ITパスポート 2014年 秋期 問36
問題文
メールシステムに関するサービスマネジメントのPDCAサイクルのうち、C (Check)に該当するものはどれか。
選択肢
ア:メールシステムの応答時間を短縮するために、サーバ構成の見直しを提案した。
イ:メールシステムの稼働率などの目標値を設定し、必要な資源を明確にした。
ウ:メールシステムの障害回数や回復時間を測定して稼働率を算出し、目標値との比較を行った。(正解)
エ:メールシステムの設計内容に従って、ファイルの割当てなどのシステムのセットアップ作業を実施した。
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メールシステムのPDCA(C: Check)に該当するものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢ウ「メールシステムの障害回数や回復時間を測定して稼働率を算出し、目標値との比較を行った。」は、PDCAサイクルのC(Check:評価・検証)に該当します。
PDCAは次の4段階です。
PDCAは次の4段階です。
- Plan(計画): 目標や手順を決める。
- Do(実行): 計画に沿って作業を行う。
- Check(評価): 結果を測定・評価して、目標と照らし合わせる。
- Act(改善): 評価結果に基づき改善策を実施する。
選択肢ウは「測定して算出し、目標値と比較する」という評価の動作そのものです。したがってCに当たります。
解法ステップ
- 問題文で「C (Check)」が何を意味するかを確認する(=評価・測定)。
- 各選択肢の動詞に注目する。例:設定する/実行する/測定する/提案する。
- 「測定・算出・比較」といった行為が含まれる選択肢を探す。これがCheckに該当する。
- 該当する選択肢がウであることを確認する。
短く言うと、「測る・評価する」→ Check。選択肢ウが該当します。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「応答時間を短縮するために、サーバ構成の見直しを提案した。」
→ これは改善策の提案です。評価の後に行う「改善(Act)」や改善案の立案に近い行為で、CではなくA(Act)に相当します。 -
イ: 「稼働率などの目標値を設定し、必要な資源を明確にした。」
→ 目標設定や資源計画は計画段階です。PDCAのP(Plan)に当たります。 -
ウ: 「障害回数や回復時間を測定して稼働率を算出し、目標値との比較を行った。」
→ 測定と評価を行っており、まさにCheckです。稼働率(可用性)の算出例は下の補足参照。 -
エ: 「設計内容に従って、ファイルの割当てなどのシステムのセットアップ作業を実施した。」
→ 実際に作業を行う段階なので、Do(実行)に該当します。
よくある誤解
-
「提案=Check」と思う誤解
- 提案や見直しの提示は改善(Act)や計画(Plan)に近い動作です。Checkはまず現状を測る・評価することです。
-
「目標を決めることをCheckだと考える」
- 目標設定はPlanです。Checkはその目標に対する実績を測る段階です。
-
「測定と改善が混ざっている選択肢をどう判断するか分からない」
- 文章の中心動詞(何をしたか)を見てください。「測定した」「算出した」「比較した」があればCheckと考えます。改善や実行が主体なら別段階です。
補足コラム
稼働率(可用性)の基本的な計算式は次のとおりです。
稼働率(%) =
稼働率(%) =
例:1か月(30日 = 720時間)で障害時間が2時間なら、
稼働率 = 。
SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)ではこの稼働率を基に目標(例:99.9%)を定めます。Checkでは実際の稼働率とSLA目標を比較して、目標未達なら改善(Act)へつなげます。
稼働率 = 。
SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)ではこの稼働率を基に目標(例:99.9%)を定めます。Checkでは実際の稼働率とSLA目標を比較して、目標未達なら改善(Act)へつなげます。
簡単な監視例(概念): 障害発生回数や回復時間をログで記録し、定期的に集計して稼働率を算出・可視化します。集計結果をダッシュボードで確認するのが実務ではよくある流れです。
FAQ
Q1: 計測と改善が1文で書かれている場合、どちらを優先しますか?
A1: 文章をよく読み、主語の動作(何をしたか)を判断します。Checkを示す語(測定・算出・比較)が主体ならCheckです。改善アクションが主体ならActです。
A1: 文章をよく読み、主語の動作(何をしたか)を判断します。Checkを示す語(測定・算出・比較)が主体ならCheckです。改善アクションが主体ならActです。
Q2: 稼働率の計算で「障害回数」と「回復時間」はどう使うのですか?
A2: 障害回数は頻度の指標、回復時間はダウンタイムの合計を出すために使います。稼働率はダウンタイム(回復時間の合計)を総稼働時間から引いて算出します。
A2: 障害回数は頻度の指標、回復時間はダウンタイムの合計を出すために使います。稼働率はダウンタイム(回復時間の合計)を総稼働時間から引いて算出します。
Q3: 「応答時間を短縮する提案」はどの段階に入りますか?
A3: 提案自体はAct(改善)または次のPlan(新たな計画作成)に相当します。提案を実行するのはDoです。
A3: 提案自体はAct(改善)または次のPlan(新たな計画作成)に相当します。提案を実行するのはDoです。
関連キーワード: PDCA、Check、稼働率、可用性、SLA、サービスマネジメント、監視、応答時間

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