ITパスポート 2011年 秋期 問34
問題文
ソフトウェアの品質特性は、機能性、使用性、信頼性、移植性などに分けられる。
使用性に分類されるものはどれか。
選択肢
ア:仕様書どおりの実行結果や操作が提供されている。
イ:ソフトウェアの平均故障間隔が長い。
ウ:他のOS環境でも稼働できる。
エ:利用者の習熟時間が短い。(正解)
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使用性に分類されるものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
「使用性(Usability:使いやすさ)」とは、ソフトウェアを利用する人がどれだけ簡単に使えるかを示す品質特性です。具体的には「習熟時間が短い」「直感的に操作できる」「誤操作を防げる」「満足感が高い」などが含まれます。選択肢エ「利用者の習熟時間が短い」はまさに「使いやすさ」を表す項目なので、使用性に分類されます。
(参考:他の選択肢は別の品質特性に当てはまります。詳しくは下の「選択肢別の誤答解説」で説明します。)
解法ステップ
- 問題文のキーワード「使用性」を確認する。
- 使用性 = Usability(使いやすさ・利用者の使い勝手)
- 各選択肢がどの品質特性を表すかを考える。
- 機能性、信頼性、移植性、使用性 という分類を頭に置く。
- 選択肢の定義と照らし合わせて一致するものを選ぶ。
- 「習熟時間が短い」→ 使いやすさ → 使用性
- 正解を確定する(エ)。
短い手順で「用語の意味を思い出して、各選択肢に当てはめる」ことがポイントです。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 仕様書どおりの実行結果や操作が提供されている。
→ これは「機能性(Functionality:要求される機能が正しく提供されること)」に該当します。仕様どおり動くかどうかは機能の正しさの話です。したがって使用性ではありません。 -
イ: ソフトウェアの平均故障間隔が長い。
→ これは「信頼性(Reliability:故障しにくさや回復のしやすさ)」を表します。平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failures)は故障の頻度に関する指標で、使用性とは別です。 -
ウ: 他のOS環境でも稼働できる。
→ これは「移植性(Portability:異なる環境へ移しても動くこと)」です。複数のOSで動くかどうかは移植性の評価項目です。 -
エ: 利用者の習熟時間が短い。
→ 正解。習熟時間(学習にかかる時間)が短いことは、まさに使用性(Usability:使いやすさ)を示します。学習容易性(learnability)というサブ項目にも対応します。
よくある誤解
-
「見た目(デザイン)が良ければ使用性が高い」と考える。
- 見た目の良さ(美的満足)は使用性に影響しますが、必ずしも同義ではありません。使いやすさは「学習のしやすさ」「操作のしやすさ」「エラー防止」などの総合です。
-
「操作が壊れにくい=使いやすい」と混同する。
- 壊れにくさは信頼性の話です。安定して動くことと、誰でも簡単に使えることは別の評価軸です。
-
「移植性=互換性」と混同する。
- 移植性(別の環境で動くか)と互換性(異なるシステム間でうまく連携できるか)は似ていますが着目点が異なります。問題では「他のOS環境でも稼働」は移植性です。
補足コラム
ソフトウェア品質の代表的なモデルに ISO/IEC 25010(ソフトウェア製品の品質モデル)があります。そこでは「機能性(Functionality)」「使用性(Usability)」「信頼性(Reliability)」「移植性(Portability)」などが主要な品質特性として整理されています。
使用性はさらに「習得容易性(learnability)」「運用効率(efficiency)」「主観的満足度(satisfaction)」などに分かれます。試験では「習熟時間が短い」「直感的に操作できる」「学習が容易」といったフレーズが出たら使用性を疑うと良いです。
使用性はさらに「習得容易性(learnability)」「運用効率(efficiency)」「主観的満足度(satisfaction)」などに分かれます。試験では「習熟時間が短い」「直感的に操作できる」「学習が容易」といったフレーズが出たら使用性を疑うと良いです。
覚え方のコツ:
- 「使う(Use)」を思い出す → Usability → 使用性 → 「すぐ使える(習熟時間が短い)」
身近な例:
- スマホアプリで初回チュートリアルがあり、初めてでも5分で操作できるなら「習得容易性」が高く、使用性が良いと言えます。
FAQ
Q1. 使用性と機能性の違いは何ですか?
A1. 機能性は「そのソフトが必要な機能を正しく持っているか」。使用性は「その機能を利用者がどれだけ簡単に使えるか」です。機能があっても使いにくければ使用性は低いです。
A1. 機能性は「そのソフトが必要な機能を正しく持っているか」。使用性は「その機能を利用者がどれだけ簡単に使えるか」です。機能があっても使いにくければ使用性は低いです。
Q2. 平均故障間隔(MTBF)って何ですか?
A2. MTBF(Mean Time Between Failures)は、正常に稼働してから次に故障するまでの平均時間です。故障の頻度や信頼性を表す指標です。
A2. MTBF(Mean Time Between Failures)は、正常に稼働してから次に故障するまでの平均時間です。故障の頻度や信頼性を表す指標です。
Q3. 試験で「直感的に操作できる」と書いてあればそれは使用性ですか?
A3. はい。直感的に操作できる、学習が短時間で済む、という表現は使用性(Usability)に該当します。
A3. はい。直感的に操作できる、学習が短時間で済む、という表現は使用性(Usability)に該当します。
関連キーワード: ソフトウェア品質、使用性、ユーザビリティ(Usability)、信頼性、移植性、機能性、平均故障間隔(MTBF)、習得容易性、ISO/IEC 25010

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