ITパスポート 2011年 春期 問51
問題文
システム開発プロジェクトにおいて、システム要件定義からソフトウェアの導入・受入れ支援までを開発ベンダが受注した。システム開発に関する文書a~dのうち、開発ベンダが作成する文書として、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。
a システムテスト結果報告書
b 情報提供依頼書
c ソフトウェア導入計画書
d 提案依頼書
選択肢
ア:a, b
イ:a, c(正解)
ウ:b, d
エ:c, d
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システム開発で開発ベンダが作成する文書はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題では「開発ベンダが作成する文書」を選びます。ここでの「開発ベンダ」はソフトウェアを作る側の業者(ベンダ=vendor、サービスや商品を提供する会社)を指します。
- a の「システムテスト結果報告書」は、ソフトウェアを実際に作って動作確認するのは開発ベンダ側です。テストを実施して結果をまとめるのはベンダの役割なので、開発ベンダが作成します。
- c の「ソフトウェア導入計画書」は、ソフトウェアを導入・設置して受入れ支援する計画を立てる文書です。導入作業や支援を行うのもベンダが担うため、これもベンダが作成します。
したがって、開発ベンダが作成する文書だけをすべて挙げた選択肢は イ(a, c)です。
解法ステップ
- 各文書の目的を短く理解する
- 誰が作るのが自然か(作る人=実務を行う側か、依頼する側か)を考える。
- 「ベンダ(作る側)」か「発注者(依頼する側)」かを判断する
- テストや導入作業に直接関わる文書はベンダ側。
- 情報収集や提案依頼の文書は発注者側。
- 各選択肢を照らし合わせ、該当する組合せを選ぶ
短く言うと、「作業を行う側が作る文書 = ベンダ」、「依頼・募集する側が作る文書 = 発注者」と覚えれば解きやすいです。
選択肢別の誤答解説
-
ア: a, b
- a(システムテスト結果報告書)はベンダ作成で正しいが、b(情報提供依頼書)は発注者側がベンダに情報を求めるため、ベンダ作成ではありません。よって不正解。
-
イ: a, c
- a と c はどちらもベンダが実務として作成する文書です。したがって正解です(イ)。
-
ウ: b, d
- b(情報提供依頼書:RFI)と d(提案依頼書:RFP(Request for Proposal:提案依頼書))は、どちらも発注者(導入を検討している側)が外部のベンダに対して情報や提案を求めるための文書です。ベンダが作成するものではないため不正解。
-
エ: c, d
- c(ソフトウェア導入計画書)はベンダ作成で正しいが、d(提案依頼書)は発注者側が作るため組合せとして誤りです。よって不正解。
よくある誤解
- 「テスト結果報告書=発注者が作る」と思い込む
- 発注者(クライアント)の受入テスト(受入確認)は別ですが、システムテストは開発ベンダが行い報告書を作成します。作業の実施者が作るのが基本です。
- 「導入計画は発注者の業務だけ」と考える
- 導入作業(インストール、移行、設定、受入れ支援)を実際に行うのはベンダの仕事になることが多く、計画書もベンダが作成します。
- RFI/RFP を聞かれて混同する
- 情報提供依頼書(RFI:Request for Information)と提案依頼書(RFP:Request for Proposal)は、どちらも発注者が作る文書です。ベンダ側が作るものではありません。
補足コラム
開発プロジェクトでの代表的な文書と「誰が作るか」の簡単な流れ:
- RFI(Request for Information:情報提供依頼書)→ 発注者が市場調査や情報収集のために作成、ベンダへ送付
- RFP(Request for Proposal:提案依頼書/提案依頼)→ 発注者が要件や条件を提示し、ベンダに提案を求める
- 要件定義、設計、開発 → ベンダが実作業を行う(場合により発注者と共同)
- システムテスト → ベンダが実施し「システムテスト結果報告書」を作成
- 導入・受入れ支援 → ベンダが「ソフトウェア導入計画書」を作成して実行
- 受入テスト(ユーザ確認)→ 発注者(ユーザ)側で行い、合格で正式導入となる
テストの種類(覚え方)
- 単体テスト(unit test):個々の部品を確認(ベンダ)
- 結合テスト(integration test):部品同士の連携を確認(ベンダ)
- システムテスト(system test):システム全体を確認(ベンダ)
- 受入テスト(acceptance test):ユーザが最終確認(発注者/ユーザ)
FAQ
Q1: 受入テストの結果報告書は誰が作りますか?
A1: 原則として受入テスト(ユーザが行う検証)の報告は発注者(ユーザ)側がまとめます。ベンダは受入を支援しますが、最終的な合否判断は発注者です。
A1: 原則として受入テスト(ユーザが行う検証)の報告は発注者(ユーザ)側がまとめます。ベンダは受入を支援しますが、最終的な合否判断は発注者です。
Q2: 小さなプロジェクトでも導入計画書は必要ですか?
A2: 規模により簡易なものになることはありますが、導入の手順や責任分担を明確にするため、ベンダ側で計画書を用意するのが一般的です。
A2: 規模により簡易なものになることはありますが、導入の手順や責任分担を明確にするため、ベンダ側で計画書を用意するのが一般的です。
Q3: RFP と RFI の違いがわかりません。どちらが先ですか?
A3: RFI(情報収集)が先で、ざっくりと市場や技術の情報を集めます。その後、具体的に提案を求める段階でRFPを出す流れが一般的です。
A3: RFI(情報収集)が先で、ざっくりと市場や技術の情報を集めます。その後、具体的に提案を求める段階でRFPを出す流れが一般的です。
関連キーワード: システムテスト、導入計画書、情報提供依頼(RFI)、提案依頼(RFP)、受入テスト、開発ベンダ、文書作成プロセス

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