ITパスポート 2011年 春期 問65
問題文
電子メールを介したウイルスの被害に遭わないために注意すべきこととして、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。
a 信用できる人からの電子メールであっても、添付ファイルのウイルスチェックを行う。
b 添付ファイルの種類が音声や画像などの非実行ファイルであっても、ウイルスチェックを行う。
c 不審な電子メールは、メールソフトのプレビュー機能で内容の安全性を確認してから閲覧する。
選択肢
ア:a, b(正解)
イ:a, b, c
ウ:a, c
エ:b, c
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電子メールのウイルス被害を防ぐ注意点【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題で正しい組み合わせは ア です。
各文を簡単に述べると、次のとおりです。
各文を簡単に述べると、次のとおりです。
- a:正しい。信用できる相手からのメールでも、添付ファイル(メールに付けられたファイル)はウイルス(コンピュータを壊したり情報を盗んだりする悪意あるプログラム)を含む可能性があるため、必ずウイルスチェックを行うべきです。送信者のアカウントが乗っ取られている場合や、自分の知らない過程で感染している場合があります。
- b:正しい。音声や画像といった非実行ファイル(実行ファイル:プログラムとして直接動くファイル、例:.exe)は一見安全に見えますが、画像や音声の表示・再生処理を狙った脆弱性(プログラムの欠陥)を突く攻撃や、ファイルフォーマットに偽装された別形式ファイルが存在するため、ウイルスチェックは必要です。
- c:誤り。メールソフトのプレビュー機能(メール本文や添付をソフト内で一時表示する機能)は、安全確認のために使うべきではありません。プレビューでも画像の自動読み込みや埋め込みスクリプト、悪意あるファイルのレンダリングで攻撃が発生することがあるからです。
以上より、a と b が正しく、c が誤りとなる選択肢、つまり ア が正解です。
解法ステップ
- 各文の主張を一つずつ読んで「安全対策として妥当か」を考える。
- a:送信元の信頼性だけで安全とは限らないことを思い出す → 真。
- b:非実行ファイルでも脆弱性で感染する可能性があることを思い出す → 真。
- c:プレビューでも危険になる場合があることを思い出す → 偽。
- 真のものだけを集めると a と b → 選択肢 ア を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: a と b を含む。上の理由どおり正しい選択です。
- イ: a、b、c をすべて含む。c が誤りなので不正解です。プレビューは安全確認に使えない場面があるため、c を入れるのは間違いです。
- ウ: a、c を含む。b(非実行ファイルもチェックする)は正しいのに抜けているため不正解です。非実行ファイルも油断できません。
- エ: b、c を含む。a(信頼できる相手でもチェックする)は正しいのに抜けているため不正解です。送信者の「信頼」は絶対ではありません。
よくある誤解
- 「プレビューは安全」
→ プレビューでも画像の自動取得や埋め込みコンテンツで情報漏えい・マルウェアの引き金になることがあります。メールソフトの設定次第で危険です。 - 「画像や音声はただのデータだから無害」
→ 実際には表示・再生処理の脆弱性を利用する攻撃や、拡張子を偽装した実行ファイルのトリックがあるため安全とは言えません。 - 「差出人が知り合いなら安心」
→ その人のアカウントが第三者に乗っ取られている、または誤ってウイルス入りのファイルを送っている可能性があります。必ず確認してください。
補足コラム
- ウイルスチェックの実務的なポイント
- ウイルス対策ソフト(アンチウイルス)を常に最新の定義ファイルで更新しておく。
- メール受信時に自動でスキャンする設定を有効にする。
- 添付ファイルを開く前に拡張子を確認する(隠し拡張子に注意)。Windowsでは既定で拡張子が非表示になっていることがあるので、表示設定を変えると安全性が上がります。
- マクロ付きのOfficeファイル(.docm や .xlsm)や .exe/.bat/.vbs などは安易に開かない。必要なら送信者に電話で真偽を確認する。
- 疑わしい添付はサンドボックス(隔離された環境)で開く、あるいはオンラインのウイルススキャンサービスを利用する方法もあります。
- Webメールとローカルメールの違い
- Webメールのプレビューはサーバ側で処理される場合があり、サーバ上でブロックされることもあります。一方ローカルのメールソフトは端末の脆弱性を突かれるリスクがあります。どちらも油断は禁物です。
FAQ
Q1: 添付ファイルは絶対に開いてはいけませんか?
A1: いいえ。業務で必要なファイルなら開く必要があります。ただし、ウイルスチェックを行い、拡張子や送信者を確認し、疑わしい場合は送信者に確認するなど慎重に扱ってください。
A1: いいえ。業務で必要なファイルなら開く必要があります。ただし、ウイルスチェックを行い、拡張子や送信者を確認し、疑わしい場合は送信者に確認するなど慎重に扱ってください。
Q2: プレビュー機能は全く使ってはいけないですか?
A2: 完全に禁止する必要はありませんが、プレビューで安全を確認するのは避け、プレビュー機能が安全に設定されているか(自動画像読み込みオフなど)を確認した上で使ってください。
A2: 完全に禁止する必要はありませんが、プレビューで安全を確認するのは避け、プレビュー機能が安全に設定されているか(自動画像読み込みオフなど)を確認した上で使ってください。
Q3: 非実行ファイルは本当に危険ですか?
A3: はい。表示・再生用のソフトやライブラリの脆弱性を突く攻撃があるため、画像や音声でもチェックが必要です。
A3: はい。表示・再生用のソフトやライブラリの脆弱性を突く攻撃があるため、画像や音声でもチェックが必要です。
Q4: ウイルスチェックはどのように行えば良いですか?
A4: 信頼できるウイルス対策ソフトでスキャンする、あるいはオンラインの複数エンジンによるスキャンサービスを使う。さらにOSとソフトを最新に保つことが重要です。
A4: 信頼できるウイルス対策ソフトでスキャンする、あるいはオンラインの複数エンジンによるスキャンサービスを使う。さらにOSとソフトを最新に保つことが重要です。
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