ITパスポート 2012年 春期 問63
問題文
PCの補助記憶装置であるハードディスク装置の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:CD-ROM装置に比べて読み書きの速度は遅い。
イ:主記憶装置としても利用される。
ウ:データの保持に電力供給が必要である。
エ:ランダムアクセスが可能である。(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
PCの補助記憶装置であるハードディスク装置の説明【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題の正解は選択肢エです。
ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive、サービスのための機械式ディスクにデータを記録する補助記憶装置)は、ディスク上の任意の位置に直接移動して読み書きできます。これを「ランダムアクセス」と呼びます。ランダムアクセスは、テープのように先頭から順番に読まなければならない「シーケンシャルアクセス」と対比されます。したがって「ランダムアクセスが可能である」は正しい性質です。
ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive、サービスのための機械式ディスクにデータを記録する補助記憶装置)は、ディスク上の任意の位置に直接移動して読み書きできます。これを「ランダムアクセス」と呼びます。ランダムアクセスは、テープのように先頭から順番に読まなければならない「シーケンシャルアクセス」と対比されます。したがって「ランダムアクセスが可能である」は正しい性質です。
(補助記憶装置とは、電源を切ってもデータが残る「不揮発性」の収納場所で、主にファイルやプログラムを長期保存する装置を指します。主記憶装置はRAM(Random Access Memory:主記憶、揮発性で高速)です。)
解法ステップ
- 問題文の「補助記憶装置」の意味を確認する。→ 不揮発性で長期保存する装置(HDD、SSD、CDなど)。
- 各選択肢について、補助記憶装置としての性質(速度、用途、電源依存、アクセス方式)と照らし合わせる。
- ランダムアクセスの定義(任意の位置に直接アクセスできる)を元に、どの選択肢が当てはまるか判断する。
- 結論:ランダムアクセスが可能である選択肢が正しい(エ)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CD-ROM装置に比べて読み書きの速度は遅い。
→ 誤り。一般的にHDDは光ディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)よりも読み書き速度が速いです。CD-ROMは光学メディアで回転とレーザー読み取りが必要で、伝送速度はHDDより遅いことが多いです(ただし世代や規格によって速度差は変わりますが、基本的な比較としてはHDDの方が高速です)。 -
イ: 主記憶装置としても利用される。
→ 誤り。主記憶装置(RAM:Random Access Memory)はCPUが処理中に直接使う高速で揮発性(電源を切ると消える)なメモリです。HDDは補助記憶(セカンダリストレージ)であり、主記憶の代わりにはなりません。用途と特性が異なります。 -
ウ: データの保持に電力供給が必要である。
→ 誤り。HDDは不揮発性で、電源を切ってもディスクに書き込んだデータは保持されます。電力は動作(読み書き)に必要ですが、データ保持自体に常時電力は必要ありません。 -
エ: ランダムアクセスが可能である。
→ 正しい。先述の通り、HDDはヘッドを目的のトラックに移動させて直接読み書きできるためランダムアクセスが可能です。
よくある誤解
-
「HDDは電源を切るとデータが消える」と考える誤解
- 誤りです。HDDは不揮発性で、電源を切ってもデータは残ります。混同しやすいのはRAM(主記憶)で、こちらは電源を切ると消えます。
-
「ランダムアクセス=高速」と考える誤解
- ランダムアクセスが可能でも、ランダムに小さなデータを多数回読み書きすると遅くなることがあります。HDDは機械的なヘッド移動(シーク)や回転待ち(回転遅延)があるため、ランダムI/Oは連続(シーケンシャル)I/Oより遅くなることがあります。
-
「CD-ROMより常に遅い」との誤解
- 一般的にHDDはCD-ROMより高速です。速度は規格や世代によりますが、HDDの方が実用上速いケースが多い点を理解してください。
補足コラム
- ランダムアクセスのイメージ例:書類棚(ランダムアクセス)とフィルムリール(シーケンシャルアクセス)
- 書類棚なら目的のファイルを直接取り出せます(ランダム)。フィルムリールは先頭から順に再生しないと中間の部分に到達しにくい(シーケンシャル)。
- HDDの性能を決める主な要素
- シークタイム:ヘッドが目的トラックに移動する時間(ミリ秒)。
- 回転遅延:ディスクの回転を待つ時間(RPMで決まる)。
- 転送速度:一度読み書きが始まってからのデータ転送速度(MB/s)。
- SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)との違い
- SSDは半導体メモリを使い可動部がないため、シークや回転遅延がなくランダムアクセスが非常に速いです。HDDと同じく不揮発性です。
FAQ
Q. HDDと主記憶(RAM)はどちらが速いですか?
A. 主記憶(RAM)ははるかに高速です。ただし揮発性なので電源を切るとデータは消えます。HDDは遅い代わりに安価で大容量の長期保存に向きます。
A. 主記憶(RAM)ははるかに高速です。ただし揮発性なので電源を切るとデータは消えます。HDDは遅い代わりに安価で大容量の長期保存に向きます。
Q. HDDは完全に機械式ですか?寿命はありますか?
A. HDDは磁気ディスクと可動ヘッドを使う機械的要素があります。機械部品の摩耗やディスクの劣化で故障する可能性があり、寿命があります。重要なデータはバックアップを取る習慣が必要です。
A. HDDは磁気ディスクと可動ヘッドを使う機械的要素があります。機械部品の摩耗やディスクの劣化で故障する可能性があり、寿命があります。重要なデータはバックアップを取る習慣が必要です。
Q. 「ランダムアクセス」と「ダイレクトアクセス」は同じ意味ですか?
A. 実務上よく同じ意味で使われることが多いです。どちらも任意の位置に直接移動して読み書きできる性質を指します。
A. 実務上よく同じ意味で使われることが多いです。どちらも任意の位置に直接移動して読み書きできる性質を指します。
関連キーワード: 補助記憶装置、ハードディスク、HDD、ランダムアクセス、主記憶装置、RAM、SSD、CD-ROM、シーケンシャルアクセス、シークタイム、回転遅延

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

