ITパスポート 2015年 秋期 問18
問題文
マーケティングにおけるセグメンテーションとして、消費者を、商品購入に対する態度で分類することがある。オピニオンリーダと呼ばれる消費者の商品購入に対する態度として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:商品が普及した後に、その商品に関する自分の評価を友人や知人に伝える。
イ:商品の購入を決めるに当たって、友人の評価や世間の評判を参考にする。
ウ:新商品の販売開始を待って、友人や知人に先駆けて入手することに意欲を燃やす。
エ:新商品を販売初期の段階で購入し、その商品に関する情報を友人や知人に伝える。(正解)
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セグメンテーションとオピニオンリーダーの態度【ITパスポート 解説】
正解の理由
マーケティングでの「セグメンテーション(Segmentation:市場を似た特徴ごとに分けること)」の中で、消費者を「商品購入に対する態度」で分類するとき、オピニオンリーダー(opinion leader:周囲の人の意見や行動に影響を与える人)は、早い段階で商品を購入して周囲に情報を伝える行動を取ります。選択肢の中では、販売初期に購入して情報を友人・知人に伝える行動を示す エ が、オピニオンリーダーの典型的な態度に当てはまります。つまり、早めに試してその情報を広めることで他者の購買判断に影響を与える点が正解の根拠です。
解法ステップ
- 「オピニオンリーダー」の意味を確認する(誰に影響を与える人か)。
- 各選択肢が「早く購入するか」「他者に情報を伝えるか」のどちらを示しているかを判定する。
- 「両方(早く購入する+情報を伝える)」を満たす選択肢を正解とする。
- 条件が片方しか満たさないものは除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 商品が普及した後に、その商品に関する自分の評価を友人や知人に伝える。
→ 商品が広まった「後」の行動です。普及後に評価を伝えるのは後期の消費者(例:後期多数派や遅滞者)に近く、オピニオンリーダーの特徴(早期に影響を与える)とは合いません。 -
イ: 商品の購入を決めるに当たって、友人の評価や世間の評判を参考にする。
→ 他人の意見に頼る「フォロワー(追従者)」の行動です。オピニオンリーダーは逆に他人に影響を与える側なので、この選択肢は不適切です。 -
ウ: 新商品の販売開始を待って、友人や知人に先駆けて入手することに意欲を燃やす。
→ 「先に入手しようとする」という点はオピニオンリーダーに近いですが、ここでは情報を周りに伝える行為が明示されていません。自分が先に入手するだけでは、必ずしも周囲に影響を与えるオピニオンリーダーとは言えません。 -
エ: 新商品を販売初期の段階で購入し、その商品に関する情報を友人や知人に伝える。
→ 「早期購入」と「情報を伝える」の両方を満たします。これがオピニオンリーダーの典型的な振る舞いの記述であり、正解です(上で述べた理由参照)。
よくある誤解
- 誤解1: 「オピニオンリーダー=いつも最初に買う人」と思う。
→ 実際には「早く買って、かつ他者に意見や情報を伝える」人が該当します。単に早く買うだけでは不十分です。 - 誤解2: 「SNSでフォロワーが多ければ必ずオピニオンリーダー」というわけではない。
→ オンラインで影響力があっても、特定の分野で信頼され情報を求められること(専門性や信頼性)が重要です。
補足コラム
イノベーション普及論(Rogersの理論)では、市場の消費者を「イノベーター(革新者)」「先駆者(early adopters:ここにオピニオンリーダーが多い)」「前期多数派」「後期多数派」「遅滞者」に分けます。マーケティングでは、製品の初期段階で先駆者やオピニオンリーダーに試してもらい、口コミや評価を通じて一般消費者に広げてもらう戦略がよく使われます。実務ではサンプル提供や製品レビュー依頼、イベント招待などで彼らを狙います。
FAQ
Q1: オピニオンリーダーとインフルエンサーは同じですか?
A1: 似ていますが完全に同じではありません。インフルエンサーはSNSで影響力がある人を指すことが多く、オピニオンリーダーはオンライン・オフライン問わず「他人の意見や行動に影響を与える人」を広く指します。信頼性や専門性の有無で区別されることがあります。
A1: 似ていますが完全に同じではありません。インフルエンサーはSNSで影響力がある人を指すことが多く、オピニオンリーダーはオンライン・オフライン問わず「他人の意見や行動に影響を与える人」を広く指します。信頼性や専門性の有無で区別されることがあります。
Q2: どうやって社内でオピニオンリーダーを見つけますか?
A2: 周囲から相談を受ける人、情報を先に試して周囲に勧める人、同僚の購買に影響を与える人が目安です。観察や小規模な試用キャンペーンで分かります。
A2: 周囲から相談を受ける人、情報を先に試して周囲に勧める人、同僚の購買に影響を与える人が目安です。観察や小規模な試用キャンペーンで分かります。
Q3: 「早く買う」ことだけが評価基準にならないのはなぜですか?
A3: 影響力の本質は「他者への情報伝達とその説得力」です。早く買うだけで情報共有や評価をしなければ、他人の購買行動に影響を与えられません。
A3: 影響力の本質は「他者への情報伝達とその説得力」です。早く買うだけで情報共有や評価をしなければ、他人の購買行動に影響を与えられません。
関連キーワード: セグメンテーション、オピニオンリーダー、購買行動、イノベーション普及論、マーケティング戦略

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