ITパスポート 2015年 秋期 問16
問題文
情報を活用できる環境や能力の差によって、待遇や収入などの格差が生じることを表すものはどれか。
選択肢
ア:情報バリアフリー
イ:情報リテラシ
ウ:ディジタルディバイド(正解)
エ:データマイニング
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情報を活用できる環境や能力の差によって、待遇や収入などの格差が生じることを表すものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問は「情報を活用できる環境や能力の差によって、待遇や収入などの格差が生じること」を問うています。これは英語で「digital divide(デジタルの分断)」を指す概念です。日本語では「ディジタルディバイド(digital divide:情報や通信技術へのアクセスや利用能力の差による格差)」と呼びます。環境(通信回線や端末の有無)や能力(情報を使いこなす力)の差が、仕事の機会・待遇・収入に直結する点がまさにこの用語の定義です。したがって、正答は ウ のディジタルディバイドです。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを拾う: 「情報を活用できる環境や能力の差」「待遇や収入などの格差」。
- 各選択肢の意味を短く確認する:
- 情報バリアフリー:情報を誰でも利用しやすくする取り組み
- 情報リテラシー(情報リテラシ):情報を扱う能力
- ディジタルディバイド:情報・通信の利用に関する格差
- データマイニング:大量データから有益な規則を抽出する技術
- 「格差が生じること」を説明する語を選ぶ。上の説明と合致するのは ウ(ディジタルディバイド)であると判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 情報バリアフリー
情報バリアフリー(情報を障害者や高齢者でも使いやすくする考えや技術)は「格差をなくすための対策」に近い概念であり、問題文の「格差が生じること」を表す語ではありません。よって不正解。 -
イ: 情報リテラシ(情報リテラシー)
情報リテラシー(information literacy:情報を探し、評価し、活用する能力)は「個人の能力そのもの」を指します。能力の差があると格差につながりますが、設問は「差によって格差が生じること」を問うており、その現象を表す言葉はディジタルディバイドです。したがって単に能力を表すイは不適切です。 -
ウ: ディジタルディバイド
ディジタルディバイド(digital divide:情報アクセスや利用能力の差による社会・経済的な格差) は、まさに設問の意味に一致します。インターネットやパソコンが使えるか、デジタル技術を使いこなせるかの差が、雇用機会や収入の差につながる現象を指します。よって正解です。 -
エ: データマイニング
データマイニング(data mining:大量のデータから規則や傾向を見つける技術)は分析手法であり、格差そのものを表す語ではありません。従って不正解です。
よくある誤解
-
「ディジタルディバイドは単にインターネットの有無だけ」
→ インターネット接続は重要ですが、機器の有無、速度、利用時間、そして情報を理解・活用する能力(情報リテラシー)も含まれます。つまり「アクセス」と「能力」の両面が重要です。 -
「高齢者だけの問題」
→ 年齢による差は一因ですが、地域(都市と地方)、所得、教育、障害の有無、仕事の種類などでも生じます。社会全体の問題です。 -
「情報バリアフリーと同じもの」
→ 情報バリアフリーは利用しやすくする対策や配慮を指します。一方ディジタルディバイドは「生じている格差そのもの」を表す言葉です。目的語と現象の違いを区別しましょう。
補足コラム
ディジタルディバイドを縮めるための取り組みを「デジタルインクルージョン(digital inclusion:全ての人がデジタル社会に参加できるようにすること)」と呼びます。具体的な対策例:
- インフラ整備(光回線やモバイル通信の普及)
- 端末支給や低価格化(スマホ・PCを手に入れやすくする)
- 無料の学習支援・講座(情報リテラシー教育)
- 公共施設での接続サービス(図書館や市役所でのWi‑Fi)
職場では、デジタルツールの導入時に研修を行うことが、待遇差を減らす実務的な対策になります。
覚え方のヒント:「divide(分ける)」→「分断による差」→ ディジタルディバイド = デジタルの分断(情報格差)とイメージすると覚えやすいです。
FAQ
Q1. 情報リテラシーが高ければディジタルディバイドはなくなる?
A1. 一部は解消しますが、端末や通信環境が無ければ意味がありません。環境と能力の両方が必要です。
A1. 一部は解消しますが、端末や通信環境が無ければ意味がありません。環境と能力の両方が必要です。
Q2. データマイニングは格差を生む技術ですか?
A2. 直接は違います。ただし、データ活用の能力や資源がある企業や個人が有利になることで、間接的に不均衡に寄与する場合はあります。
A2. 直接は違います。ただし、データ活用の能力や資源がある企業や個人が有利になることで、間接的に不均衡に寄与する場合はあります。
Q3. 「デジタルデバイド」と「ディジタルディバイド」は同じ意味ですか?
A3. はい。同じ意味で、表記の揺れ(デジタル vs ディジタル、デバイド vs ディバイド)があります。
A3. はい。同じ意味で、表記の揺れ(デジタル vs ディジタル、デバイド vs ディバイド)があります。
関連キーワード: ディジタルディバイド、デジタルデバイド、情報格差、情報リテラシー、情報バリアフリー、データマイニング、デジタルインクルージョン

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