ITパスポート 2017年 秋期 問06
問題文
社内でPDCAサイクルを継続的に適用するという方法によって、製造部門における歩留りの向上を実現した。この事例が示すような業務改善の考え方を示す用語はどれか。
選択肢
ア:ASP
イ:BPM(正解)
ウ:BPO
エ:SFA
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社内でPDCAサイクルを継続的に適用して歩留り向上を実現した事例の用語はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題文では「PDCAサイクルを継続的に適用することで業務(製造)の改善を行い、歩留りが向上した」とあります。これは業務の流れ(プロセス)を継続的に管理し、改善する考え方を示しています。BPM(Business Process Management:業務プロセスの管理)はまさに「業務プロセスを可視化・監視・改善して効果を上げる」手法です。したがって選択肢の中では イ が正解になります。
(補足)
- PDCAは Plan-Do-Check-Act(計画・実行・確認・改善)の略で、継続的改善を表す循環です。BPMはこのような継続的サイクルを組み込んで業務改善を進めます。
解法ステップ
- 問題文から重要語を抜き出す
- 「PDCAサイクル」「継続的に適用」「業務改善」「製造部門の歩留り向上」
- 各選択肢の意味を確認する(初出時に意味を確認)
- ASP(Application Service Provider:アプリケーションを提供する事業者/方式)
- BPM(Business Process Management:業務プロセスの管理)
- BPO(Business Process Outsourcing:業務の外部委託)
- SFA(Sales Force Automation:営業支援の自動化システム)
- キーワードと選択肢を照合する
- 「継続的な業務プロセスの管理・改善」に合致するのは BPM
- よって イ を選ぶ
選択肢別の誤答解説
- ア: ASP(Application Service Provider:アプリケーションを提供する事業者/方式)
- 意味:ソフトウェアをインターネット経由で提供する形態や提供者を指します。業務プロセスの改善手法そのものではないので今回の文脈には合いません。
- イ: BPM(Business Process Management:業務プロセスの管理)
- 業務の流れを設計・可視化し、PDCAのような改善サイクルで継続的に改善する考え方です。製造での歩留り改善は典型的な適用例です。
- ウ: BPO(Business Process Outsourcing:業務の外部委託)
- 意味:業務を自社から外部の専門業者へ委託すること。業務改善の「手法」ではなく「誰が行うか(外注)」を示す選択肢なので不適切です。
- エ: SFA(Sales Force Automation:営業支援の自動化システム)
- 意味:営業活動を支援・自動化するツールや仕組み。営業分野に特化するため、製造の歩留り改善やPDCAの継続適用を表すものではありません。
よくある誤解
- 「PDCAをやっている=BPMだ」と短絡する誤解
- PDCAは改善の考え方(方法論)です。BPMは業務プロセス全体を管理・最適化するフレームで、PDCAを組み込むことが多い、という関係です。PDCAはBPMの一部とも言えますが、同義ではありません。
- 「BPOとBPMを混同する」
- BPOは業務を外部に委託すること、BPMは業務そのものを改善・管理することです。「委託して終わり」と「自社で管理して改善する」は目的・手段が異なります。
- 「ITツール(システム)=BPM」だと思う誤解
- BPMは考え方・手法です。ITのツール(BPMソフト)で支援されることが多いですが、まずはプロセス設計や運用ルールが重要です。
補足コラム
- 製造現場での「歩留り(ぶどまり)」は、投入した材料に対して良品として得られる割合を指します。歩留りを上げるには、原因解析、作業手順の見直し、教育、工程監視など複数の対策が必要です。BPMはこれらの「どの工程で何が起きているか」を可視化し、改善点を順序立てて実行・検証する枠組みを提供します。
- 関連する改善手法として「カイゼン(改善)」「シックスシグマ(品質向上の統計手法)」「TQM(Total Quality Management:全社的品質管理)」などがあります。BPMはこれらと組み合わせて使われることが多いです。
FAQ
Q1. BPMはIT部門だけの仕事ですか?
A1. いいえ。BPMは業務(現場)の改善が中心です。ITは可視化や自動化を支援しますが、業務の設計や改善方針は現場と経営が主導します。
A1. いいえ。BPMは業務(現場)の改善が中心です。ITは可視化や自動化を支援しますが、業務の設計や改善方針は現場と経営が主導します。
Q2. PDCAを回すだけでBPMになるのですか?
A2. PDCAは改善の基本です。BPMは「業務をモデル化して測定し、継続的に最適化する」枠組みであり、PDCAを組み込んだもっと大きなプロセス管理です。PDCAだけより体系的な管理がBPMです。
A2. PDCAは改善の基本です。BPMは「業務をモデル化して測定し、継続的に最適化する」枠組みであり、PDCAを組み込んだもっと大きなプロセス管理です。PDCAだけより体系的な管理がBPMです。
Q3. BPMを導入すると何が変わりますか?
A3. 業務のムダやボトルネックが見つかりやすくなり、改善策の効果を継続的に確認できます。結果として品質向上、コスト削減、リードタイム短縮などが期待できます。
A3. 業務のムダやボトルネックが見つかりやすくなり、改善策の効果を継続的に確認できます。結果として品質向上、コスト削減、リードタイム短縮などが期待できます。
関連キーワード: PDCA、継続的改善、業務プロセスマネジメント、歩留り向上、カイゼン、プロセス可視化、品質管理

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