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ITパスポート 2014年 春期 12


問題文

QRコードの特徴として、適切なものはどれか。

選択肢

漢字を除くあらゆる文字と記号を収めることができる。
収納できる情報量はバーコードと同等である。
上下左右どの方向からでも、コードを読み取ることができる。(正解)
バーコードを3層積み重ねた2次元構造になっている。

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回転対応のQRコード【ITパスポート解説】

正解の理由

QRコード(Quick Response:すばやく読み取れる2次元コード)は、図形の中に「位置検出パターン(位置検出用の大きな四角)」などの目印を持ちます。これにより、読み取り装置はコードの向き(回転角)やスケールを判定して補正できます。さらに誤り訂正(リードソロモン符号:誤りを検出・復元する技術)を持つため、回転したり一部が汚れていても読み取れることが多いです。したがって、選択肢の中では 「上下左右どの方向からでも、コードを読み取ることができる。」が適切です。

解法ステップ

  1. QRコードの基本特徴を思い出す:2次元(マトリクス)形式で、位置検出パターンや誤り訂正を持つ点。
  2. 各選択肢と照らし合わせる:
    • 向き(回転)に関する記述があれば、位置検出パターンによる補正が可能な点を根拠に判断。
    • 文字種や容量に関する記述は、QRの符号化モードや容量上限を確認して判断。
    • 構造に関する記述は、「積み重ねたバーコード」といった誤解がないかを確認。
  3. 最も仕様に合う記述を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「漢字を除くあらゆる文字と記号を収めることができる。」
    • 誤り。QRコードは「漢字モード(Shift_JISに基づく)」を含む複数の符号化モードを持ち、漢字も格納できます。したがって「漢字を除く」は不正確です。
  • イ: 「収納できる情報量はバーコードと同等である。」
    • 誤り。一次元バーコード(例えばJANコード)は数字中心で容量が小さい一方、QRコードは2次元で格納密度が高く、同じスペースでより多くの情報(数千桁の数字や数千バイトのデータ)を格納できます。従って同等ではありません。
  • : 「上下左右どの方向からでも、コードを読み取ることができる。」
    • 正しい。位置検出パターンなどにより回転や傾きを検出・補正できるため、向きを気にせず読み取りやすい設計です(任意の回転角度にも対応します)。
  • エ: 「バーコードを3層積み重ねた2次元構造になっている。」
    • 誤り。QRコードは「白黒のセルが並ぶマトリクス(二次元の格子)」であり、単にバーコードを層にした構造ではありません。バーコードの積層型(例えば「Stacked」形式)とは別の設計思想です。

よくある誤解

  • 「QRは90度刻みでしか読めない」
    • 実際は位置検出パターンで任意の回転角を検出・補正できます。90度刻みだけに限定されません。
  • 「QRは無限に大きなデータを入れられる」
    • 容量には上限があります(バージョンや誤り訂正レベルによる)。用途に応じて適切なサイズ(バージョン)を選びます。
  • 「QRとバーコードは同じものの別形態」
    • 目的や設計が異なります。一次元バーコードは横一列で読み取り方向が限定されやすく、QRは2次元で高密度・誤り訂正・向き補正を持ちます。

補足コラム

  • 主な構成要素:
    • 位置検出パターン(大きな三つの四角):向きと位置を決める目印。
    • 位置合わせ(アライメント)パターン:大きなコードでの歪み補正を助ける小さなマーク。
    • タイミングパターン:セルの列・行を整える線状の目印。
    • 形式情報・バージョン情報:誤り訂正レベルやマスクパターン情報など。
  • 誤り訂正(リードソロモン符号)によって、一部の欠損や汚れがあっても復元できる確率が高まります。誤り訂正レベルはL, M, Q, H の4段階があり、レベルが高いほど復元能力は上がりますが、格納効率は下がります。
  • 実用例:名刺のURL、商品情報、決済リンクなど。向きや多少の汚れを気にせず使えるのが利点です。

FAQ

Q: QRコードはどれくらいの情報を入れられますか?
A: バージョン(大きさ)と誤り訂正レベルで変わります。最大では数千桁の数字、数千バイトのバイナリ、数千文字の英数字が可能です。ただし実務では読み取り性を考えて必要十分なサイズを選びます。
Q: スマホで斜めや回転させても読めますか?
A: はい。位置検出パターンと画像処理で回転や傾き、遠近の補正が行われ、多くの場合問題なく読めます。
Q: QRコードと似た2次元コードはありますか?
A: はい。例えばDataMatrixやPDF417などがあります。用途や容量、実装環境によって使い分けられます。

関連キーワード: QRコード、2次元コード、位置検出パターン、誤り訂正(リードソロモン)、アライメントパターン、符号化モード、バーコード比較
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