情報セキュリティマネジメント 2018年 春期 午前(科目A) 問47
問題文
電子メールのヘッダフィールドのうち、SMTPでメッセージが転送される過程で削除されるものはどれか。
選択肢
ア:Bcc(正解)
イ:Date
ウ:Received
エ:X-Mailer
🔒 解説は解答すると表示されます
Bccヘッダの削除【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
電子メールの送信では、送信先情報は「封筒(エンベロープ)」と「ヘッダ(メール本文に付く情報)」の二つで扱われます。Bcc(blind carbon copy:非表示送信先)は受信者に対して「誰がこっそり届いているか」を隠すためのヘッダです。SMTP(Simple Mail Transfer Protocol:メール送信の通信規約)でメッセージが転送される際、プライバシー保護のために送信経路上のメールサーバ(MTA:Mail Transfer Agent)がBccヘッダを削除する運用が一般的です。したがってアが正解です。
- Date(送信日時)はヘッダとして残ります。
- Received(受信履歴)は各MTAが追加するヘッダで、削除されるどころか増えます。
- X-Mailer(メールソフト名)は任意ヘッダで通常は残ります。
解法ステップ
- 用語整理:Bccが「非表示送信先」であることを思い出す(blind carbon copy)。
- 仕組み把握:SMTPは「封筒(MAIL FROM / RCPT TO)」と「ヘッダ(From/To/Subject等)」を別に扱う。
- 転送時の挙動:プライバシー保護のため、転送経路でBccヘッダが消える/消すべき、という運用があることを確認する。
- 他の選択肢と比較:Receivedは追加される、Date/X‑Mailerは普通は保持される、よってBccが該当。
選択肢別の誤答解説
- ア: Bcc(非表示送信先)
正解。送信先を受信者に知られないようにするため、転送過程でBccヘッダを削除する運用がある。実務ではクライアントが個別に送信するか、MTAがヘッダを除去して配信する。 - イ: Date(送信日時)
誤り。Dateヘッダは送信者のメールソフトが付け、通常はメッセージに残る。転送で書き換えられることはあっても「削除される」ものではない。 - ウ: Received(受信履歴)
誤り。Receivedヘッダは各メールサーバが追加していくもので、転送されるたびに増える。削除されるのは逆の動作。 - エ: X-Mailer(メールソフト情報)
誤り。X-Mailerは非標準ヘッダで、普通は残る。もちろん管理方針で削除することは可能だが、問題文の「転送過程で削除されるもの」として一般的なのはBcc。
よくある誤解
- 「Bccは絶対に見えなくなる」
Bccはヘッダとして削除されることが多いですが、送信者の送信済みメールやメールサーバのログ、アーカイブには情報が残る場合があります。完全な匿名性を期待してはいけません。 - 「Receivedヘッダはプライバシー情報だから削除される」
逆です。Receivedは追跡・障害対応のために追加されます。経路特定に使われるので、削除されることは通常ありません。
補足コラム
技術的にはRFC(Request for Comments)で定められたメールのフォーマットと送信手順があります。メールクライアントがBccをどう扱うかには選択肢があり、例えば
- クライアントがBcc受信者ごとにヘッダを変えて個別送信する、
- サーバ側でヘッダを除去して配信する、 のような実装差があります。企業のメール監査やアーカイブ方針によっては、Bccの情報が管理者側で確認できることがある点も業務で注意すべき実務ポイントです。
職場での運用イメージ:総務や人事が社内ルールで「Bccは原則禁止」や「重要メールはアーカイブ対象」とすると、誤送信や情報漏洩リスクを減らせます。
FAQ
Q: Bccが削除されても、誰がBccで受け取ったかを後から調べられますか?
A: サーバのログや送信者の送信済みフォルダ、メールアーカイブに情報が残ることがあります。プライバシーは完全ではありません。
A: サーバのログや送信者の送信済みフォルダ、メールアーカイブに情報が残ることがあります。プライバシーは完全ではありません。
Q: Receivedヘッダは悪用されますか?
A: 受信経路や送信元IPがわかるため、迷惑メール対策やトラブル調査で重要です。ただし情報が多すぎる場合は公開に注意が必要です。
A: 受信経路や送信元IPがわかるため、迷惑メール対策やトラブル調査で重要です。ただし情報が多すぎる場合は公開に注意が必要です。
Q: X-Mailerは削除した方がいいですか?
A: セキュリティの観点でクライアント情報を隠したいなら削除や省略を検討できますが、運用やトラブル対応で情報が役立つ場合もあります。
A: セキュリティの観点でクライアント情報を隠したいなら削除や省略を検討できますが、運用やトラブル対応で情報が役立つ場合もあります。
関連キーワード: SMTP、Bcc、ヘッダ、Envelope、Receivedヘッダ、MTA、メールアーカイブ、プライバシー、RFC

\ せっかくなら /
情報セキュリティマネジメントを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

