ITパスポート 2012年 春期 問16
問題文
著作権法の保護の対象となるものはどれか。
選択肢
ア:通信規約
イ:パソコン本体の色や形状
ウ:パソコンの取扱説明書(正解)
エ:プログラム言語
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著作権法の保護の対象となるものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
著作権(著作権とは、作者が作った「創作的な表現」を保護する権利です)は、文字・図・写真・音楽・プログラムの「表現そのもの」を保護します。選択肢のうち、ウ(パソコンの取扱説明書)は、著者が書いた文(文章)や図解という「創作的な表現」であり、著作権の保護対象になります。取扱説明書は、情報を整理して分かりやすく表現した文書であり、そこに書かれた文章・図表は著作物として自動的に保護されます。
解法ステップ
- 項目が「創作的な表現」かを判断する。単なるアイデア・方法・事実は保護されない。
- 表現が「固定」されているかを確認する。文章や図など、形として残っているもの(紙・ファイル)は保護対象。
- 試験問題の文言が「物」か「考え」かを見分ける(例:形状=物、規約=手順・方法、説明書=文章)。
- 保護の範囲を整理する(表現は著作権、形状は意匠権や商標など別の制度が関係する)。
この手順で各選択肢を当てはめれば、ウが著作権で守られることが分かります。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 通信規約
ここでの「通信規約(通信プロトコル)」は、通信の手順や方法(技術的なルール)を指します。方法や仕組み自体は著作権の対象ではありません(発明なら特許の対象になることもある)。ただし、その規約を説明した文章自体は表現なので、その文書については著作権が生じます。問題は「規約そのもの」が問われているため不正解です。 -
イ: パソコン本体の色や形状
色や形状は「デザイン」です。デザインは著作権ではなく、意匠権(いしょうけん:工業製品のデザインを保護する制度)や商標、その他の法律で保護される場合があります。従って著作権の保護対象ではないため不正解です。 -
ウ: パソコンの取扱説明書
取扱説明書は文章や図という形で表現された創作物です。著作権法で保護されます。したがって正解です。 -
エ: プログラム言語
「プログラム言語」は言語そのもの(ルール・文法・構文)を指します。言語自体はアイデアや方法に当たるため、著作権の保護対象ではありません。なお、プログラム(ソースコード)そのものは文章的表現として著作権で守られますが、「言語そのもの」は別です。問題文の選択肢は言語なので不正解です。
よくある誤解
-
「ソフトウェアは著作権で守られるから言語も守られる」
誤りです。ソフトウェアのソースコードは著作物ですが、プログラミング言語(PythonやJavaの文法)は「方法・手段」に当たり、著作権の対象ではありません。 -
「形のあるものは全部著作権で守られる」
形(製品の外観)は別の法律(意匠権や商標)で守られる場合があります。著作権は主に文章・図画・音楽などの表現を守る制度です。
補足コラム
- 著作権は登録不要で自動発生します。誰かが文章や図を作って固定すれば、すぐに権利が発生します(著作権の内容や期間については別途規定があります)。
- 「仕様書」や「設計書」など技術的な文書は、そこに書かれた表現は著作権で保護されますが、記載されているアイデアや方法自体は保護されません。ビジネス上は秘密保持契約(NDA)や特許で保護することもあります。
FAQ
Q1: 取扱説明書の中の写真や図も保護されますか?
A1: はい。写真や図も「表現」ですので、著作権で保護されます。
A1: はい。写真や図も「表現」ですので、著作権で保護されます。
Q2: ソースコード(プログラムの中身)は著作権で保護されますか?
A2: はい。ソースコードは文章の一種とみなされ、著作権で保護されます。ただし、機能やアイデア自体は別の制度(特許)になることがあります。
A2: はい。ソースコードは文章の一種とみなされ、著作権で保護されます。ただし、機能やアイデア自体は別の制度(特許)になることがあります。
Q3: 通信規約の文章をそのままコピーするとどうなりますか?
A3: 規約を解説した文書の「表現」を無断でコピーすれば著作権侵害になる可能性があります。一方で、規約そのもの(手順・方法)を参考にして自分で同じ機能を実装すること自体は著作権侵害には当たりませんが、契約や標準の利用規約に注意が必要です。
A3: 規約を解説した文書の「表現」を無断でコピーすれば著作権侵害になる可能性があります。一方で、規約そのもの(手順・方法)を参考にして自分で同じ機能を実装すること自体は著作権侵害には当たりませんが、契約や標準の利用規約に注意が必要です。
関連キーワード: 著作権、著作物、取扱説明書、プログラム、プログラミング言語、通信プロトコル、意匠権、保護範囲、表現とアイデア

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