情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問49
問題文
共通フレーム2013によれば、企画プロセスで実施することはどれか。
選択肢
ア:運用テスト
イ:システム化計画の立案(正解)
ウ:システム要件の定義
エ:利害関係者の識別
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企画プロセスの役割【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
共通フレーム2013では、システム開発の流れ(SDLC:Software Development Life Cycle=ソフトウェア開発の一連工程)をプロセスごとに定義しています。企画プロセスは「何を作るか」「作る価値があるか」を決める段階であり、ここで作成する主要成果物が「システム化計画(システム化計画の立案)」です。したがって選択肢の中で企画プロセスに該当するのは イ です。
簡単に言うと、企画は事業上の目的・投資判断・範囲などを決める段階で、要件の詳細定義やテストは後工程の仕事になります。企画段階で運用テスト(ア)や詳細なシステム要件定義(ウ)を行うのは役割の取り違えです。利害関係者の識別(エ)は重要ですが、企画の主成果物そのものではなく、要件定義やプロジェクトマネジメントで扱われることが多いです。
解法ステップ
- 問題文で問われている「企画プロセス」が何を目的とする工程かを思い出す(高レベルな方針決定・投資判断・範囲設定)。
- 選択肢の作業を「企画」「要件定義」「設計」「テスト」などの工程に当てはめる。
- 企画で通常行うもの(システム化計画の立案など)を選ぶ。該当すれば正解。
短くまとめると、「方針と投資判断を決める→システム化計画を立てる」が企画プロセスの本質です。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 運用テスト
運用テストはシステムが本番環境で使えるかを確認する試験です。これはテストや移行、運用準備の工程に含まれ、企画段階で行う作業ではありません。 -
イ: システム化計画の立案
企画プロセスそのものの代表的作業です。事業目的、コスト・効果(費用対効果)、スコープ、上位方針、実現方式の検討などをまとめた「システム化計画書」を作成します。現場ではこれをもとに上申し、開発可否や予算を決めます。 -
ウ: システム要件の定義
要件定義は「何を実現するか」を明確にする作業で、企画で決めた方針や範囲を受けてさらに詳細化する工程です(要求機能・非機能要件の整理など)。企画段階では高レベルの要望や目的を示すだけで、詳細な要件定義は次工程になります。 -
エ: 利害関係者の識別
利害関係者(ステークホルダー:プロジェクトやシステムに利害を持つ人・組織)の洗い出しは早期に行うべき活動ですが、共通フレーム上では要件定義やプロジェクト管理の一部として扱われることが多く、「企画プロセスの主要な成果物」とは区別されます。また、識別は企画~実行を通じて継続的に行う活動です。
よくある誤解
-
誤解1:企画=詳細設計も行う
企画は方針決定・投資判断が中心で、設計や詳細な仕様作りは後工程です。役割を混同しないこと。 -
誤解2:利害関係者の識別は企画だけの仕事
ステークホルダーの識別・管理はプロジェクト全体で必要な活動で、企画で「洗い出す」ことはあるが、企画固有の成果物ではありません。 -
誤解3:テスト用語が出たら初期工程でも該当すると考える
「運用テスト」など明らかに運用やテスト工程に属する作業は企画プロセスとは別です。工程名と典型的な成果物を結び付けて考えましょう。
補足コラム
共通フレーム2013は、システム開発の各工程で何を行い、どんな成果物を出すかを定義したガイドです。企画プロセスで作る「システム化計画書」は、社内でよく言えば「事業計画書+システム導入の要点」になります。職場での運用イメージとしては、業務部門が「これを改善したい」という要求を持ち込み、企画担当者や経営層・情報システム部と協議して投資判断やスコープ、優先順位を決める場です。ここで投資が承認されて初めて、要件定義→設計→開発へと進みます。
覚え方のコツ:
企画=「Why・What(高レベル)」、要件=「What(詳細)」、設計=「How(どう作るか)」。この順で工程を追えば迷いにくくなります。
企画=「Why・What(高レベル)」、要件=「What(詳細)」、設計=「How(どう作るか)」。この順で工程を追えば迷いにくくなります。
FAQ
Q1: 企画段階で要件を全部出す必要はありますか?
A1: いいえ。企画では高レベルの要求や目的、期待効果、範囲を示すだけで十分です。詳細な機能や非機能要件は要件定義で詰めます。
A1: いいえ。企画では高レベルの要求や目的、期待効果、範囲を示すだけで十分です。詳細な機能や非機能要件は要件定義で詰めます。
Q2: 利害関係者の識別はどのタイミングでやればよいですか?
A2: 早めに洗い出すことが重要です。企画段階で初期リストを作り、要件定義や計画策定、実行中に継続して更新・管理します。
A2: 早めに洗い出すことが重要です。企画段階で初期リストを作り、要件定義や計画策定、実行中に継続して更新・管理します。
Q3: システム化計画書に含めるべき主な項目は?
A3: 目的・背景、期待効果、スコープ、概略機能、概算コストと投資効果、スケジュール、実現方式の候補(自社対応/外部委託など)といった項目です。
A3: 目的・背景、期待効果、スコープ、概略機能、概算コストと投資効果、スケジュール、実現方式の候補(自社対応/外部委託など)といった項目です。
関連キーワード: 共通フレーム2013、企画プロセス、システム化計画、要件定義、運用テスト、ステークホルダー、SDLC、開発工程、システム導入、計画書

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