ITパスポート 2010年 秋期 問17
問題文
経営戦略に基づいた情報システム戦略の策定とその実現に直接の責任をもつ役職はどれか。
選択肢
ア:CCO
イ:CFO
ウ:CIO(正解)
エ:COO
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経営戦略に基づいた情報システム戦略の策定とその実現に直接の責任をもつ役職はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問のポイントは「情報システム戦略の策定とその実現に直接の責任をもつ」という点です。CIOは企業のIT(情報技術:Information Technology)を経営戦略に合わせてどう使うかを計画し、実行まで統括する役割を担います。したがって、情報システム戦略の立案と実現に直接責任を持つのはCIOです。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:
- 「情報システム戦略の策定」=何をどのようなシステムで実現するかを決める役割
- 「実現に直接の責任」=計画の遂行と成果に責任をもつ人
- 各役職の主要な役割を思い出す:
- CIOは「情報(Information)」に関する方針立案と実行の責任者
- 他の役職(CFO、COO、CCO)は主に財務、業務、顧客・法令対応などを担当
- 「情報に直接関係する責任者=CIO」と結びつける。
- よって正解はウ(CIO)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CCO
CCOは「Chief Compliance Officer(最高コンプライアンス責任者)」や「Chief Customer Officer(最高顧客責任者)」など組織によって意味が変わりますが、いずれも主目的は法令順守や顧客対応であり、情報システム戦略の策定・実現の“直接的な責任者”ではありません。 -
イ: CFO
CFOは「Chief Financial Officer(最高財務責任者:会社の資金・会計を統括する人)」です。IT投資の予算や費用対効果の審査には関わりますが、情報システム戦略そのものの策定・実行の責任者ではありません。 -
ウ: CIO(正解)
CIOは情報資源(データ・システム・IT)を経営目標に合わせて戦略化し、それを実行(開発・導入・運用)するトップです。したがって設問の条件に合致します。 -
エ: COO
COOは「Chief Operating Officer(最高執行責任者:日常業務や事業の執行を統括する人)」です。業務プロセス改善などでITと関わる場面は多いですが、情報システム戦略全体の策定と実現を直接担うのは通常CIOです。
よくある誤解
-
「ITのことを決めるのはCOO(現場運用担当)だ」と考える
→ 実務や運用の責任はCOOが持つこともありますが、戦略(何のためにどんなシステムを用いるか)はCIOの役割です。運用担当と戦略担当は役割が分かれます。 -
「CFOがIT投資を管理するからCFOが責任者だ」と考える
→ CFOは財務面から投資の判断に関わりますが、IT戦略の立案・実行を総合的に統括するのはCIOです。財務面と戦略面は協力関係にあります。
補足コラム
CIOは単に「システムを管理する人」ではありません。語源を分解すると、Chief(最高責任者) Information(情報) Officer(役員)で、経営層の一員として情報を活用して事業価値を高めることが求められます。最近はDX(デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術で事業や業務を変革すること)推進の中心となることも多く、ITの技術面(例:クラウドやセキュリティ)とビジネス面(業務効率化や新サービス創出)を橋渡しします。
よく比較される役職:
- CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)=技術選定・研究開発など技術面のリード
- CIO=経営戦略に合わせた情報利用の設計と実行管理
覚え方:CIO = "C"(Chief)"I"(Information)"O"(Officer)= 情報のトップ、経営とITのつなぎ手。
FAQ
Q1:CIOとIT部長(情報システム部長)は同じですか?
A1:類似点はありますが、CIOは経営戦略とIT戦略を結びつける経営層の役職です。IT部長は現場のIT運用やシステム管理に重点を置く管理職で、CIOがいる組織ではCIOが戦略、IT部長が実行を担うことが多いです。
A1:類似点はありますが、CIOは経営戦略とIT戦略を結びつける経営層の役職です。IT部長は現場のIT運用やシステム管理に重点を置く管理職で、CIOがいる組織ではCIOが戦略、IT部長が実行を担うことが多いです。
Q2:小さい会社でもCIOは必要ですか?
A2:規模が小さい会社では専任のCIOがいないことが多く、経営者や他の役員がその役割を兼務します。重要なのは「誰が情報戦略の責任を持つか」を明確にすることです。
A2:規模が小さい会社では専任のCIOがいないことが多く、経営者や他の役員がその役割を兼務します。重要なのは「誰が情報戦略の責任を持つか」を明確にすることです。
Q3:CIOになるにはどうすればよいですか?
A3:ITの技術知識だけでなく、経営や業務を理解する力、プロジェクト管理やコミュニケーション力が必要です。情報システム部門での経験に加え、経営企画や業務改革の経験を積むとよいです。
A3:ITの技術知識だけでなく、経営や業務を理解する力、プロジェクト管理やコミュニケーション力が必要です。情報システム部門での経験に加え、経営企画や業務改革の経験を積むとよいです。
関連キーワード: CIO、最高情報責任者、情報システム戦略、経営戦略、ITガバナンス、CFO、COO、CCO、CTO、DX

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