ITパスポート 2011年 春期 問17
問題文
CRMの目的として適切なものはどれか。
選択肢
ア:顧客満足度の向上(正解)
イ:消費者の購入動向の把握
ウ:新規顧客の獲得
エ:マーケットシェアの拡大
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CRMの目的として適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
CRMとは CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)です。顧客との長期的な関係を築き、維持するための考え方と仕組みを指します。目的は顧客の満足度を高め、再購入や継続利用を促して、企業と顧客の関係を良くすることです。つまり、選択肢の中では ア「顧客満足度の向上」が最も適切です。
ポイントを簡単にまとめると:
- CRMは「顧客を理解し、満足させ、長く関係を続ける」ことを重視します。
- 顧客満足度が上がると、リピート購入や口コミが増え、結果的に売上や利益に良い影響を与えます。
解法ステップ
- 用語の定義を確認する。CRM=顧客関係管理。目的は「顧客との関係強化」。
- 各選択肢と定義を照らし合わせる。
- 顧客満足度 → 関係強化に直結する → 合致
- 購入動向の把握 → データ分析の一部であり、CRMの手段になり得るが、目的そのものではない
- 新規顧客獲得/マーケットシェア拡大 → 企業の成長目標であり、CRMは主に既存顧客との関係維持に注力する
- 最も定義に合う選択肢を選ぶ → ア
選択肢別の誤答解説
-
ア 顧客満足度の向上
正しい。CRMは顧客満足を高めることで、顧客の継続利用(ロイヤルティ)や紹介を得ることを目的とします。 -
イ 消費者の購入動向の把握
誤り。購入動向の把握はデータ分析やマーケティングの活動です。CRMで使うデータの一つですが、「目的」そのものではなく「手段」にあたります。 -
ウ 新規顧客の獲得
誤り。新規顧客獲得は営業や広告の主な目的です。CRMは既存顧客との関係を強化する活動に重点を置きます(ただしCRMの結果として新規顧客獲得につながることはあります)。 -
エ マーケットシェアの拡大
誤り。市場占有率(マーケットシェア)拡大は経営戦略全体の目標です。CRMはその一部となり得ますが、直接の主目的ではありません。
よくある誤解
-
「CRM=顧客データベース」だけだと思う
- 誤りです。データベースはツールであり、CRMの目的(顧客満足や関係維持)を実現するための手段です。ツールと目的を混同しないことが大切です。
-
「CRMは新規獲得にも使う」と考える
- 一部正しい面もありますが、CRMの本筋は既存顧客との関係深化です。新規獲得は別の施策(広告・販促)を中心に考える方が整理しやすいです。
-
「顧客満足=すぐ売上増」と考える
- 顧客満足は重要ですが、効果(再購入や口コミ)が出るまでに時間がかかることがあります。短期の売上施策とは役割が異なります。
補足コラム
-
CRMの構成要素
- 戦略(どの顧客を重視するか)
- 人(対応する社員の行動)
- プロセス(対応手順)
- システム(CRMシステム=顧客情報を管理するソフト)
これらがそろって初めて「顧客満足の向上」が実現します。
-
よく使われる指標
- CSAT(Customer Satisfaction:顧客満足度)→ 直接の満足度測定
- NPS(Net Promoter Score:推奨度)→ 顧客が他人に勧めるかを測る指標
- CLV(Customer Lifetime Value:顧客生涯価値)→ 顧客が生涯にもたらす利益の推定値
これらはCRMの成果を評価するのに役立ちます。
-
代表的なCRMツールの例(名前を知っておくと便利)
- Salesforce(クラウド型のCRMシステムの代表例)
- Microsoft Dynamics 365 など
ただし、試験ではツール名より「CRMの目的や考え方」を問われることが多いです。
FAQ
Q1. CRMとマーケティングはどう違いますか?
A1. マーケティングは市場全体や新規顧客の獲得を含む広い活動です。CRMはその中で「既存顧客との関係を管理し、満足を高める」ことに特化した領域です。マーケティングが広域攻撃だとすると、CRMは既存顧客への丁寧なフォローです。
A1. マーケティングは市場全体や新規顧客の獲得を含む広い活動です。CRMはその中で「既存顧客との関係を管理し、満足を高める」ことに特化した領域です。マーケティングが広域攻撃だとすると、CRMは既存顧客への丁寧なフォローです。
Q2. CRMを始める際の第一歩は何ですか?
A2. まずは「どの顧客を大切にするか」を決めることです(重要顧客の定義)。次にその顧客に必要な情報を整理して、対応の仕組みを作ります。
A2. まずは「どの顧客を大切にするか」を決めることです(重要顧客の定義)。次にその顧客に必要な情報を整理して、対応の仕組みを作ります。
Q3. CRMで得られるメリットは何ですか?
A3. 顧客の継続率向上、アップセル(追加販売)やクロスセル(関連商品の提案)増加、顧客紹介の増加、カスタマーサポートの効率化などがあります。
A3. 顧客の継続率向上、アップセル(追加販売)やクロスセル(関連商品の提案)増加、顧客紹介の増加、カスタマーサポートの効率化などがあります。
関連キーワード: 顧客満足、顧客関係管理、顧客分析、顧客ロイヤルティ、CSAT、NPS、CLV、CRMシステム、SFA、顧客データ管理

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