ITパスポート 2014年 春期 問53
問題文
DoS攻撃によってサーバが受ける直接的な被害はどれか。
選択肢
ア:暗号化してあるデータが解読される。
イ:管理者用パスワードが変更される。
ウ:コンピュータウイルスに感染する。
エ:サービスの提供が阻害される。(正解)
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DoS攻撃によってサーバが受ける直接的な被害はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
DoS攻撃とは、DoS(Denial of Service:サービス拒否攻撃)で、目的は特定のサービスを利用できなくすることです。サーバ(サービスを提供するコンピュータ)に大量のアクセスや要求を送り、処理能力や回線を使い果たして正規の利用者がサービスを受けられない状態にします。したがって、直接的な被害は「サービスの提供が阻害される」です。ここで正しい選択肢は エ の「サービスの提供が阻害される」です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:今回は「DoS攻撃」と「サーバが受ける直接的な被害」。
- DoSの定義を思い出す:DoS = Denial of Service(サービス拒否)。目的は「サービスを止める」こと。
- 選択肢と照らし合わせる:DoSが直接行うことはサービスの停止・妨害なので、該当する選択肢を選ぶ。
- 残りの選択肢がDoSの直接的な結果かどうかを確認して除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 暗号化してあるデータが解読される。
暗号化の解読は「秘密を盗む」行為で、主に機密性(Confidentiality)に関する攻撃です。DoSはデータの読み取りや解読を目的としないため直接の被害ではありません。 -
イ: 管理者用パスワードが変更される。
パスワードの変更は不正アクセスや権限の奪取(Integrity:完全性、Authentication:認証の侵害)によって起こることです。DoSは権限奪取ではなく、サービスの妨害が目的です。 -
ウ: コンピュータウイルスに感染する。
ウイルス感染はマルウェア(悪意あるソフト)による被害で、別の攻撃手法です。DoS攻撃の手口としてボットネット(多数の感染端末を遠隔操作する仕組み)が使われることはありますが、「サーバが直接ウイルスに感染する」わけではありません。DoSの直接被害はサービス停止です。 -
エ: サービスの提供が阻害される。
DoSの目的・効果そのものです。大量の要求で処理が追いつかず、正規ユーザがサービスを利用できなくなります。
よくある誤解
-
「DoSはデータを盗む攻撃だ」
誤りです。DoSは可用性(Availability:利用可能性)を奪う攻撃で、データの窃取は目的ではありません。ただし、別攻撃と組み合わせられることはあります。 -
「DoSはコンピュータを壊す(物理的破損)」
通常はソフトウェアやサービスが利用不能になるだけで、物理的に破壊するわけではありません。復旧作業や信用損失が問題になります。 -
「DoS = DDoSではない」
用語としてDoSは単一の攻撃源、DDoS(Distributed Denial of Service:分散型サービス拒否)は複数の攻撃源から行う形態を指します。影響の本質(サービスが止まる)は同じです。
補足コラム
- 実例:2016年のDyn社に対する攻撃では、IoT機器を集めたボットネット(ボットネット:感染した多数の端末を遠隔操作する仕組み)を使って大規模なDDoSを行い、多数のウェブサービスが利用できなくなりました。
- 対策の例:負荷分散(ロードバランサ)、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)、レート制限(一定時間内の接続数を制限する)、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)、異常トラフィック検出など。クラウドサービスでは自動でスケールしてある程度緩和する仕組みもあります。
- 覚え方のコツ:「DoS = Denial of Service → サービス拒否 → サービスが止まる」と覚えると選択肢と照らしやすいです。
FAQ
Q: DoSとDDoSは何が違いますか?
A: DoSは単一の攻撃元からの攻撃、DDoSは多数の攻撃元(分散)から同時に行う攻撃です。規模や検知の難しさが異なりますが、目的は同じで「サービスを止める」ことです。
A: DoSは単一の攻撃元からの攻撃、DDoSは多数の攻撃元(分散)から同時に行う攻撃です。規模や検知の難しさが異なりますが、目的は同じで「サービスを止める」ことです。
Q: DoS攻撃でデータが消えることはありますか?
A: 通常は消えません。サービスが利用できなくなる(応答しない・遅い)が主です。ただし、攻撃に伴うシステム障害や復旧失敗で二次的にデータに影響が出るリスクはゼロではありません。
A: 通常は消えません。サービスが利用できなくなる(応答しない・遅い)が主です。ただし、攻撃に伴うシステム障害や復旧失敗で二次的にデータに影響が出るリスクはゼロではありません。
Q: 個人ができる簡単な対策はありますか?
A: 個人なら最新の機器ファームウェア更新や不要なサービスの停止、ルータや端末のセキュリティ設定を行い、自分の機器がボット化して他人への攻撃に使われないようにすることが重要です。
A: 個人なら最新の機器ファームウェア更新や不要なサービスの停止、ルータや端末のセキュリティ設定を行い、自分の機器がボット化して他人への攻撃に使われないようにすることが重要です。
関連キーワード: DoS攻撃、サービス拒否、DDoS、ボットネット、サービス停止、可用性

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