情報セキュリティマネジメント 2026年 科目A 問08
問題文
システム監査におけるフォローアップの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:監査の品質管理体制を、システム監査人が事前に確かめておくこと
イ:監査報告書の指摘事項に基づいて監査対象先が実施した改善措置を、システム監査人が確認すること(正解)
ウ:システム監査の対象範囲に関する事項を、システム監査人が文書化すること
エ:システム監査の目的に応じた適切な形式で作成した監査報告書を、監査の依頼者及び関係者に提出すること
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フォローアップ確認【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
フォローアップとは、監査で指摘した問題点に対して、監査対象側が実施した是正・改善措置(改善措置:問題を修正するための対応)を、後から監査人(監査人:監査を行う人)自身が確認する活動です。したがって、監査報告書の指摘事項に基づいて監査対象先が行った対応を監査人が確認する内容を表す選択肢が正しいことになります。設問の選択肢のうち、これを表しているのは イ です。
ポイントは「監査後に、指摘に対する実施状況とその有効性を確認する」という点です。フォローアップは単に書類を受け取るだけでなく、証拠(修正ログ、設定変更記録、運用手順の改訂など)をチェックして、指摘の解消が十分かどうかを評価します。
(用語補足)システム監査(システム監査:情報システムの統制や運用が適切かを評価する監査)
解法ステップ
- 設問のキーワード「フォローアップ」を確認する。意味は「後追い確認」「是正措置の確認」。
- 各選択肢を「事前・本監査・報告・事後」のどの段階に該当するかで分類する。
- フォローアップは「事後の確認」なので、それに該当する選択肢を選ぶ。
- 選んだ理由を一文で言えるか確認する(例:「監査後に改善措置を確認する活動だから」)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「監査の品質管理体制を、システム監査人が事前に確かめておくこと」
→ これは監査の品質保証や事前チェックであり、フォローアップ(事後の是正確認)とは段階が違います。監査の実施前準備や品質管理に関する記述です。 -
ウ: 「システム監査の対象範囲に関する事項を、システム監査人が文書化すること」
→ これは監査計画やスコープ定義に当たります。監査開始前に決めて文書化する作業であり、事後のフォローアップではありません。 -
エ: 「監査の目的に応じた適切な形式で作成した監査報告書を、監査の依頼者及び関係者に提出すること」
→ これは監査報告(reporting)そのものを指します。フォローアップは報告後に報告書の指摘事項に対する対応状況を確認する段階です。
よくある誤解
- フォローアップは「単なる督促」だと思いがち:督促だけでなく、証拠に基づく有効性の評価が必要です。
- フォローアップは監査前の準備だと誤解する:フォローアップは監査実施後の活動です。
- 監査人が改善を実行すると思う:監査人は実行者ではなく、実施状況と有効性を評価・確認する役割です。
補足コラム
実務では、フォローアップの運用は次のようになります。監査報告書で指摘された項目ごとに担当者・期日を決め、改善計画を作成します。改善が完了したら、担当者は証拠(スクリーンショット、設定変更ログ、改訂手順書など)を提示します。監査人はそれをレビューして「クローズ(解決)」または「追加対応が必要」と判断します。フォローアップの期限は重要度に応じて設定し、期限内に対策が不十分な場合は経営層へエスカレーションすることが一般的です。
例:重要度が高い脆弱性は3か月以内に対処、事後に監査人がログやパッチ適用記録で確認して終了とする。
FAQ
Q: フォローアップは誰が実施しますか?
A: 原則として監査人が実施または確認します。組織内の自己点検で対応した場合でも、監査人がその結果を検証することが望ましいです。
A: 原則として監査人が実施または確認します。組織内の自己点検で対応した場合でも、監査人がその結果を検証することが望ましいです。
Q: いつ行えばよいですか?
A: 指摘の重大性と改善計画に応じて、通常は報告後数週間〜数か月以内に行います。緊急の事項は早急に確認します。
A: 指摘の重大性と改善計画に応じて、通常は報告後数週間〜数か月以内に行います。緊急の事項は早急に確認します。
Q: どんな証拠を確認すればよいですか?
A: パッチ適用ログ、構成変更の記録、更新された手順書、教育実施記録、テスト結果など、改善が実施・有効であることを示す客観的な証拠です。
A: パッチ適用ログ、構成変更の記録、更新された手順書、教育実施記録、テスト結果など、改善が実施・有効であることを示す客観的な証拠です。
Q: 対応が不十分だったら監査人はどうする?
A: 追加改善要求、再フォローアップの設定、重大な場合は経営陣への報告(エスカレーション)を行います。
A: 追加改善要求、再フォローアップの設定、重大な場合は経営陣への報告(エスカレーション)を行います。
関連キーワード: システム監査、フォローアップ、監査報告書、改善措置、監査人、監査計画

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