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ITパスポート 2009年 秋期 41


問題文

プロジェクト立上げ時に、プロジェクトの活動を総合的に管理及び調整するために、プロジェクト憲章を定める。プロジェクト憲章に盛り込むべき内容として、適切なものはどれか。

選択肢

スケジュール
体制
品質マネジメント計画
プロジェクトの目的(正解)

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プロジェクト憲章に盛り込むべき内容はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

プロジェクト憲章(Project Charter:プロジェクトの公式な承認文書)は、「そのプロジェクトをなぜ行うのか」をはっきりさせ、プロジェクトを正式に開始(承認)するための文書です。したがって「プロジェクトの目的(何を達成するのか、期待される成果)」を含むことが最も重要です。目的が示されることで、関係者(ステークホルダー:プロジェクトに関わる人や組織)がプロジェクトの意図を共有できます。

解法ステップ

  1. 問題文で求められているものは「プロジェクト憲章に盛り込むべき内容かどうか」を判断する点だと確認する。
  2. プロジェクト憲章の役割を思い出す。ポイントは「プロジェクトの承認」「高レベルの目的・範囲の明示」「スポンサー(支援者)の指定」などである。
  3. 各選択肢を「憲章レベル(高レベル)に属するか」「詳細な計画段階で作るものか」で分類する。
    • 「目的」は高レベルなので憲章に含む。
    • 「スケジュール」「体制(組織/役割)」「品質マネジメント計画」は具体的・詳細な計画であり、通常は後のプロジェクト計画(Project Management Plan:プロジェクト計画書)で作成する。
  4. よって正解はエ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: スケジュール
    スケジュールは日付や期限、マイルストーンなど具体的な時間計画です。プロジェクト憲章には「高レベルの期限や重要なマイルストーンの方向性」は書かれることがありますが、詳細なスケジュール(誰がいつ何をするか)はプロジェクト計画で作成します。したがって単純に「スケジュール」を憲章に入れるとは言えません。
  • イ: 体制
    体制とはプロジェクト組織や役割分担(誰がプロジェクトマネージャーか、チーム構成)を指します。憲章には主要な責任者(スポンサーやプロジェクトマネージャーの指名)が含まれることが多いですが、詳細な組織図や役割の分担はプロジェクト計画段階で決めるため、「体制」をそのまま憲章に含めるとは限定できません。
  • ウ: 品質マネジメント計画
    品質マネジメント計画(品質管理の方法や基準を定めた計画)は、具体的な品質保証の手順や測定基準を含む詳細な文書です。これはプロジェクト計画(実行前の詳細設計)で作成するため、憲章に含めるものではありません。
  • エ: プロジェクトの目的(正解)
    プロジェクト憲章は「なぜこのプロジェクトを行うのか」「達成すべき大まかな目標」を明確にすることが目的です。従って「プロジェクトの目的」は憲章の主要項目です。

よくある誤解

  1. 「プロジェクト憲章=すべての計画が書かれている」と考える誤解
    → 憲章は「開始と方向付け(高レベル)」のための文書で、詳細な計画は後で作成します。例えば、細かいスケジュールや品質検査の手順はプロジェクト計画で決めます。
  2. 「憲章には人員の全ての役割(体制)を書かなければならない」という誤解
    → 憲章には主にスポンサーやプロジェクトマネージャーなど主要責任者を明示しますが、詳細な組織図や担当者レベルの割り振りは後の段階です。
  3. 「目的だけだと不十分」と感じることがあるが、憲章はあくまで承認・指針文書である点を忘れないこと。
    → 目的に加え、スコープ(範囲の高レベル)、主要な成果物、想定される主要リスク、承認者(スポンサー)などの情報が補足されることが多いです。

補足コラム

  • PMBOK(Project Management Body of Knowledge:プロジェクトマネジメント知識体系)では、プロジェクト憲章は「プロジェクトの目的、要件、主要な利害関係者、プロジェクトマネージャーの権限など」を含むと定義されています。つまり憲章は「プロジェクトを始めるための公式な『許可』」の役割を持ちます。
  • 覚え方のコツ:憲章 = 「なぜ(Why)・何を(What)・誰が承認するか(Who)」を示す文書。細かいHow(どうやるか)は後の計画へ。

FAQ

Q1. プロジェクト憲章を書いた人は誰ですか?
A1. 通常はプロジェクトスポンサー(プロジェクトを発案・支援する上位の責任者)が作成または作成を依頼し、プロジェクトマネージャーが関与します。組織によってはPMO(Project Management Office:プロジェクト管理を支援する部門)が関わることもあります。
Q2. 憲章にスコープ(範囲)は入りますか?
A2. はい。スコープの「高レベル(大まかな範囲)」は憲章に記載されることが多いです。ただし詳細なスコープ定義(仕様の細部)は後の計画段階です。
Q3. 憲章は必ず必要ですか?
A3. 小規模な作業でも、プロジェクトとして正式に開始する場合は、最低限「目的」と「承認者」を明確にする文書(簡潔な憲章)があると関係者の共通理解を作りやすくなります。

関連キーワード: プロジェクト憲章、プロジェクトマネジメント、スコープ、スポンサー、ステークホルダー、PMBOK、プロジェクト計画、品質管理
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