ITパスポート 2011年 春期 問04
問題文
図の手順でソフトウェアを調達するとき、①に該当する項目として、最も適切なものはどれか。ここで、ア〜エは、①〜④のいずれかに該当するものとする。

選択肢
ア:RFP説明
イ:調達先選定基準作成(正解)
ウ:提案書作成
エ:提案書評価
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ソフトウェア調達の手順で①に該当する項目はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
図は、左側がユーザ(ソフトを使う側)、右側がベンダ(vendor:製品やサービスを提供する会社)という流れです。上流で「要件仕様書作成」→「RFP作成(RFP:Request for Proposal:提案依頼書)」と進んだ直後に来る①は、まだベンダに連絡する前のユーザ側の作業です。RFPを作ってから「どの業者(ベンダ)に打診するか」を決めるには、候補を選ぶための基準が必要です。したがって①は調達先を選ぶための基準作成、すなわち イ の「調達先選定基準作成」が最も適切です。
理由を簡潔にまとめると:
- RFP作成の直後に行うのは、候補選定の「やり方(基準)」を決める作業である。
- 候補の選定は主にユーザ側の判断基準に基づくため、ユーザ側(図の左)で行われるべき作業である。
解法ステップ
- 図の左右を確認する:左=ユーザ、右=ベンダ。誰が実施する作業かを見る。
- 各番号の位置を確認する:①は「RFP作成」の直後で、ベンダへ出す前の段階。
- RFP作成→ベンダへ送付 の前に何が必要か考える:候補選定のルール(基準)を決めておく必要がある。
- 選択肢と照らし合わせる:ユーザ側で行う「選定基準作成」が一致するため イ を選ぶ。
この順序で図の意味を一つずつ確認すると、誤答を避けられます。
選択肢別の誤答解説
- ア: RFP説明(RFP説明会・ブリーフィング)
- 誤りの理由:RFPの説明(ベンダ向け説明会)は通常RFPを配布した後、ベンダに対して行う活動です。図ではベンダへの連絡(②→③)より前に①があるため、説明は時期が合いません。
- イ: 調達先選定基準作成
- 正しい理由:RFP作成直後に、どのベンダを候補にするかを決めるための基準(評価項目・重み付けなど)を作るのが自然です。ユーザ側の準備作業として図の位置と一致します。
- ウ: 提案書作成(ベンダ側の提案書作成)
- 誤りの理由:提案書の作成はベンダ側の作業です。図でもベンダ側(右枠)の③に相当するはずで、①とは場所・担当が異なります。
- エ: 提案書評価
- 誤りの理由:提案書の評価は、ベンダから提案が返ってきた後に行う作業です。図の流れでは④以降のタイミングに相当するため、①ではありません。
よくある誤解
- 「RFPを作ったらすぐにベンダ説明(RFP説明)をする」は早合点しやすい
- 説明会はベンダにRFPを渡した後に行うため、まずは誰に渡すかの基準を決める必要があります。
- 「提案書作成=ユーザ側の作業」と混同する
- 提案書はベンダ(提案する側)が作るものです。図で左右をしっかり分けることが重要です。
- 「選定基準は後付けでよい」と考える誤り
- 基準が無いと候補選定や評価が恣意的になり、後々トラブルの原因になります。先に基準を定めるのが正しい順序です。
補足コラム
- RFPとは?
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、要件や期待する成果、提出物や期限などをまとめてベンダに示し、提案や見積りを依頼する文書です。RFPが明確だとベンダの提案も比較しやすくなります。 - 調達先選定基準の例(覚えやすいチェック項目)
- 価格(コスト)
- 実績(同業種での導入経験)
- 技術力(要件を満たす能力)
- 保守・サポート体制(アフターサービス)
- 納期遵守の可能性
- セキュリティ(情報管理の仕組み)
- 評価の仕方(簡単なモデル)
各項目に重み (合計1)を付け、ベンダごとの得点 (例:5段階)を掛け合わせて合計点で比較します。
これにより、価格だけでなく総合力で判断できます。
FAQ
Q1. ①と②の違いは何ですか?
A1. ①はユーザ側で「どの基準で候補を選ぶか(調達先選定基準)の作成」です。②はその基準に基づいて「調達先候補を選定し、RFPを送るなどしてベンダへ連絡する」段階を示します。
A1. ①はユーザ側で「どの基準で候補を選ぶか(調達先選定基準)の作成」です。②はその基準に基づいて「調達先候補を選定し、RFPを送るなどしてベンダへ連絡する」段階を示します。
Q2. 選定基準はどれくらい詳細に作るべきですか?
A2. 必要十分な項目を挙げ、各項目の重み付け(例:価格30%、技術40%など)を決めるのが基本です。曖昧だと後の評価で揉めやすくなります。
A2. 必要十分な項目を挙げ、各項目の重み付け(例:価格30%、技術40%など)を決めるのが基本です。曖昧だと後の評価で揉めやすくなります。
Q3. 中小企業や初めての調達でも同じ手順でよいですか?
A3. はい。規模は違っても「要件→RFP→選定基準→候補選定→提案→評価→契約」の流れは基本です。規模に合わせて簡略化してください。
A3. はい。規模は違っても「要件→RFP→選定基準→候補選定→提案→評価→契約」の流れは基本です。規模に合わせて簡略化してください。
Q4. RFP説明会は必須ですか?
A4. 必須ではありません。短期・小規模案件では省略されることもあります。ただし、不明点が多い場合は説明会を行うとベンダの提案品質が上がります。
A4. 必須ではありません。短期・小規模案件では省略されることもあります。ただし、不明点が多い場合は説明会を行うとベンダの提案品質が上がります。
関連キーワード: 調達手順、RFP作成、選定基準、ベンダ選定、提案書評価

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