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情報セキュリティマネジメント 2026年 科目A06


問題文

セキュアOSのアクセス制御と管理者権限管理を説明した適切な組みはどれか。
情報セキュリティマネジメント 2026年 科目A 問06の選択肢の画像

選択肢

(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

アクセス制御と最小権限【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

選択肢 が正解です。理由は二つあります。
  1. アクセス制御の説明が「所有者が変更できない一元的な制御」となっている点は、強制アクセス制御(MAC:Mandatory Access Control)の特徴です。セキュアな OS では、管理者が定めたセキュリティポリシーに基づいてアクセス権を中央管理し、個々のファイルやプログラムの所有者が勝手に権限を変えられないようにします。これによりポリシーの一貫性と強い防御が得られます。
  2. 管理者権限管理が「分野ごとに別アカウントを作り、必要最小限の特権を与える」とある点は、最小権限の原則(Principle of Least Privilege)と管理職務分離の実践です。管理作業を役割ごとに分け、各アカウントに必要な権限だけを付与することで、権限濫用や侵害時の被害範囲を小さくできます。
以上から、アクセス制御が中央管理(MAC)であり、かつ管理者権限が分割され最小権限になっている が最も適切です。

解法ステップ

  1. 「所有者が変更できない」→ これは強制アクセス制御(MAC)/中央管理の特徴と判断する。
  2. 選択肢で MAC と一致するものを選ぶ(アとイが該当)。
  3. 次に管理者権限管理を見る。安全な運用は「分野ごとに分け最小権限」か「特権アカウントに全権限」かを比較する。
  4. セキュアな方針は最小権限であり、これと MAC を両立する組み合わせが正解(ア)。
短く言えば:「誰が変更できるか」でアクセス制御の方式を判定し、「管理者アカウントの設計」で安全性を比較する、という順序で考えます。

選択肢別の誤答解説

  • ア(正解)
    • 前述のとおり、MAC と最小権限の組合せでセキュア。管理ポリシーの一貫性とリスク抑制が両立。
  • イ(不正解)
    • アクセス制御は MAC で良いが、管理者権限が「特権アカウントに全ての権限を与える」となっている。単一の全権限アカウントは、誤操作や侵害時にシステム全体を破壊されるリスクが高く、最小権限の原則に反する。
  • ウ(不正解)
    • 管理者権限は適切に分割しているが、アクセス制御が「所有者が保持・制御する」(DAC:Discretionary Access Control)になっている。所有者任せの方式はポリシーのばらつきや誤設定を招きやすく、セキュアOSの要件には合わない。
  • エ(不正解)
    • アクセス制御が DAC、管理は単一特権アカウントという最も弱い組み合わせ。所有者任せ+全権限アカウントで、管理上の事故・侵害の両方に脆弱。

よくある誤解

  1. 「所有者が制御する=便利だから安全」
    • 所有者(ファイルの作成者など)が自由に権限を変えられると、業務上は便利でもポリシー違反や誤設定が生じやすくなります。セキュアな環境では中央での一元管理が好まれます。
  2. 「管理者が一人で全部できるのが管理しやすい」
    • 一見管理が楽に見えますが、1アカウントに全権限を集中すると、そのアカウントが侵害されたときの影響が甚大です。役割分離と最小権限でリスクを分散します。

補足コラム

用語メモ(初出の説明を簡潔に)
  • OS(Operating System:コンピュータの基本ソフト)
  • MAC(Mandatory Access Control:強制アクセス制御)
    • 管理者が定めたルールでアクセスを強制的に管理する方式。軍事分類や高セキュリティ領域で採用されることが多い。
  • DAC(Discretionary Access Control:任意アクセス制御)
    • リソースの所有者がアクセス権を設定できる方式。柔軟だが管理の一貫性が落ちる。
  • 最小権限(Principle of Least Privilege)
    • 必要な機能を実行するための最低限の権限だけを付与する考え方。
  • 特権アカウント(privileged account)
    • システム設定や管理操作ができるアカウント。数や権限を必要最小限にする。
職場での運用イメージ:Windows ドメインやクラウド環境では、パッチ適用用、ユーザ管理用、バックアップ用など役割ごとに別アカウントを作り、それぞれに必要な権限のみを与えます。さらに、特権の利用はログや監査ツールで記録し、PAM(Privileged Access Management:特権アクセス管理)で一時的に権限付与する運用も行われます。

FAQ

Q1: MAC と DAC はどちらが常に良いですか?
A1: 一概に「どちらが良い」ではありません。高い安全性と一貫性が必要なら MAC が有利です。柔軟性や利用者の裁量が重要なら DAC が適します。企業では混合して使うことも多く、どのデータにどの方式を適用するかの方針が重要です。
Q2: 「最小権限」は具体的にどう決める?
A2: 業務で実施する作業(タスク)ごとに必要な操作を洗い出し、それ以外の権限は与えないことが基本です。定期的に見直して不要になった権限は削除します。
Q3: 1つの管理アカウントを監査ログで厳しく監視すれば問題ない?
A3: 監査は有効ですが、それだけでは不十分です。監査は事後検知が中心であり、事前に被害を抑える最小権限と職務分離が重要です。

関連キーワード: アクセス制御、強制アクセス制御、任意アクセス制御、最小権限、特権分離、特権アカウント、PAM、監査
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