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ITパスポート 2009年 秋期 39


問題文

プログラムの開発作業で担当者A~Dの4人の工程ごとの生産性が表のとおりのとき、4人同時に見積りステップ数がステップのプログラム開発を開始した場合に、最初に開発を完了するのはだれか。
ITパスポート 2009年 秋期  問39の問題画像

選択肢

A
B(正解)
C
D

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工程ごとの生産性から誰が最初に完了するか【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢は、各担当者が「設計 → プログラミング → テスト」を順に行う場合の総所要時間を比べる問題です。
1人が行う全工程の所要時間は、それぞれの工程で必要な作業量(ここでは 12k ステップ)をその工程の生産性(kステップ/月)で割った時間の合計です。
計算すると担当者Bが最も短い合計時間になり、したがって最初に完了します。正解は (B)です。

解法ステップ

考え方は単純です。各工程は順番に行う(並行ではない)ので、総時間は各工程の時間の和になります。
  • 用語の確認:
    • 「生産性」=ここでは「単位時間あたりにこなせる作業量」。表は「kステップ/月」(kは1000の意味)で示されています。
    • 「ステップ」=作業量の単位。問題では合計 12k ステップ(=12,000ステップ)を扱います。
  • 一般式:
    • 各工程の時間 = 作業量 ÷ 生産性
    • 総時間 (単位:月、ここで r は kステップ/月。kは打ち消し合うので式は12で表します)
  • 各担当者の計算(単位:月)
    • 担当A:設計 12/3 = 4、プログラミング 12/3 = 4、テスト 12/6 = 2 → 合計 10
    • 担当B:設計 12/4 = 3、プログラミング 12/4 = 3、テスト 12/4 = 3 → 合計 9
    • 担当C:設計 12/6 = 2、プログラミング 12/4 = 3、テスト 12/2 = 6 → 合計 11
    • 担当D:設計 12/3 = 4、プログラミング 12/4 = 3、テスト 12/5 = 2.4 → 合計 9.4
  • 比較すると最短は担当B(9か月)。よって正解は

選択肢別の誤答解説

  • ア: A
    • 合計10か月。Bの9か月より遅いので不正解です。Aは設計・プログラミングが遅め(3)で時間がかかります。
  • イ: B
    • 合計9か月で最短。設計・プログラミング・テストがすべて4(kステップ/月)でバランスが良く、総和が小さくなります。正解です()。
  • ウ: C
    • 合計11か月で最も遅い方。設計は速い(6)ですがテストが非常に遅い(2)ため、テスト工程で時間を失います。
  • エ: D
    • 合計9.4か月。Bよりわずかに遅いので不正解です。テストが比較的速め(5)ですが、設計が遅い(3)ため合計が伸びます。

よくある誤解

  • 「各工程の生産性を足して比較すればよい」と考える誤り
    • 生産性(kステップ/月)は足すべきではありません。作業時間は「作業量 ÷ 生産性」で求め、その時間を足します(時間を足すのが正しい)。
  • 「k(キロ)を忘れて計算できない」と混乱する
    • 単位がすべて kステップ/月で揃っている場合、作業量 12k と生産性の k は互いに割り算で消えて、実際の計算は 12 ÷(数値)で行えます。
  • 「工程は同時に進められる」と誤解する
    • 問題文では1人が順番に設計→プログラミング→テストを行う前提です。並列化できる場合は別の計算になります。

補足コラム

  • 速さ(生産性)が高い工程1つだけあっても、遅い工程があると総時間は伸びます。これをボトルネック(詰まり)と言います。たとえばCは設計が速いがテストが遅いためボトルネックが発生しています。
  • 手早い計算のコツ:ここではすべての作業量が同じ(12k)なので、単に各工程の「逆数」を足せばよいです。すなわち B の合計は 12×(1/4+1/4+1/4)=12×0.75=9 か月。

FAQ

Q1: なぜ「12k ÷ 3kステップ/月 = 4か月」になるのですか?
A1: 12k(作業量)を1か月あたりに処理できる量(3k)で割ると、何か月かかるかが出ます。単位の k(1000)が上下で消えるため 12/3 = 4(か月)になります。
Q2: 生産性の単位がバラバラだったら?
A2: すべて同じ単位に揃えてから計算します。例えば「ステップ/週」と「kステップ/月」が混じるときは週→月などに換算してください。
Q3: もし設計が終わったらすぐ別の人に渡して同時に進められるなら?
A3: それは並列作業や流水線(パイプライン)方式の話になり、総時間の計算方法が変わります。本問は1人が順番に最後まで行う想定なので単純な合算でよいです。

関連キーワード: 生産性、ボトルネック、単位変換、工程別見積もり、スループット、作業時間計算
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