ITパスポート 2012年 春期 問06
問題文
プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から、業務やシステムを分析するために用いるモデリング手法はどれか。
選択肢
ア:BPR
イ:DFD(正解)
ウ:MRP
エ:WBS
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プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から、業務やシステムを分析するために用いるモデリング手法はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題の鍵は「プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点」という表現です。データの流れ(どのプロセスがどのデータを受け渡すか)を可視化する代表的な図が DFD(Data Flow Diagram:データの流れを表す図)です。したがって、選択肢のうち正しいのは イ です。
DFDは「データの流れ」を主題にしており、プロセス(処理)、データの出入り元(外部エンティティ)、データストア(保存場所)、データフロー(矢印)で構成します。これにより業務やシステムでの情報のやり取りが分かりやすくなります。
DFDは「データの流れ」を主題にしており、プロセス(処理)、データの出入り元(外部エンティティ)、データストア(保存場所)、データフロー(矢印)で構成します。これにより業務やシステムでの情報のやり取りが分かりやすくなります。
解法ステップ
- 問題文で重要なキーワードを探す:「データの流れ」「プロセス間」。
- 各選択肢の目的を簡単に頭の中で確認する。
- データの流れを見るのはどれか? → DFD(Data Flow Diagram)
- 明らかに別目的のものを除外する。
- 残ったもの(DFD)を正解とする。
短く言えば、「データフローを表す=DFD」を思い出せば解けます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: BPR(Business Process Reengineering:業務プロセス再設計・業務改革)
- 意味:業務の抜本的な見直しや改革の手法です。業務を改善する考え方やプロジェクトの枠組みであって、プロセス間のデータの流れを図で表すことが主目的ではありません。したがって今回の問いとは目的が違います。
-
イ: DFD(Data Flow Diagram:データの流れを表す図)
- 意味:プロセス間でどのデータがどう流れるかを図で示します。問題文の「データの流れの視点」に一致しますので正解です。
-
ウ: MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)
- 意味:製造や資材管理のための在庫・発注量を計画する手法・システムです。データの流れの可視化を主目的とする図ではありません。
-
エ: WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成)
- 意味:プロジェクトを小さな作業に分解して整理する手法です。作業の階層構造や工数管理に使います。データの流れを見る図ではないため不適切です。
よくある誤解
-
誤解1:フローチャートとDFDを同じと考える
- フローチャートは処理の手順(順序)を示します。一方、DFDはデータがどこから来てどこへ行くか(流れ)を示します。目的が異なります。
-
誤解2:DFDは詳細設計図だと思う
- DFDは情報の流れを把握するための論理的(機能的)な図であり、必ずしも実装や物理配置(どのサーバが処理するか)まで示すものではありません。物理配置が必要なら別の図(物理DFDやコンテキスト図の拡張)を使います。
-
誤解3:WBSやBPRがデータフローも示すと思い込む
- これらは業務やプロジェクトの構造・改善に関する手法です。データの受け渡しそのものを可視化する目的ではありません。
補足コラム
- DFDの主な記号(簡単に)
- 外部エンティティ:データの出入り先(顧客など)
- プロセス:データを処理する単位(受注処理など)
- データストア:データを保存する場所(顧客台帳など)
- データフロー:データの流れを矢印で表す
- レベル分け:DFDは「コンテキスト図(全体像)」→「レベル0(主要プロセス分割)」→「レベル1…」と段階的に詳細化できます。まずは全体の流れを見るコンテキスト図を描くことが多いです。
- 覚え方:データの流れを見たいときは「Data Flow → DFD」を思い出すとよいです。
簡単な例:オンライン注文を考えると、
- 顧客(外部エンティティ) → 注文データ(データフロー) → 受注処理(プロセス) → 在庫データベース(データストア)
この流れを図にしたものがDFDです。
FAQ
Q1: フローチャートでもだめですか?
A1: フローチャートは処理の順序を示すのに適しています。データがどのプロセス間でどのように移動するかを明確にしたい場合はDFDの方が適切です。
A1: フローチャートは処理の順序を示すのに適しています。データがどのプロセス間でどのように移動するかを明確にしたい場合はDFDの方が適切です。
Q2: ER図(エンティティ・リレーション図)とDFDの違いは?
A2: ER図はデータの構造(どんな情報があるか、テーブル間の関係)を示します。DFDはデータがどのプロセスを通って移動するかに注目します。目的が違うので両方使うことがあります。
A2: ER図はデータの構造(どんな情報があるか、テーブル間の関係)を示します。DFDはデータがどのプロセスを通って移動するかに注目します。目的が違うので両方使うことがあります。
Q3: 試験で見分けるコツは?
A3: 問題文に「データの流れ」「データの受け渡し」「どこからどこへデータが行くか」などの表現があればDFDを疑いましょう。業務改善や工程削減ならBPR、資材や在庫の計画ならMRP、作業の分割ならWBSです。
A3: 問題文に「データの流れ」「データの受け渡し」「どこからどこへデータが行くか」などの表現があればDFDを疑いましょう。業務改善や工程削減ならBPR、資材や在庫の計画ならMRP、作業の分割ならWBSです。
関連キーワード: DFD、データフロー、プロセス分析、データストア、業務モデリング、フローチャート、ER図

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