ITパスポート 2011年 秋期 問53
問題文
データベース管理システムを利用する目的はどれか。
選択肢
ア:OSがなくてもデータを利用可能にする。
イ:ディスク障害に備えたバックアップを不要にする。
ウ:ネットワークで送受信するデータを暗号化する。
エ:複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する。(正解)
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データベース管理システムを利用する目的はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
データベース管理システム(DBMS: Database Management System)は、複数の利用者が同じデータを安全かつ正しく使えるようにするためのソフトウェアです。
具体的には「同時にアクセスしてもデータの一貫性(矛盾が生じないこと)を保つ」機能を持ちます。これが選択肢エ「複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する」に該当します。
具体的には「同時にアクセスしてもデータの一貫性(矛盾が生じないこと)を保つ」機能を持ちます。これが選択肢エ「複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する」に該当します。
(用語補足)
- DBMS(Database Management System:データベースを管理するソフトウェア)…データの格納・検索・更新、同時実行制御、回復(リカバリ)などを提供します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認します。「データベース管理システム」「利用する目的」。
- DBMSの主な役割を思い出します。データの保存・検索、整合性(いくつかのルールが守られること)、同時アクセスの管理、障害からの回復などです。
- 各選択肢とDBMSの役割を照らし合わせます。
- 最も合致するのが「複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する(エ)」であるため選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: OSがなくてもデータを利用可能にする。
誤り。OS(Operating System:コンピュータの基本ソフト)はハードウェアやファイル管理、プロセス管理を行います。DBMSはOSの上で動作するアプリケーションです。OSが不要になるわけではありません。 -
イ: ディスク障害に備えたバックアップを不要にする。
誤り。DBMSはバックアップ機能やログを持つことが多いですが、ディスク故障や災害に対してバックアップやリカバリ計画が不要になるわけではありません。適切なバックアップは依然として必要です。 -
ウ: ネットワークで送受信するデータを暗号化する。
誤り。ネットワーク上の暗号化(例:TLS)は主に通信を守る技術です。DBMSは通信の暗号化(接続暗号化)機能を持つ場合もありますが、DBMSの主目的はデータ管理・一貫性の確保であり、「ネットワーク暗号化」が主要目的とは言えません。 -
エ: 複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する。
正解。DBMSは同時実行制御やトランザクション管理によって、複数人の操作が競合してもデータの整合性を守ります。
よくある誤解
-
「DBMSはすべてのデータ損失を防ぐ」
→ DBMSは障害時の回復機能を持ちますが、完全に保護するには定期的なバックアップや冗長構成が必要です。 -
「DBMSがあればネットワークの安全性も自動で備わる」
→ 一部のDBMSは通信暗号化をサポートしますが、ネットワーク設計やファイアウォール、TLS設定など別の対策も必須です。 -
「DBMSはOSの代わりになる」
→ DBMSはアプリケーションであり、OSの代替ではありません。OSがあって初めてDBMSは動きます。
補足コラム
少し技術寄りの補足です。DBMSが「データの一貫性」をどう守るかを簡単に説明します。
-
トランザクション(transaction): 一連の操作をまとめて「全部成功するか全部失敗するか」の単位にする仕組み。たとえば銀行振込は「送金口座から引く・受取口座に入れる」の2つが一つのトランザクションです。途中で失敗したら元に戻します。
-
同時実行制御(Concurrency control): 複数人が同じデータを同時に操作しても矛盾が起きないように、ロック(鍵)を使ったりして順序を制御します。
-
ACID(エーシッド): トランザクションの性質を表す頭文字です。
A: Atomicity(原子性:一つのまとまりとして扱う)
C: Consistency(整合性:ルールが守られる)
I: Isolation(独立性:他の処理に影響されない)
D: Durability(永続性:処理後は保存される)
これらはDBMSがデータの正しさを保つ重要な考え方です。
代表的なDBMSの例:MySQL、PostgreSQL、Oracle Database、Microsoft SQL Server など。
FAQ
Q1: DBMSとファイル管理(Excelなど)の違いは何ですか?
A1: Excelはファイル単位での編集が中心で、同時編集や大規模検索、整合性の自動保証は弱いです。DBMSは多数の利用者が同時に正しくデータを扱えるよう設計されています。
A1: Excelはファイル単位での編集が中心で、同時編集や大規模検索、整合性の自動保証は弱いです。DBMSは多数の利用者が同時に正しくデータを扱えるよう設計されています。
Q2: DBMSがあればバックアップは本当に不要ですか?
A2: 不要にはなりません。DBMSはバックアップ機能を提供しますが、運用ポリシーに沿った定期バックアップや遠隔保存が重要です。
A2: 不要にはなりません。DBMSはバックアップ機能を提供しますが、運用ポリシーに沿った定期バックアップや遠隔保存が重要です。
Q3: DBMSは通信の暗号化もしますか?
A3: 多くのDBMSは接続時の暗号化(TLSなど)をサポートしますが、ネットワーク全体の安全対策は別途必要です。
A3: 多くのDBMSは接続時の暗号化(TLSなど)をサポートしますが、ネットワーク全体の安全対策は別途必要です。
関連キーワード: データベース, DBMS(Database Management System), 一貫性, トランザクション, 同時実行制御, バックアップ, 暗号化, OS(Operating System)

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