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ITパスポート 2011年 秋期 25


問題文

ある業務システムの新規開発を計画している企業が、SIベンダに出すRFPの目的として、最も適切なものはどれか。

選択肢

開発する業務システムの実現方法とその可能性を知るために、ベンダから必要な技術情報を得たい。
業務システムの開発を依頼する候補を絞り込むために、得られる情報からベンダの能力を見たい。
業務システムの開発を依頼するために、ベンダの示す提案内容から最適な依頼先を選定したい。(正解)
業務システムの開発を依頼するベンダと機密保持契約を結ぶために、ベンダからの理解を取り付けたい。

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RFPの目的に関する問題【ITパスポート 解説】

正解の理由

RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、ベンダ(SIベンダ(システムインテグレータ:複数のシステムや機器を組み合わせて業務システムを作る専門会社))に対して「どのように作るか」「価格や体制などを含む具体的な提案」を出してもらい、その提案内容を比較して最適な依頼先(ベンダ)を選ぶために使います。したがって「提案内容から最適な依頼先を選定したい」というウが目的に合致します。

解法ステップ

  1. 問題文でのキーワードを探す:「RFP」「目的」。
  2. RFPの意味を確認する。RFP = Request for Proposal(提案依頼書)→提案を受けて選定するための書類。
  3. 各選択肢が「提案を受けて選ぶ」目的かどうかを照らし合わせる。
  4. 「提案内容から依頼先を選ぶ」ものが正解と判断する(ウ)。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 開発する業務システムの実現方法や技術情報を得たい。
    → これはRFPではなく、まず技術情報や可能性を幅広く集める「RFI(Request for Information:情報提供依頼)」や事前調査の目的に近いです。RFPはより具体的な提案を求めます。
  • イ: 候補を絞り込むために、得られる情報からベンダの能力を見たい。
    → ベンダの能力を「まず知る」段階ならRFIや事前ヒアリングの方が適切です。RFPは提案比較による最終選定を目的にすることが多く、能力確認だけが目的ではありません。
  • : 業務システムの開発を依頼するために、ベンダの示す提案内容から最適な依頼先を選定したい。
    → 正解。RFPは提案を引き出して比較・評価し、発注先を決めるための文書です。
  • エ: ベンダと機密保持契約(NDA:Non-Disclosure Agreement)を結ぶために理解を取り付けたい。
    → NDAは機密情報を守るための契約書です。NDA締結は別の手続きであり、RFPの主目的ではありません。むしろRFP送付前にNDAを交わすことはありますが、RFP自体の目的ではありません。

よくある誤解

  1. 「RFPは技術的な情報を聞くためのもの」と考える誤解
    → 技術情報を集めるのはRFIの役割です。RFPは具体的な提案(設計方針、工数、価格、スケジュールなど)を求め、それらを比較して発注先を判断するためのものです。
  2. 「NDAを結ぶためにRFPを出す」と思う誤解
    → NDA(機密保持契約)は機密を守る契約で、RFPの目的ではありません。機密情報を含むRFPを送る際に、先にNDAを締結することはありますが、目的と手段を混同しないことが大切です。

補足コラム

  • RFPに含める主な項目(発注側の視点で押さえると良い点)
    • 目的と背景:何のためにシステムを作るのか
    • 要求機能と非機能要件:業務で何をしたいか、性能や稼働時間など
    • 期待する成果物:納品物の範囲(設計書、ソース、マニュアルなど)
    • 評価基準と選定プロセス:どのように提案を比較するか(価格、技術力、納期、保守体制など)
    • スケジュール:提案締切、選定、契約、開発期間
    • 予算の目安:評価の際の重要なポイントになります
    • 提案フォーマット:提出してほしい項目のテンプレート
  • 関係書類の使い分け(簡単まとめ)
    • RFI(Request for Information:情報提供依頼)→ 情報・可能性の把握
    • RFP(Request for Proposal:提案依頼書)→ 提案を受けて選定
    • RFQ(Request for Quotation:見積依頼)→ 価格比較が中心
    • NDA(Non-Disclosure Agreement:機密保持契約)→ 機密保護のための契約

FAQ

Q1. RFPと見積り依頼(RFQ)はどう違いますか?
A1. RFQは「価格(見積り)」に焦点を当てます。RFPは機能、設計、体制、価格などを含む「総合的な提案」を求め、最適なベンダを選ぶために使います。
Q2. まずRFIを出すべきですか、それともいきなりRFPを出すべきですか?
A2. 要件がまだあいまいで情報が足りない場合はRFIで情報収集を先に行います。要件が固まっているなら直接RFPで提案を求めても構いません。
Q3. RFPを出す前にNDAは必須ですか?
A3. RFPに機密情報が含まれる場合は、ベンダに渡す前にNDAを結ぶのが一般的です。必須ではないが安全対策として推奨されます。

関連キーワード: RFP、RFI、RFQ、SIベンダ、NDA、調達、提案評価、ベンダ選定、仕様書
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