ITパスポート 2011年 秋期 問46
問題文
SLAのサービスレベルの項目は、可用性、信頼性、性能などに分けられる。可用性に分類されるものはどれか。
選択肢
ア:オンライン応答時間
イ:外部接続性
ウ:サービス時間(正解)
エ:通信の暗号化レベル
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可用性(稼働時間)【ITパスポート解説】
正解の理由
SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)でいう「可用性」は、サービスが利用可能な時間の割合や稼働時間を示します。選択肢の中で明確に「サービスが動いている時間」を示すのは ウ の「サービス時間」です。したがって可用性に該当するのは ウ です。
解法ステップ
- 「可用性(Availability)」の意味を確認する。可用性=ユーザーがそのサービスを利用できる時間の割合(稼働率)。
- 各選択肢が何を表すかを一つずつ当てはめる。
- ア: 応答時間 → 性能(Performance)
- イ: 外部接続性 → 相互接続性や機能性(インターフェース/互換性)
- ウ: サービス時間 → サービスが稼働している時間(可用性)
- エ: 暗号化レベル → セキュリティ(Security)
- 可用性に直接対応する項目は「サービス時間(稼働時間)」なので ウ を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: オンライン応答時間
応答時間は「どれだけ速く応答するか」を表します。これは性能(Performance)に関する指標で、可用性(稼働しているかどうか)とは別です。応答が速くてもサービスが止まっていたら可用性は低いです。 - イ: 外部接続性
外部接続性は他システムやネットワークと接続できるか、相互運用できるかを示します。機能や互換性に近く、可用性そのもの(稼働時間の割合)とは区別されます。 - ウ: サービス時間
サービスが稼働している時間、つまりユーザーが利用できる時間を示します。これが可用性の本質なので正解です。 - エ: 通信の暗号化レベル
暗号化の強さは機密性・安全性に関わる指標で、セキュリティ関連の項目です。可用性とは別のカテゴリです。
よくある誤解
- 可用性と信頼性を混同する
信頼性(reliability:期待通りに動き続ける能力)は「故障しにくさ」を指します。一方、可用性は「利用可能な時間の割合」です。可用性は信頼性だけでなく、修復のしやすさ(保守性/復旧性)にも影響されますが、同義ではありません。 - 応答が速ければ可用性が高いと思う
応答速度(性能)はユーザー体験に重要ですが、サービスが停止しているかどうか(可用性)とは別です。速いが頻繁に停止するサービスは可用性が低いです。 - セキュリティ機能(例:暗号化)が可用性に含まれると思う
暗号化はデータ保護の観点で必要ですが、可用性の指標ではなくセキュリティの指標です。
補足コラム
- 可用性の数値表現例:SLAで「稼働率99.9%(いわゆる“3ナイン”)」と書くことがあります。稼働率は総時間に対する稼働している時間の割合です。例えば月間(30日=43,200分)で99.9%だと許容される停止時間は
- 可用性と故障・復旧の関係:よく使う指標に MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)と MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)があります。可用性は概念的に と表せます。ここから分かるように、可用性を高めるには「故障しにくくする(MTBFを長く)」か「復旧を速くする(MTTRを短く)」のどちらか、または両方が必要です。
FAQ
Q: 可用性と稼働率は同じですか?
A: 実務上ほぼ同義に使われます。可用性は「稼働している時間の割合」を意味し、稼働率とも呼ばれます。
A: 実務上ほぼ同義に使われます。可用性は「稼働している時間の割合」を意味し、稼働率とも呼ばれます。
Q: 応答時間が遅い場合、SLA違反になりますか?
A: 応答時間は性能に関するSLA項目です。SLAで応答時間が明示されていれば、それを満たさないと違反になりますが、これは可用性とは別の項目です。
A: 応答時間は性能に関するSLA項目です。SLAで応答時間が明示されていれば、それを満たさないと違反になりますが、これは可用性とは別の項目です。
Q: 「外部接続性」が低いと可用性に影響しますか?
A: 間接的には影響することがあります。外部システムとの接続障害でサービスが機能しなくなれば、結果として利用可能時間が減り可用性が下がります。しかし「外部接続性」自体は可用性の直接指標ではなく、別の品質項目です。
A: 間接的には影響することがあります。外部システムとの接続障害でサービスが機能しなくなれば、結果として利用可能時間が減り可用性が下がります。しかし「外部接続性」自体は可用性の直接指標ではなく、別の品質項目です。
関連キーワード: 可用性、稼働率、SLA、MTBF、MTTR、応答時間、暗号化、外部接続性

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