ITパスポート 2011年 秋期 問09
問題文
損益計算書の営業利益の算出に関係する費用はどれか。
選択肢
ア:広告宣伝費(正解)
イ:固定資産売却損
ウ:支払利息
エ:法人税
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損益計算書の営業利益の算出に関係する費用はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
- 営業利益(Operating profit:本業のもうけ)は、企業の「本業による儲け」を示す指標です。損益計算書(Profit and Loss statement:P/L)では、売上高から売上原価(商品を作る・仕入れるための費用)を引き、さらに販売費・一般管理費(販管費:selling, general and administrative expenses)を引いたあとに求められます。
- 広告宣伝費は、製品やサービスを売るための費用で、販売費・一般管理費に含まれます。したがって営業利益の算出に直接関係します。
- 他の選択肢(固定資産売却損、支払利息、法人税)は営業外費用や特別損失、税金に該当し、営業利益の算出には含まれません。
解法ステップ
- 損益計算書の大まかな流れを確認する:
売上高 → 売上原価 → 売上総利益 → 販売費・一般管理費 → 営業利益 → 営業外収益・費用 → 経常利益 → 特別損益 → 税引前当期純利益 → 法人税等 → 当期純利益 - 問題で聞かれているのは「営業利益の算出に関係する費用」かを確認する。
- 各選択肢が「販管費(営業活動に直接関係する費用)」「営業外費用」「特別損失」「法人税」どれに当たるか分類する。
- 販管費に入るものが正解(広告宣伝費)であると判断する。
簡単な数値例:
- 売上高 1,000
- 売上原価 600 → 売上総利益 400
- 販売費・一般管理費(広告宣伝費含む) 150 → 営業利益 250
広告宣伝費は上の 150 に含まれるため、営業利益に影響します。
選択肢別の誤答解説
- ア 広告宣伝費(正解)
販売費・一般管理費に該当し、営業利益の算出で差し引かれる費用です。営業活動(商品を売る活動)に直接関係します。 - イ 固定資産売却損
建物や機械などの固定資産を売ったときの損失で、通常は「特別損失」または営業外損失に分類されます。営業活動そのものの継続的なコストではないため、営業利益の計算には含めません。 - ウ 支払利息
借入金に対する利息支払いです。営業活動の直接費ではなく「営業外費用(non-operating expense)」に分類され、営業利益ではなく営業外損益以降で扱われます。 - エ 法人税
企業所得に対する税金で、最終的な当期純利益を求める段階で差し引かれるものです。営業利益の計算には含めません。
よくある誤解
- 「利息や税金も営業経費だ」
→ 支払利息は借入金の費用、法人税は税負担で、どちらも本業の直接コストではありません。営業利益より下の段階で扱います。 - 「固定資産売却の損は日常的な費用と同じ」
→ 売却損は例外的・一回限りの損失で、本業の継続的な収益力を示す営業利益の計算には通常含めません。 - 「広告費は投資だから営業外?」
→ 広告宣伝費は短期的に費用計上され、販促活動として販管費に入ります。投資的側面があってもP/L上は営業費用です(長期的に資産計上される場合は別扱いになりますが、通常の広告は費用計上)。
補足コラム
損益計算書の構造を覚えるコツは「営業=本業、営業外=本業以外」です。たとえば、飲食店なら食材費やアルバイトの人件費、チラシやネット広告は本業の費用(販管費)。一方、店舗を売って出た損失や銀行借入の利息は「本業以外の費用」と考えると整理しやすいです。
また、会計用語で「販管費(販売費・一般管理費)」は英語で SG&A(Selling, General and Administrative expenses)と言います。SG&A は営業利益を求める際に重要な要素です。
FAQ
Q1: 減価償却費は営業損益に入りますか?
A1: はい。減価償却費(固定資産を使うことによる費用)は、製造業なら売上原価に含まれることもあり、販売管理に関する減価償却は販管費に含まれます。結果として営業利益に影響します。
A1: はい。減価償却費(固定資産を使うことによる費用)は、製造業なら売上原価に含まれることもあり、販売管理に関する減価償却は販管費に含まれます。結果として営業利益に影響します。
Q2: 受取利息はどこに入りますか?
A2: 受取利息は営業外収益(non-operating income)として、営業利益のあとに計上されます。
A2: 受取利息は営業外収益(non-operating income)として、営業利益のあとに計上されます。
Q3: 営業利益が大事なのはなぜですか?
A3: 営業利益は「本業でどれだけ稼げているか」を示します。金融収支や特別損益に左右されにくいため、企業の本質的な収益力の指標として重視されます。
A3: 営業利益は「本業でどれだけ稼げているか」を示します。金融収支や特別損益に左右されにくいため、企業の本質的な収益力の指標として重視されます。
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