訪者用の一時カードや管理者による手動入力/解除の手順を用意します。ログと理由を残しておくことが重要です。
Q. アンチパスバックで尾行は防げますか?
A. 単独では不十分です。入口に回転式改札(ターンスタイル)や監視カメラ、人の巡回を組み合わせると有効になります。
A. 単独では不十分です。入口に回転式改札(ターンスタイル)や監視カメラ、人の巡回を組み合わせると有効になります。
Q. 一時的に複数人で入る必要がある場面は?
A. 監督者の許可とログ記録、またはゲスト用の一時通行管理を運用で用意します。柔軟性と監査性のバランスを設計段階で決めてください。
A. 監督者の許可とログ記録、またはゲスト用の一時通行管理を運用で用意します。柔軟性と監査性のバランスを設計段階で決めてください。
関連キーワード: アクセス制御、入退室管理、アンチパスバック、インターロック、テイルゲーティング、物理セキュリティ、カード認証、ログ管理

\ せっかくなら /
情報セキュリティマネジメントを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

