ITパスポート 2016年 秋期 問25
問題文
図によって表される企業の組織形態はどれか。

選択肢
ア:事業部制組織
イ:社内ベンチャ組織
ウ:職能別組織(正解)
エ:マトリックス組織
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図によって表される企業の組織形態はどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
図は社長(最高責任者)が頂点に一人おり、その下に水平に並んだ「研究開発」「製造」「販売」「総務・人事」「経理・財務」といった機能ごとの部門が直接ぶら下がっている構造を示しています。これは部門が「機能(=同じ仕事の種類)」で分かれている典型的な形です。したがって、選択肢の中ではウの職能別組織(職務や専門性ごとに分ける組織)が当てはまります。
補足:職能別組織とは「機能(ファンクション)」ごとに人と仕事を集める組織形態です。たとえば「営業」「開発」「経理」といった職能単位で部門が作られます。
解法ステップ
- 図の構造を観察する
- 社長が頂点に一人。そこから一本で下に伸び、左右に分岐して複数の箱が横並びでぶら下がっている。
- 各箱のラベルを見る
- 「研究開発」「製造」「販売」「総務・人事」「経理・財務」→ どれも「何をするか(機能)」を示す語である。
- 組織の分け方を判定する
- 機能(や職務)で分けられている → 職能別組織。
- 製品別や地域別なら事業部制、プロジェクトと機能の二重線があればマトリックス、独立採算で小さな単位なら社内ベンチャが該当する。図は該当しない。
- 結論
- 図は機能別に集約された構造なので、ウ(職能別組織)が正しい。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 事業部制組織
- 事業部制は「製品ライン」や「顧客/地域」ごとに独立した部門(研究・製造・販売などを一つの事業部内に持つことが多い)に分けます。図のように同じ機能が横並びで並ぶのではなく、例えば「製品A部」「製品B部」といったまとまりが見えるはずです。図はこれに該当しません。
-
イ: 社内ベンチャ組織
- 社内ベンチャ(内部で新規事業を小規模に立ち上げる仕組み)は、通常は独立性の高い小さなチームやプロジェクト群で、図のような上から一直線にぶら下がる標準的な部門配置とは異なります。図は典型的な機能別の常設部門を示しています。
-
ウ: 職能別組織
- 正答。理由は上記。「研究開発」「製造」「販売」などが機能名だからです。
-
エ: マトリックス組織
- マトリックス組織は「機能(縦)とプロジェクトや製品(横)の両方で指揮系統が交差する」ため、二重の指揮系統(矢印や二重線、点線での報告経路)が示されることが多いです。図は単一の垂直→水平の一本の流れで、二重指揮の痕跡がありません。
よくある誤解
-
「箱が横に並んでいる=事業部制」と考えるミス
- 横並びか縦並びかではなく、何でカテゴリー分けされているか(機能か製品か)がポイントです。機能名なら職能別組織です。
-
矢印や線の種類を見落とす
- マトリックスは通常、二重の報告線(実線と点線など)で表されます。単純な一本の接続なら単一の指揮系統(職能別など)を示します。
-
部門名の意味を誤読する
- 例えば「販売」を見て「これは独立した事業の名前だ」と誤解する場合があります。販売は機能名なので職能別です。
補足コラム
職能別組織の長所と短所(覚え方)
- 長所
- 専門性が高まりやすい(同じ仕事をする人が集まるためノウハウがたまりやすい)。
- 管理が単純でトップの意思決定が集約しやすい。
- 短所
- 部門間の連携が弱くなりがち(縦割り)。
- 事業や製品横断のスピードが遅くなる場合がある。
覚え方:「専門(職能)を深めるが、横の連携が薄くなる」
どんな会社で使われるか
- 小〜中規模で業務が明確に分かれている企業、専門性を重視したい場面でよく使われます。一方で、多様な製品群や市場を持つ大企業は事業部制やマトリックスに移行することが多いです。
FAQ
Q1. 「水平に並んでいる=何か特別な意味がありますか?」
A1. 水平に並ぶのは同じ階層(同列)の部門を示すだけです。重要なのは「何で分かれているか(機能か製品か)」です。
A1. 水平に並ぶのは同じ階層(同列)の部門を示すだけです。重要なのは「何で分かれているか(機能か製品か)」です。
Q2. マトリックス組織は図だけで見分けられますか?
A2. はい。マトリックスは通常、機能とプロジェクトの二方向に指示系統があるため、二重の線や点線、複数の上長が示されます。図にそのような描き方がなければマトリックスとは言いません。
A2. はい。マトリックスは通常、機能とプロジェクトの二方向に指示系統があるため、二重の線や点線、複数の上長が示されます。図にそのような描き方がなければマトリックスとは言いません。
Q3. 職能別組織はどんな場面で不利になりますか?
A3. 部門間で協力して製品を早く出す必要があるときなど、横の連携が重要な場合に不利になりやすいです。
A3. 部門間で協力して製品を早く出す必要があるときなど、横の連携が重要な場合に不利になりやすいです。
関連キーワード: 組織形態、職能別組織、事業部制、マトリックス組織、組織図、社長、部門、内部組織、組織設計

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