情報セキュリティマネジメント 2026年 科目A 問09
問題文
サービスマネジメントにおける、サービスレベル目標の説明はどれか。
選択肢
ア:意図した結果を達成するために、知識及び技能を適用する能力
イ:組織が約束する、具体的に測定可能なサービスの特性(正解)
ウ:トップマネジメントによって正式に表明された組織の意図及び方向付け
エ:明示されているか、通常、暗黙のうちに了解されているか、又は義務として要求されているニーズ又は期待
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サービスレベル目標(SLO)【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
選択肢の中で、サービスレベル目標を最も正しく表しているのは イ です。
サービスレベル目標(SLO:Service Level Objective:サービスレベル目標)は、組織が顧客や利用者に対して約束する「具体的で測定可能な」サービスの特性を指します。ここで重要なのは「測定できること」です。たとえば「稼働率99.9%」や「レスポンスタイム1秒以内」など、達成度を数値で評価できる目標がSLOです。したがって「具体的に測定可能なサービスの特性」という表現はSLOの本質を捉えています。
サービスレベル目標(SLO:Service Level Objective:サービスレベル目標)は、組織が顧客や利用者に対して約束する「具体的で測定可能な」サービスの特性を指します。ここで重要なのは「測定できること」です。たとえば「稼働率99.9%」や「レスポンスタイム1秒以内」など、達成度を数値で評価できる目標がSLOです。したがって「具体的に測定可能なサービスの特性」という表現はSLOの本質を捉えています。
解法ステップ
- 問題のキーワードを探す:「測定」「サービスの特性」「約束」など。SLOは「測定可能」かどうかが決め手。
- 各選択肢を簡単に分類する:
- 能力・スキルに関する説明か?(ア)
- 測定可能なサービス特性か?(イ)
- 方針や意図の表明か?(ウ)
- ニーズや期待の定義か?(エ)
- 「測定可能」を満たす選択肢を選ぶ。ここで該当するのが イ。
- 他の選択肢が何を示すかを確認して除外する(下の選択肢別解説参照)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「意図した結果を達成するために、知識及び技能を適用する能力」
- これは「能力」や「コンピテンシー(competence:能力)」の説明です。人や組織のスキルを指すもので、SLOではありません。
- イ: 「組織が約束する、具体的に測定可能なサービスの特性」
- 正解。SLOは数値や閾値で表現され、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)の中に記載されることが多いです。
- ウ: 「トップマネジメントによって正式に表明された組織の意図及び方向付け」
- これは「方針(ポリシー、policy)」の説明です。例:セキュリティ方針や情報保護方針。SLOとはレイヤーが異なります。
- エ: 「明示されているか、通常、暗黙のうちに了解されているか、又は義務として要求されているニーズ又は期待」
- これは「利害関係者の要求や期待(requirements)」。サービスに対する要望や要求条件を指します。SLOはこれら要求を満たすために設定されることがありますが、同義ではありません。
よくある誤解
- SLOとSLAを同じものだと思う誤解
- SLOは「目標(具体的な数値)」、SLAは「合意文書(契約や約束事)」です。SLAの中にSLOが含まれます。
- SLOは技術者だけの概念だと思う誤解
- 非IT部門でも顧客対応時間や問い合わせ処理時間などでSLOを設定・管理できます。
- 測定方法を明確にしなくても良いと思う誤解
- 測定方法(どのツールで、どの期間で、どの計算法で測るか)を決めないと評価できません。測定方法の明記が必須です。
補足コラム
-
SLOと関連する用語(初出時に解説)
- SLO(Service Level Objective:サービスレベル目標)— 組織が提供するサービスの、具体的で測定可能な目標。
- SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)— 顧客と提供者の間の合意文書。SLOを含む。
- SLI(Service Level Indicator:サービスレベル指標)— SLOを評価するための具体的な指標(例:平均応答時間、稼働率)。
- KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)— 事業や運用の成果を示す指標。SLOはKPIの一部になり得ます。
-
職場での運用イメージ(総務・人事など非IT部門向け)
- 例:総務が来客対応のSLOを「初回応答10分以内」と定め、対応時間を記録する。記録は月次で集計し、目標未達なら原因を分析して改善策を決めます。
-
SLO設定の実務ポイント(覚えやすくSMART)
- Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性あり)、Time-bound(期間を定める)。
-
簡単な数値例(許容ダウンタイムの計算)
- 稼働率99.9%の許容ダウンタイム(月間、30日として):
FAQ
Q1: SLOはどこに書くべきですか?
A1: SLA(合意文書)や運用手順書、監視・報告フォーマットに明記します。測定方法や評価期間も必ず記載します。
A1: SLA(合意文書)や運用手順書、監視・報告フォーマットに明記します。測定方法や評価期間も必ず記載します。
Q2: SLOを破ったらどうなる?
A2: 事前に取り決めた対応(是正措置、改善計画、場合によっては契約ペナルティ)を実行します。まずは原因分析(インシデント対応)と再発防止が重要です。
A2: 事前に取り決めた対応(是正措置、改善計画、場合によっては契約ペナルティ)を実行します。まずは原因分析(インシデント対応)と再発防止が重要です。
Q3: SLOを設定する担当は誰?
A3: サービス提供責任者(運用管理者)、ビジネス側の担当者、場合によっては契約担当が共同で決定します。利害関係者全員の合意が望ましいです。
A3: サービス提供責任者(運用管理者)、ビジネス側の担当者、場合によっては契約担当が共同で決定します。利害関係者全員の合意が望ましいです。
関連キーワード: サービスレベル目標、SLO、SLA、SLI、可用性、監視、測定方法、SMART、サービスマネジメント

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