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ITパスポート 2015年 春期 16


問題文

RFPを作成する目的として、最も適切なものはどれか。

選択肢

開発を委託する場合の概算委託額をベンダに提示する。
将来のシステム開発に向けて、最適な先進技術に関する情報を入手する。
内製、開発の委託、製品の購入といった調達手続を標準化する。
ベンダに提案書の提示を求め、発注先を適切に選定する。(正解)

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RFPを作成する目的として、最も適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、ベンダ(業者)に対して「解決方法の提案」を求める文書です。つまり、どのようにシステムを作るか、スケジュールや価格、実施体制、技術的なアプローチなどを含めた提案書の提出を求め、それらを比較して発注先を決めるために使います。したがって「ベンダに提案書の提示を求め、発注先を適切に選定する」という内容の選択肢、すなわち が正解です。
(補足:RFP は英語の Request for Proposal の略で、日本語では「提案依頼書」と言います)

解法ステップ

  1. RFP の定義を思い出す:RFP = 提案依頼書 → ベンダに「提案」を求める文書で、比較・選定が目的。
  2. 各選択肢を RFP の定義に当てはめる。
    • 提案を求めて「発注先を選ぶ」なら該当。
    • 「情報を入手する」や「金額だけ提示する」「手続を標準化する」は別の文書や目的。
  3. 該当する選択肢を選ぶ:提案を求め、発注先を選定する

選択肢別の誤答解説

  • ア: 開発を委託する場合の概算委託額をベンダに提示する。
    • 誤り。金額(見積り)を主目的にするなら RFQ(Request for Quotation:見積依頼書)が適切です。RFQ は価格比較が目的で、仕様が明確な場合に使います。RFP は価格だけでなく提案内容や方法・体制も評価します。
  • イ: 将来のシステム開発に向けて、最適な先進技術に関する情報を入手する。
    • 誤り。技術情報の収集が目的なら RFI(Request for Information:情報提供依頼書)が適切です。RFI は市場調査や技術調査で使い、具体的な発注を前提にしないことが多いです。
  • ウ: 内製、開発の委託、製品の購入といった調達手続を標準化する。
    • 誤り。これは「調達方針」や「調達プロセスの標準化(SOP:Standard Operating Procedure)」の話であり、RFP の直接の目的ではありません。RFP は特定の案件でベンダ提案を得て選ぶためのツールです。
  • エ: ベンダに提案書の提示を求め、発注先を適切に選定する。
    • 正しい。RFP は「提案を求める」ことで複数の提案を比較し、最適な発注先を選ぶために作成します。

よくある誤解

  1. 「RFPは単なる見積依頼(価格のみ)だ」
    • 誤解です。価格は重要ですが、RFP は提案内容(設計方針、スケジュール、体制、品質管理方法など)全体を比較するための文書です。
  2. 「RFPに細かい仕様を書かなければならない」
    • 部分的に誤り。必要な要件(何を達成したいか)は明確に示す必要がありますが、ベンダの創意工夫を引き出すために「ある程度の自由度」を与えることもあります。過度に詳細化すると提案の比較が難しくなることもあります。
  3. 「RFPを出したら必ずそのベンダに発注するものだ」
    • 誤解です。RFPは比較・選定のための手段であり、提案内容次第で発注しない(中止)こともあります。

補足コラム

RFI / RFP / RFQ の違いは調達の流れで覚えるとわかりやすいです。順に使うケースが多いです。
  • RFI(Request for Information:情報提供依頼書) → 市場や技術を調査するために情報を集める。
  • RFP(Request for Proposal:提案依頼書) → 解決方法を提案してもらい、発注候補を選ぶ。
  • RFQ(Request for Quotation:見積依頼書) → 仕様が固まった後、価格見積りを取得する。
簡単なRFPの構成例(抜粋):
  • 背景と目的
  • 求める機能(要件)や制約
  • 評価基準(価格、技術力、納期、体制など)
  • 提案書の形式と提出期限
  • 契約条件の概要 この構成を押さえておくと、どの情報をベンダに求めるべきかが明確になります。

FAQ

Q1. RFPに予算(概算費用)を書いてもいいですか?
A1. 書いても差し支えありません。予算を示すことで現実的な提案を得やすくなります。ただし、示すとベンダの提案がその枠に合わせたものになりやすい点に注意してください。
Q2. 小規模案件でもRFPは必要ですか?
A2. 規模が小さく、要件が明確でベンダ候補が限定される場合は簡易な仕様書+見積り依頼(RFQ)で十分なこともあります。提案の比較や複数案を検討したい場合はRFPが有効です。
Q3. RFPと仕様書(要件定義書)は同じですか?
A3. 完全に同じではありません。仕様書は実装すべき詳細な要件を書く文書。RFPは提案を引き出すための文書で、必ずしもすべての実装詳細を決めずに提案の自由度を残すことがあります。

関連キーワード: RFP, RFI, RFQ, 調達, ベンダ選定, 提案依頼書, 見積依頼書, 調達プロセス, 要件定義
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