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ITパスポート 2011年 春期 47


問題文

SLAの説明として、適切なものはどれか。

選択肢

ITサービスの利用者からの問合せに対応する窓口
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを文書化したもの
サービス内容に関して、サービスの提供者と顧客間で合意した事項(正解)
サービスやIT資産の構成品目を管理するために作成するデータベース

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SLAの説明 +【ITパスポート 解説】

正解の理由

SLAは「Service Level Agreement(サービスレベル合意)」の略で、サービスの提供者と顧客が合意する、サービス品質・提供条件に関する約束事です。したがって、サービス内容や品質(例:稼働率、応答時間、サポート範囲)について両者が取り決めたものを示す記述が正しい説明になります。設問の選択肢では、「サービス内容に関して、サービスの提供者と顧客間で合意した事項」がこれに当たります。
SLAで扱う代表的な項目は、可用性(稼働率)、応答時間、修復時間、保守時間帯、報告方法、違反時のペナルティなどです。SLAは契約書の一部として文書化され、測定・報告によって守られているかを確認します。

解法ステップ

  1. 「SLA」の略語の意味を思い出す:Service Level Agreement(サービスレベル合意)であることを確認する。
  2. 問題文のキーワードをチェック:「合意」「サービスの提供者と顧客」などの表現があればそれに該当する選択肢を探す。
  3. 各選択肢を用語と照らし合わせて除外する:例えば窓口なら「サービスデスク」、ベストプラクティスなら「ITIL」や「フレームワーク」、構成品目の管理なら「CMDB(構成管理データベース)」に該当する。
  4. 最終的に「合意した事項」を述べている選択肢を正解とする(本問では )。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ITサービスの利用者からの問合せに対応する窓口
    • これは「サービスデスク」または「ヘルプデスク」と呼ばれる機能の説明です。ユーザー問い合わせ対応の役割であり、SLAそのものではありません。
  • イ: ITサービスマネジメントのベストプラクティスを文書化したもの
    • これは「ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービス管理のベストプラクティス集)」のようなフレームワークやガイドラインの説明です。ベストプラクティスは運用方法を示しますが、SLAは個別の提供者と顧客間の合意です。
  • ウ: サービス内容に関して、サービスの提供者と顧客間で合意した事項
    • 正解。SLAはまさにこの意味で、サービス品質や責任範囲を明確にする合意文書です。
  • エ: サービスやIT資産の構成品目を管理するために作成するデータベース
    • これは「CMDB(Configuration Management Database:構成管理データベース)」の説明です。資産や構成情報を管理するためのデータベースであり、SLAとは性質が異なります。

よくある誤解

  1. SLAは単なる「契約書」と同じと考える誤解
    • SLAは契約に組み込まれることが多いですが、特にサービス品質の指標(可視化できる数値)や測定方法を明確にする点が特徴です。単なる一般条項とは役割が異なります。
  2. SLAは提供者の内部文書だと思う誤解
    • SLAは顧客と提供者の合意文書であり、外部向け(顧客向け)に定められることが基本です。提供者内部の合意は「OLA(Operational Level Agreement:運用レベル合意)」などで定義されます。
  3. SLA = サポート窓口(サービスデスク)と考える誤解
    • サポート窓口はSLAで定める項目(応答時間など)に基づいて動きますが、窓口自体がSLAではありません。

補足コラム

SLAの具体例(簡単なテンプレートのイメージ)
  • 可用性(稼働率): 月間可用性99.9%
    • 参考計算:可用性99.9%の月間想定ダウンタイム(30日間)は、
  • 初動応答時間(サポートへの問い合わせに対する一次応答): 1時間以内
  • 障害復旧目標(修復完了までの目標): 8時間以内(重大障害の場合)
  • 報告頻度: 月次レポートで稼働率と障害履歴を提示
  • 違反時の対応: SLA未達の場合の補償やクレジット(例:料金の一部返金)
関連する用語
  • SLI(Service Level Indicator:サービスレベル指標)…可用性や応答時間など、測定する具体的な数値。
  • SLO(Service Level Objective:サービスレベル目標)…SLA内で設定する目標値。
  • OLA(Operational Level Agreement:運用レベル合意)…提供者内部の部署間で取り決める合意。

FAQ

Q1: SLAが守られなかったらどうなる?
A1: SLA違反時には事前に定めた対応(再発防止策の実施、サービスクレジット=料金の一部返金など)が行われます。具体的なペナルティはSLAの条項に書かれています。
Q2: SLAは誰が作るの?
A2: 通常はサービス提供者が草案を作り、顧客と交渉して合意します。両者で測定方法や報告方法をすり合わせることが重要です。
Q3: 小さなサービスでもSLAは必要?
A3: 顧客の期待を明確にするため、規模にかかわらず合意事項を文書化することは有益です。簡易なSLAでも効果があります。

関連キーワード: SLA、Service Level Agreement、サービスレベル、可用性、稼働率、SLO、SLI、OLA、サービスデスク、CMDB、ITIL、サポート品質
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