ITパスポート 2011年 春期 問28
問題文
現行の業務プロセスを、業務で扱うデータの流れや機能でとらえる手法はどれか。
選択肢
ア:DFD(正解)
イ:E-R図
ウ:データマイニング
エ:データモデリング
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業務プロセスを、業務で扱うデータの流れや機能でとらえる手法はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は ア のDFDです。DFD(Data Flow Diagram:データフロー図またはデータの流れ図)は、業務で扱う「データがどこから来て、どの機能(処理)でどう変わり、どこへ行くか」を図で表す手法です。問題文の「データの流れや機能でとらえる」という表現は、まさにDFDの目的と一致します。
- DFDは「データの流れ」と「処理(機能)」を主に描きます。
- 業務プロセスを機能とデータの観点で可視化できるため、業務分析やシステム化の初期段階で使われます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「データの流れ」「機能」「業務プロセス」。
- 各選択肢が何を表すかを思い出す(短く定義する)。
- DFD:データの流れと処理を図示
- E-R図:データの構造(実体と関係)を図示
- データマイニング:データから知見を抽出する分析
- データモデリング:データ構造の設計(概念・論理モデルなど)
- 問題文と最も合致するものを選ぶ:データの流れ+機能=DFD → ア。
選択肢別の誤答解説
- ア: DFD(Data Flow Diagram:データの流れ図)
- 正しい。データの流れと処理(機能)を図で表現するため、設問の条件に合致します。
- イ: E-R図(Entity-Relationship図:実体と関係の図)
- 誤り。E-R図は「どんなデータ(テーブルでいうとどんな実体)があり、それらがどう関係するか」を表すもので、データの流れや処理(機能)は表現しません。データの構造設計向きです。
- ウ: データマイニング(Data Mining:データから規則や傾向を発見する手法)
- 誤り。分析手法であり、業務プロセスの「流れや機能を図で表す」ための記法ではありません。
- エ: データモデリング(Data Modeling:データ構造の設計)
- 誤り。データモデリングはデータ項目やその関係を設計する活動で、概念モデルや論理モデルを作ります。流れ(どの処理でデータが移動するか)より構造に重きがあります。
よくある誤解
- DFDとE-R図を混同する
→ 両者とも「データ」を扱うため混乱しやすいです。簡単に言えば、DFDは「動き(流れ)と処理」、E-R図は「静的な構造(実体と関係)」を表します。 - データモデリング=DFDと思う
→ データモデリングはデータの定義や構造設計が中心で、処理の流れまでは示しません。両方を使い分けることが多いです。 - データマイニングが図示手法だと思う
→ データマイニングは統計や機械学習でパターンを見つける分析手法で、図で業務プロセスを表す目的とは違います。
補足コラム
DFDの基本要素(簡単な覚え方)
- 外部(External Entity)=システムの外側の参加者(四角):「誰がデータを出す/受け取るか」
- 処理(Process)=業務や機能(丸や楕円、または四角に丸):「データに対して何をするか」
- データストア(Data Store)=保管場所(平行線):「データがどこに蓄えられるか」
- データフロー(Data Flow)=矢印:「データの移動経路」
DFDは階層化して書くのが一般的です。例えば
- 文脈図(Context Diagram):システム全体を1つの処理として外部とのやり取りを示す最上位図。
- レベル1、レベル2:細かい処理を分解して詳しく示す。
簡単な例(受注業務)
- 外部:顧客 → データフロー:注文情報 → 処理:受注登録 → データストア:受注台帳 → 処理:出荷指示 → 外部:物流
FAQ
Q1: DFDは誰が使う?
A1: 業務担当者、業務分析者、システム設計者が使います。業務の「流れ」と「データのやりとり」を共有するために便利です。
A1: 業務担当者、業務分析者、システム設計者が使います。業務の「流れ」と「データのやりとり」を共有するために便利です。
Q2: DFDとBPMN(業務プロセスの表記)はどちらを使う?
A2: 目的で使い分けます。BPMN(Business Process Model and Notation:業務フロー記法)は業務手順や担当者の流れを詳しく表す。DFDはデータの流れと処理の関係に焦点を当てます。両方併用することも多いです。
A2: 目的で使い分けます。BPMN(Business Process Model and Notation:業務フロー記法)は業務手順や担当者の流れを詳しく表す。DFDはデータの流れと処理の関係に焦点を当てます。両方併用することも多いです。
Q3: ITパスポート試験ではどの程度の理解が必要?
A3: DFDの目的と主要な要素(データフロー、処理、外部、データストア)の区別ができれば十分です。細かい記法ルールまで求められることは少ないです。
A3: DFDの目的と主要な要素(データフロー、処理、外部、データストア)の区別ができれば十分です。細かい記法ルールまで求められることは少ないです。
関連キーワード: DFD、データフロー、業務プロセス分析、E-R図、データモデリング、データストア、BPMN、処理分解、文脈図、レベル分解

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