ITパスポート 2010年 秋期 問10
問題文
A社では、自社で働いている派遣会社B社からの派遣社員の就業管理用に、B社のWeb版の派遣社員就業管理システムをインターネット経由で使用している。このシステムを用いた当該派遣社員の日常の就業時間の承認者として、最も適切な者はどれか。
選択肢
ア:派遣先A社のシステム管理者
イ:派遣先A社の業務責任者(正解)
ウ:派遣元B社のシステム管理者
エ:派遣元B社の管理責任者
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派遣社員の就業時間承認者は誰か【ITパスポート 解説】
正解の理由
理由をやさしく説明します。問題は「派遣社員の日常の就業時間を承認する人は誰か」という点です。ここで重要なのは「日常の業務を誰が監督しているか」です。日々の仕事を指示し、実際に働く場所で管理しているのは派遣先(A社)の業務責任者です。したがって、出勤・退勤やその時間の確認・承認は、現場の業務責任者が行うのが適切です。
用語の補足:
- Web(ウェブ):インターネット経由で使う仕組み。ブラウザで操作するアプリです。
- システム管理者(システムかんりしゃ):ソフトやサーバ(サービスを提供するコンピュータ)を設定・管理する人。ITの技術的な役割です。
- 承認者(しょうにんしゃ):申請や記録を確認して「OK」を出す人。ここでは就業時間を確認して正式に認める人を指します。
解法ステップ
- 問題文で求められている行為を確認する:日常の就業時間の承認(現場での日々の確認)。
- 日常の業務や時間を最もよく把握し、管理するのは誰かを考える:派遣先A社の業務責任者。
- システム管理者は「システムを動かす」役割であり、業務の承認権限とは別であると除外する。
- 派遣元B社の管理責任者は雇用上の管理や契約面の責任はあるが、日々の業務の承認は現場の業務責任者が行うと判断する。
- よって正解は イ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 派遣先A社のシステム管理者
システム管理者はITの設定や運用を担当します。システムの利用権限やトラブル対応はできますが、日々の業務内容や就業時間の正当性を判断する立場ではありません。よって不適切です。 -
イ: 派遣先A社の業務責任者(正解)
現場で仕事を指示し、勤務状況を直接把握する立場です。就業時間の承認は日常の業務管理の一部であり、最も適切です。 -
ウ: 派遣元B社のシステム管理者
派遣元のシステム管理者は派遣元のITを管理する人であり、派遣先の現場での勤務時間を承認する責任や状況把握は基本的に持ちません。誤りです。 -
エ: 派遣元B社の管理責任者
派遣元は雇用契約や労務管理の責任を持ちます。しかし、「日常の就業時間の承認」は実際の勤務を指揮監督する派遣先の業務責任者が行うのが通常です。派遣元は別の観点(契約・給与など)での管理や確認を行いますが、日常承認の主体ではありません。
よくある誤解
- 「システム管理者が承認すれば良い」は誤り:システム管理者は技術的管理をする人であって、業務の正当性を判断する権限とは別です。
- 「派遣元がすべての責任を持つ」は誤り:雇用や契約の責任は派遣元にもありますが、日々の業務監督や承認は派遣先が担うことが多いです。
- 「Web版だから作った人が承認すべきだ」は誤り:ツールの作成者や管理者と、業務上の承認者は役割を分けるのが原則です。
補足コラム
職場での「権限の分離(けんげんのぶんり)」は重要な考え方です。これは「システムを管理する人」と「業務を承認する人」を分けることで、不正やミスを防ぐ仕組みです。たとえば、就業時間の記録を技術者が自由に変更できると、不正な改ざんが起きやすくなります。現場の業務責任者が実際の勤務を確認して承認する流れにしておくと、安全性と信頼性が高まります。
また、実務では承認フローをITシステムで運用する際、承認者がログインできるようユーザー権限を適切に設定することが必要です。システム側の設定と現場の役割分担の両方を合わせて考えましょう。
FAQ
Q1: 派遣元と派遣先、どちらが最終的に責任を持つのですか?
A1: 契約や雇用に関する責任は派遣元が持ちます。一方、日々の業務管理や指示、就業時間の確認は派遣先が担うことが一般的です。状況により具体的な役割は契約で定められます。
A1: 契約や雇用に関する責任は派遣元が持ちます。一方、日々の業務管理や指示、就業時間の確認は派遣先が担うことが一般的です。状況により具体的な役割は契約で定められます。
Q2: システムに承認者として登録できるのがシステム管理者だけならどうする?
A2: その場合はシステム管理者に依頼して、業務責任者が承認できるよう適切なユーザーアカウントや権限を設定してもらいます。権限設定は組織で決めるべき重要な作業です。
A2: その場合はシステム管理者に依頼して、業務責任者が承認できるよう適切なユーザーアカウントや権限を設定してもらいます。権限設定は組織で決めるべき重要な作業です。
Q3: もし承認が間違っていたら誰が訂正する?
A3: 訂正は状況により異なりますが、現場の業務責任者がまず確認・訂正し、システム上の修正が必要な場合はシステム管理者に依頼します。修正履歴やログを残すことが重要です。
A3: 訂正は状況により異なりますが、現場の業務責任者がまず確認・訂正し、システム上の修正が必要な場合はシステム管理者に依頼します。修正履歴やログを残すことが重要です。
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