戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

情報セキュリティマネジメント 2019年 秋期 午前(科目A)28


問題文

電子メールをドメインAの送信者がドメインBの宛先に送信するとき、送信者をドメインAのメールサーバで認証するためのものはどれか。

選択肢

APOP
POP3S
S/MIME
SMTP-AUTH(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

SMTP-AUTH認証【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

送信者がドメインAのメールサーバに対して「送信してよい人か」を認証する仕組みは、送信プロトコル側の認証機能である(SMTP-AUTH)が該当します。SMTP-AUTH(SMTP Authentication:送信メールサーバで利用者を認証する仕組み)は、メールを送信する際にクライアント(利用者)がメールサーバへユーザ名とパスワードなどでログインして送信を許可するための仕組みです。これに対して、選択肢の他は受信の仕組みやメール本文の署名・暗号化であり、「送信者を送信側メールサーバで認証する」目的には当たりません。

解法ステップ

  1. 「送信者をドメインAのメールサーバで認証する」という要件を確認する。ポイントは「送信時」「送信サーバ側での認証」であること。
  2. 各選択肢が何をする仕組みか短く整理する。
    • APOP:受信(POP系)の認証拡張。
    • POP3S:受信(POP3)をSSL/TLSで保護する方式。
    • S/MIME:メール本文の暗号化・署名(配信経路の認証ではない)。
    • SMTP-AUTH:送信(SMTP)時の利用者認証。
  3. 「送信サーバで利用者を認証する」条件に合うのはSMTP-AUTHだけと判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: APOP
    • APOP(Authenticated Post Office Protocol:POPの認証拡張)は、メールを受信する際にPOPサーバでの認証で使われる方式です。受信時の本人確認であり、送信時に送信サーバで認証する目的とは異なります。
  • イ: POP3S
    • POP3S(Post Office Protocol version 3 over SSL/TLS:受信メールを暗号化する方式)は、受信プロトコルPOP3をSSL/TLSで保護するものです。暗号化や受信時の安全性向上はしますが、送信サーバ側での送信者認証の仕組みではありません。
  • ウ: S/MIME
    • S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions:メールの暗号化と署名の仕組み)は、メール本文の機密性や送信者の署名(なりすまし検出に役立つ)に使います。しかしこれは配信経路上や送受信者間でのメッセージ保護であって、送信を許可するために送信サーバでログイン認証する仕組みではありません。
  • エ: SMTP-AUTH(正解)
    • SMTP-AUTHは送信(SMTP:Simple Mail Transfer Protocol)時にユーザー認証を行う拡張です。メールクライアントが送信サーバへ認証情報(ユーザー名・パスワード、またはトークン)を提示して送信を許可されます。これにより第三者による無許可のメール送信(オープンリレー)を防ぎます。

よくある誤解

  • SMTPとSMTPS(またはSMTP-AUTH)を混同する
    • SMTPSはSMTPをTLSで暗号化して通信を保護する方式で、認証の有無とは別です。SMTP-AUTHは認証の仕組みで、通常はTLS(STARTTLSやSMTPS)と併用して安全に認証情報を送ります。
  • S/MIMEの署名があれば送信者認証は不要と考える
    • S/MIME署名はメッセージの送信者が間違いなく鍵の所有者であることを示せますが、送信サーバが「その人に送信を許可するか(SMTPでのログイン)」を判断する用途とは別です。運用上は両方使うケースもあります。
  • POP系の認証方式は送信時にも使えると思う
    • POP(受信プロトコル)での認証は受信サーバへの認証であり、送信サーバへの送信許可はSMTP-AUTHのように別途認証が必要です。

補足コラム

  • 実務でのイメージ:会社のメールソフト(Outlookやスマホのメールアプリ)を設定する際、送信サーバの設定に「送信サーバは認証が必要」「受信と同じ設定を使う」といったチェックがあることが多いです。これがSMTP-AUTHを有効にする操作です。管理者はメールサーバで「誰が送信を許可されるか」をユーザアカウントで管理します。
  • 最近の動向:パスワード認証の代わりにOAuth2などトークン方式を用いてSMTP-AUTH相当の認証を行うサービスも増えています。また、認証情報はTLSで保護して送るのが推奨です(STARTTLSやSMTPSを併用)。

FAQ

Q1: SMTP-AUTHとSMTPSは同じですか?
A1: 異なります。SMTP-AUTHは「認証の仕組み」で、SMTPSは「通信をTLSで暗号化するやり方」です。実務では両方を組み合わせて安全に認証情報を送ります。
Q2: DKIMやSPFとSMTP-AUTHは関係ありますか?
A2: 目的が異なります。SMTP-AUTHは送信サーバで送信者のログインを確認する仕組みです。SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)はメールのなりすまし防止や配信先での送信元の検証に使います。組み合わせて使うことでメールの信頼性を高めます。
Q3: 社内で「送信できない」と言われたらまず何を確認すべきですか?
A3: メールソフトの送信サーバ設定で「送信サーバは認証が必要」やユーザ名/パスワード、ポート番号(通常は587)とTLS設定を確認します。社内のメールアカウントが無効化されている場合もあるので管理者へ問い合わせるのが早いです。

関連キーワード: SMTP、SMTP-AUTH、送信認証、POP3、POP3S、APOP、S/MIME、TLS、STARTTLS、SMTPS、DKIM、SPF、メールサーバ、オープンリレー、認証方式
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

情報セキュリティマネジメント
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について